登山者にマイナンバーカードでID発行。デジタル庁などが北ア、八ヶ岳で実証実験
デジタル庁は10月6日、北アルプス・八ヶ岳エリアでマイナンバーカードを活用した実証実験を開始した。登山者を対象に、山岳エリアでのマイナンバーカードの活用の可能性を検証するためのもので、来年2月末まで実施される。

株式会社ADDIX、北アルプス山小屋友交会、白馬村振興公社、八ヶ岳観光協会の4者とデジタル庁が連携し実施するこの実験は、登山に必要な知識や情報の提供、山岳地域の適正利用、オーバーツーリズム対策、遭難救助対策などの解決につながる可能性を検証するもの。北アルプスの9カ所、八ヶ岳の14カ所で実施されている。
実験では、「やまのあかしプロジェクト」のウェブページでマイナンバーカードを読み込んでIDを発行し、登山者情報を把握する。また、登山に際しては登録し、登山マナーの確認をした登山者にデジタル資格証明を発行するほか、登山道の維持などに活用する募金を呼びかける。山行中には山小屋でスマートフォンの証明書を提示してもらい、立ち寄り履歴を可視化するという。この実験への参加者にはノベルティ(キーホルダー)が提供される。
デジタル庁では、山岳エリアに加えてほかの自然公園や観光地での導入を視野に、入域管理のデジタル化、観光資源の適正利用と収益還元の仕組み、サステナブルな観光DXモデルの確立などをめざしている。
関連リンク
やまのあかしプロジェクト
https://yamanoakashi2025.com/
デジタル庁「北アルプス・八ヶ岳エリアで登山者を対象としたマイナンバーカードを活用した自然公園エコシステムに関する実証実験を実施します」
https://www.digital.go.jp/news/0c6d32d2-5df2-4b4f-9a43-a60cb7da03d7





