長野県松本市による「上高地『再生と安全』プロジェクト」進行中。ふるさと納税で支援も募集

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国内有数の山岳観光地、北アルプス・上高地。その上高地周辺で現在、自然再生と安全な利用環境の整備を目的とした一大プロジェクトが進んでいる。

河童橋と穂高連峰。上高地を代表する景観だ(写真提供=松本市)

河童橋と穂高連峰。上高地を代表する景観だ(写真提供=松本市)


豊かな自然が保たれているように見える上高地周辺だが、実はいろいろな課題を抱えている。山小屋や公衆トイレの維持、傷病者の搬送などのため、横尾・徳沢地区へ管理用道路が通じているが、現在は川の中に土砂を盛り立てるなどして作られており、自然環境や景観への影響、安全性が懸念されているのだ。 また、数十年前から管理用道路に付属する土砂堤防が設置されていることで、網状に流れるべき梓川の流路形成が阻害され、河畔林が不自然に樹林化。それにより、チョウ類などの生息状況にも影響が出ているという。

こうした課題を解決し、梓川を本来の姿に再生して本来の美しい上高地を未来へ残すため、長野県松本市では「上高地『再生と安全』プロジェクト」を開始。新しい管理道路の整備などを進めている。

整備完了は2027年度を目標としている。10月下旬現在、すでに新村橋は撤去され、奥又白谷付近での管理用道路整備工事や、新しい新村橋の橋台設置工事などが行なわれている。整備にあたって、迂回路の通行が必要な場合がある。詳細を事前に確認してほしい。

松本市では、本プロジェクトに対してクラウドファンディング型ふるさと納税での寄付による支援を募集している。支援募集は昨年に続いて2023年で2回目となり、一定額以上の寄付者名を解説板に記載し、現地に残すことも予定されている。プロジェクトやクラウドファンディングの内容については、下記を参照のこと。

■「上高地『再生と安全』プロジェクト」概要

https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/78/4224.html

■「クラウドファンディング型ふるさと納税」詳細

https://www.furusato-tax.jp/gcf/1702

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