サービス開始から接続者数100万人を突破。衛星追加でつながりやすさが向上した「au Starlink Direct」を体験

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2025年4月10日にサービスを開始した「au Starlink Direct」。衛星とスマホが直接つながり、空が見える場所であれば圏外エリアにおいても通信ができるサービスだ。スタートから3カ月で接続者数が100万人を超えた(2025年7月10日現在)。今回は、KDDIが実施したプレス向け体験会に参加し、7月17日までに追加発射された衛星からの電波により、つながりやすさを向上させた「au Starlink Direct」を体験した。

「au Starlink Direct」体験会

「au Starlink Direct」は、山中や海上など通信ができない圏外エリアにおいても、SMSメッセージの送受信や位置情報の共有、テキスト入力によるAI回答生成、緊急速報の受信が可能。登山中においても、自分の位置情報を家族や友人に送ることができる。では、今回の衛星の追加発射でどのくらい衛星との接続率が改善されたのだろうか。

これまで赤道から53度の軌道のみだった衛星に、43度の軌道が追加された。「au Starlink Direct」に接続できる衛星の数は600基を超える。SMSの送受信にかかる時間を比較すると、追加前の2分以内から追加後は30秒以内と大幅に短縮された(2025年1月時点と比較した90パーセンタイル値。空が開けていない場所では、メッセージの送受信に時間がかかる場合がある)。実際に茨城県高萩市の圏外エリアでの体験会では、位置情報の共有やテキストメッセージの送受信など安定した衛星通信を体験できた。

「au Starlink Direct」体験会 テキストや位置情報の共有を体験

テキストや位置情報の共有を体験。アンテナマークの横に「衛星」(androidではイラスト)の文字が出ていると、衛星通信がつながっている状態

「au Starlink Direct」は、登山地図アプリ「ヤマレコ」と長野県警との連携済み。ヤマレコアプリ内の「緊急SOSボタン」を押し、長野県警監修の質問事項に回答。家族や友人などにメッセージを送信すると、送信者が現在どんな状況なのかを共有できる。受信者が110番通報する必要があるが、遭難時における状況の共有が可能になり、初動を早める有効なツールになる。

「au Starlink Direct」体験会 ヤマレコでの緊急SOSを体験

ヤマレコでの緊急SOSの質問事項

今後はデータ通信の開始に向けて、実証を進めている最中。画像の送信やアプリでデータサービスができるように、順次アップデートされる予定だ。

関連リンク

au Starlink Directについて
https://www.au.com/mobile/service/starlink-direct/

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