国土地理院が最新の地磁気図を公開。登山者にもなじみのある偏角にも変化が
2月2日、国土地理院が地磁気の地理的分布を表した「磁気図2020.0年値」を公表した。それによると、偏角値変化の全国平均は過去5年間で西向きに約0.3度、過去50年間では約1.4度、大きくなったとのこと。
偏角とは、地図の北と方位磁石が指す北(磁北)とのズレの角度のことで、場所によって値が異なる。地形図にも記載されているので、磁北線を引いたことがあるなど、すでになじみのある登山者も多いことだろう。現在、磁北は日本では西に傾いており、発表資料によると偏角の最大は北海道中頓別町で西向き約11.2度、最小は南鳥島で約0.2度と、日本国内でもかなりの差がある。また、地球規模では地磁気が複雑に分布し、時代によって大きな違いがあるなど、興味深い。
詳細や更新された最新の地磁気値(2020.0年値)は、下記の国土地理院ページから確認できる。なおヤマタイムでは、地図印刷時に磁北線の表示が確認できる。
ヤマタイムの地図印刷画面と偏角のイメージ
⇒国土地理院リリース
https://www.gsi.go.jp/buturisokuchi/press_magnetic_charts2020.html
⇒任意の場所の地磁気値(2020.0年値)を求める
https://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geomag/menu_04/index.html
⇒ヤマタイム地図を見る