トークライブのアーカイブを配信中! ~コロナ時代の山小屋の実態に迫る~オンライントークライブが開催【山小屋エイド基金】

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山と溪谷社が企画したクラウドファンディング「山小屋エイド基金」では、7月31日に、日本アルプスや八ヶ岳の山小屋ご主人らをお招きしたオンライントークライブを開催しました。

1時間以上に及ぶトークの中では、各山小屋でのコロナ対策や登山者への要望などが話されたほか、視聴者からの質問にも答えるなどオンラインならではの双方向型のイベントとなりました。トークライブのアーカイブはYoutubeで見られるので、当日参加できなかった方はぜひアーカイブをご覧ください。

萩原編集長が聞く!登山と山小屋の実情と課題

トークライブには、八ヶ岳・硫黄岳山荘の浦野岳孝さん、南アルプス・北岳肩の小屋の森本千尋さん、北アルプス・太郎平小屋の河野一樹さんがご登壇。進行役は山と溪谷社の萩原浩司が務めました。

19時30分にトークライブが始まると、まず山と溪谷社の宮崎英樹が取材した八ヶ岳の山小屋のコロナ対策のレポートを放映。

このなかでは、高見石小屋の木村託さんが、換気の徹底や小屋内のパーテーション設置、不織布の布団シーツの導入など感染防止対策を説明しました。

また、黒百合ヒュッテの米川岳樹さんは、「コロナ対策でやることは増えているが、売上は減っているのでスタッフも減らしている。半端なく大変。どこまで続けられるかだと思う」と厳しい状況をお話されました。

これを受けトークライブ登壇者らも、それぞれのエリアの実情や各山小屋の状況を説明しました。ご主人らが山小屋の状況をお話されると、視聴者からはチャット機能を使ったコメントや質問が多数寄せられました。
たとえば「無症状の感染者もいることのリスクをどう捉えていますか」という質問に対しては、浦野さんが「お客様同士、スタッフへの感染対策が大事。ソーシャルディスタンス確保の徹底などに努めることが大事」と回答。また、「来年以降もシーツ持参や定員減での営業になるのですか」との声に対しては、河野さんが「コロナは山小屋の営業を見直すいいきっかけになった。宿泊者の快適性を考えていろいろ変わっていくことになると思う」とご自身の考えを述べられました。

座談会のなかでは、登山道整備など「山を守る」という立場として山小屋から登山者に、「休業となっている山小屋も多い。入山前にしっかりと調べてほしいです。また休業している山小屋のあるエリアへの入山は控えてください」(森本さん)と呼びかける場面も。河野さんは最後に、「山小屋を開けてみるといろいろな人が応援してくれて、開けてよかったと感じている。山小屋を営業することで山に関わる関係者も盛り上げている、その先頭に立っているという気概をもって取り組んでいきたい」と決意を述べられました。

 

■トークライブのアーカイブを配信中

当日の模様をご覧になりたい方は、こちらからご視聴ください。

ライブ配信アーカイブ
https://youtu.be/EHElwZF4rms

また、八ヶ岳の山小屋のコロナ対策レポート(完全版)はこちらから。

黒百合ヒュッテ 米川岳樹さんインタビュー動画
https://youtu.be/6nkHE5z8sCA

高見石小屋  木村託さんインタビュー動画 
https://youtu.be/nv8D-W9ZEX0


■山小屋エイド基金

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、今シーズンの営業がままならない山小屋を支援しようと山と溪谷社で立ち上げたクラウドファンディング。8月13日まで、支援者を募っている。

https://motion-gallery.net/projects/yamagoya-aid

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