草津白根山で火山性地震増加、噴火警戒レベル2に引き上げ

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草津白根山(白根山〈湯釜付近〉)で火山性地震が増加していることから、気象庁は8月4日(月)5時50分に噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げた。湯釜周辺ではおおむね1kmの範囲で大きな噴石などに注意するよう呼びかけている。

草津白根山の湯釜(写真=きつね)

草津白根山の湯釜(写真=きつね

気象庁の発表によると、前日の3日15時ごろから湯釜付近を震源とする火山性地震が増加し4日5時までの24時間で40回に及んだ。昨年6月ごろから湯釜付近では地下の浅い部分の膨張を示すとみられる地殻変動が確認されるなど、火山活動の活発化が確認されていた。

噴火警戒レベル引き上げに伴い、国道292号の殺生ゲートから渋峠ゲート(長野県境の万座三叉路ゲート)の間8.5kmが通行止めになっている。草津白根山頂駐車場は閉鎖、湯釜の見学もできないので注意が必要だ。

関連リンク

草津町「火山防災」
https://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/genre/1506046418039/

この記事に登場する山

群馬県 / 苗場山・白根山・浅間山

白根山 標高 2,160m

 草津白根火山は、白根山、逢ノ峰、本白根山などを中心として、北は山田峠の円頂丘、横手山、南は米無山、東は芳ヶ平、青葉山、西は万座山などを含む、広大な火山である。  白根山はやや酸性の溶岩からなり、最盛期を過ぎて老年期に入った火山である。その特徴はガスの噴出による爆発で、溶岩流出型の大島の三原山やハワイの火山とは対照的だ。  最近の爆発は昭和58年(1983)で、同年、浅間山と焼山(妙高山群)も爆発した。  白根山を中心に、東に草津、西に万座の二大温泉があり、白根山はその母胎である。  山頂には湯釜、水釜、涸釜の3つの火口湖がある。湯釜は直径約250m、酸性度は世界一で、エメラルド色の美しさで知られる。  登山コースは、草津温泉からバスなどで30分の白根火山大駐車場から徒歩0.5kmで山頂。立ち入り区域の規制がある。なお、最高峰は本白根山である。 ※2018年1月23日に本白根山で噴火があり、気象庁は噴火警戒レベルをレベル3(入山規制)に引き上げた。雪崩や噴石で複数の負傷者が出ている。

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