TJARが山岳グランプリ「特別賞」を受賞
公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)は、協会が主催する「日本山岳グランプリ」において、トランスジャパンアルプスレース(TJAR)実行委員会に「特別賞」を贈ることを発表した。
「日本山岳グランプリ」とは、長年にわたり登山やスポーツクライミングを実践し、顕著な功績を挙げた個人または団体や、山岳文化に関する調査・研究等で顕著な功績を挙げられた個人または団体を顕彰するものとして、JMSCAが2010年に制定。TJAR実行委員会は、今後の発展を期待され、「特別賞」という形での受賞となった。

TJARは、2002年から隔年で開催され、2024年で第12回を迎える山岳レース。富山県富山湾をスタートし、北、中、南アルプスを越えて、静岡県駿河湾をめざす。総距離は約415km、累積標高は27,000m。制限時間192時間(8日間)で踏破しなければならず、「日本一過酷な山岳レース」との呼び声も高い。2012年と2022年にはNHKでドキュメンタリー番組も放送され、登山者やトレイルランナーのみならず、広く一般にも知られるようになった。
実行委員会は、自然環境や生活環境などさまざまな変化が起こりうる近年において、大会を開催し、選手のサポートを続けてきた。大会ごとのコース上の整備や参加希望者の選考を通し、より安全な登山技術の普及に貢献したことが評価され、今回の受賞に至った。





