松本市が、上高地「再生と安全」プロジェクトへの支援をふるさと納税で募集。梓川の自然再生をめざす

長野県松本市は、上高地の自然環境の再生と安全な利用の両立をめざす、上高地「再生と安全」プロジェクトの資金を募るため、クラウドファンディング型ふるさと納税を2026年1月7日午前10時まで実施している。目標金額は1,000万円。

上高地「再生と安全」プロジェクトは、世界的な山岳リゾートである上高地を将来にわたり維持するため、梓川本来の自然な流れを取り戻すことを主な目的としており、その事業費の一部をクラウドファンディング型ふるさと納税の制度を活用して支援を募っている。2022年度から毎年行なわれており、今年度は4回目の募集となる。

現在、徳沢・横尾地区への管理用道路は、川の中に仮設橋や土砂堤防を設置して運用されているが、これらの仮設物は増水のたびに被災し、重機による復旧が繰り返されているのが現状だ。川の流れを単調化させ、ケショウヤナギの生育環境や水生生物の生息にも影響を与えるなど、景観と自然環境を大きく損ねている。同プロジェクトでは、これらの仮設橋や土砂堤防を撤去し、梓川本来の「網状流路」と呼ばれる自然な流れを再生させる。同時に、被災リスクの低い梓川左岸の山脚部に新たな管理用道路（延長約3400m）を整備するほか、現在の新村橋（歩道橋）を車道橋として架け替えて管理用車両が安全に川を渡れるようにする計画だ。

総事業費は約24.5億円で、2028年度の完了を予定している。寄附はふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」にて受け付けている。

募集概要

プロジェクト名：上高地「再生と安全」プロジェクト
受付期間：2026年1月7日（水）10時まで
目標金額：1,000万円
寄附受付サイト（ふるさとチョイス）：https://www.furusato-tax.jp/gcf/4821
プロジェクト詳細：https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/78/4224.html