2025年の「山の日」全国大会開催地は福井県に決定!

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一般財団法人全国山の日協議会(梶正彦理事長)は、第9回「山の日」全国大会(2025年)の開催地を福井県とすることを決めた。福井県は日本百名山の荒島岳(1,523m)があるほか、『日本百名山』の著者の深田久弥が旧制中学時代を過ごした地でもある。

福井唯一の日本百名山・荒島岳(1,523m)

「山の日」全国大会は、国民の祝日「山の日」が施行された2016年8月11日に第1回が長野県の上高地で行なわれ、以後栃木県、鳥取県、山梨県、大分県、山形県、沖縄県で開催されてきた。開催地では山の日に向けて、ふるさとの山の自然、歴史、産業、観光など多角的な魅力を紹介する行事や登山イベントなどを実施され、山の日には記念式典を開催し、リレーセレモニーで次の開催地に「山の日の帽子」が引き継がれる。2024年の第8回は東京都で開催される。

福井県は今年1月に2025年の開催地として立候補。これを受けて、全国山の日協議会は第9回大会開催地・開催自治体を「福井県」とすることを理事会で決定した。今年3月には北陸新幹線が金沢・敦賀間で延伸するため、首都圏から福井県へのアクセスも大幅に改善され、人の往来が活発化することが期待されている。荒島岳をはじめとする福井県の山も近くなりそうだ。

この記事に登場する山

福井県 / 越美・伊吹山地

荒島岳 標高 1,523m

 福井県大野市にある、深田久弥によって『日本百名山』に加えられた山体は、三方が切り立った斜面で、見上げる者に独立峰の印象を与える。古来、大野盆地の人々の尊敬を集めてきたのであろう。平安初期に書かれた延喜式に荒島神社の名があることからも、この山の存在の重さを想像できる。  山中のブナ林は、北面の勝原(かどはら)からの登山道周辺でも、下生えにオオバクロモジを配した巨木が立ち並ぶ多雪地帯の林相を示しているが、特に南東面が見事だ。また急峻な地勢は鬼谷や荒島谷川などいくつもの滝を形成し、中でも大垂(おおだる)滝は落差が60mあり、福井県下第一である。  冬期、荒島岳は大野盆地より吹き上げる季節風と、多量の降雪によって一変する。南面のナナザコ側では雪崩が多く起こり、ときには夏期に荒島谷川で残雪を見るほどである。  一等三角点(補点)の山頂からの展望は極めてよく、越前、美濃の山々はもちろん、遠く、槍・穂高連峰、乗鞍岳、御岳山なども見える。  登山道は大野市勝原からと、同中出、同佐開(さびらき)から、いずれもシャクナゲ平で合流し、モチガ壁を経て頂上に向かう。所要3時間30分。別に下山(しもやま)コースがあるが、難路だ。

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