奥入瀬渓流の美しい自然を次世代へ。10月23日から29日に「奥入瀬自然博物館」を開催
青森県に位置する「奥入瀬渓流」は、十和田八幡平国立公園を代表する景勝スポットのひとつ。十和田湖の絶景とブナの森をはじめとする雄大な自然を楽しめるため、森が美しく彩られる新緑や紅葉の季節には全国から多くの観光客や写真愛好家が訪れる。
一方で、人気がゆえに奥入瀬渓流に至る国道102号では、ゴールデンウィークや紅葉期になるとマイカーで訪れる人々が集中し、大渋滞が発生してしまうという問題が生じている。
そこで青森県では、「自然環境保全と渋滞解消」への取り組みとして、将来的に奥入瀬渓流沿いの国道102号でマイカー交通規制を実施する計画で、現在は奥入瀬渓流を安全に迂回できるバイパス工事を行なっている。新しいバイバスが完成すれば車の走らない国道102号を歩いて奥入瀬渓流を散策でき、本来の静かな奥入瀬の魅力に浸れるはずだ。
計画されている青橅山(あおぶなやま)バイバスが開通するのはまだ先のことだが、未来の奥入瀬渓流の姿をいち早く体感できる場として、紅葉の見頃でもある10月23日(月)~10月29日(日)の7日間に、「奥入瀬自然博物館」と銘打ったキャンペーンを実施する。
キャンペーン期間中は、奥入瀬渓流沿いの国道102号でマイカー交通規制が行なわれるほか、「奥入瀬自然博物館」という名称が示すとおり、フィールド自体を自然の博物館と捉え、来訪者が学び、体験できる各種ツアーなどが催行される。ほかにも、いずれこの場所で運用される予定の小型電気バスの乗車体験会など、「見流す」だけの観光から脱却し、来訪者の関心を高め、経験することで学ぶエコツーリズムをめざしている。
未来の奥入瀬渓流の姿をひと足先に体感できる「奥入瀬自然博物館」。今年の秋はいつもと違う奥入瀬の魅力に触れてみては。なお、期間中は併催イベント「エコロードフェスタ」も毎日開催する。
「奥入瀬自然博物館」概要
開催期間:2023年10月23日(月)~10月29日(日)
マイカー交通規制時間:
- 2023年10月23日(月)~10月27日(金)10時~14時
- 2023年10月28日(土)~10月29日(日)9時~15時
※期間中は、下記の駐車場よりシャトルバスを利用する
駐車場:
- 焼山駐車場(奥入瀬渓流温泉スキー場)
- 休屋駐車場
シャトルバス料金: 1日フリーパス1500円(税込)
シャトルバス運行時間:
- 2023年10月23日(月)~10月27日(金)9時~15時30分
- 2023年10月28日(土)~10月29日(日)8時~16時
※シャトルバスは30分間隔で運行
関連リンク
奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクト
https://www.eco-oirase.com/ja
「エコロードフェスタ」パンフレット(PDF形式)
https://www.eco-oirase.com/pdf/2023_daily_use_pamphlet.pdf