昨日昼ごろから雨が雪に変わり、本日、立山は白銀の世界。ようやく、この季節が到来しました
天気・気温
山と周辺の状況
10月26日に、降り続いた雨が昼頃から雪へと変わり、一気に立山は衣替えです。本日、10月27日は晴れ渡り、白銀の世界が広がってます。澄み切った空の「青」。降り積もった新雪が太陽の光を浴びて輝く「銀」。今朝の立山にはこの二色しかありません。やっとこの季節が来たかとホッとしています。
冷え込みが厳しかったので弥陀ヶ原や黒部ダムでも初雪が降りました。室堂では5~10cmの積雪があります。
なお、昨年の初雪は10月8日。観測を始めた昭和51年から昨年までの平均は10月4日でした。昭和51年以降、今までで一番遅い初雪は平成6年と17年の10月22日。今年は遅い初雪の記録を更新したことになります。やはり夏の異常な暑さの影響でしょうか。ちなみに一番早い初雪は9月14日(昭和56年、平成8年)です。
一方、紅葉のほうは今、下ノ廊下が見ごろを迎えています。阿曽原温泉小屋の営業は10月一杯なのでラストチャンスです。
登山道の状況
登山道上にもすべて雪が付いています。この雪が融けたり凍ったり繰り返すとカチカチのアイスバーンになります。アイゼンは必須です。
登山環境が厳しくなってます。初心者の登山は控えてください。
悪天候になると室堂でも気温は-10℃以下になり、吹雪になるとホワイトアウトで視界がなくなります。風が強いと目も開けていられなくなります。そうなると登山どころか室堂ターミナルから室堂山荘まで来るのにも命がけです。そのあたりを十分理解したうえで入山してください。
ただし、天候に恵まれれば素晴らしい山です。
なお、室堂以外の山小屋はすべて営業終了しました。
登山装備
散策程度でもレインウエア、防寒具は必須です。雪が光を反射するので晴れの日にはサングラスも必要です。雪の上を歩くため滑りにくい長靴や登山靴が良いです。
登山の場合は本格的な冬山装備が必要です。室堂平周辺では日中の最高気温が5℃以下、夜中では氷点下を下回っています。日照時間が短くなっているため、ヘッドランプは携帯しておいてください。
注意点
日照時間が短くなってきているため、15時ぐらいを目安に山荘に着くように計画してください。17時以降は真っ暗になります。
また気温が氷点下を下回るようになってきたため、いつ雪が降ってもおかしくない状態ですので、ご注意ください。
お知らせ
周辺の山小屋ではすでに営業を終了しています。
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
雪解けが進んでいますが、天候崩れればまだ冬に逆戻。登山装備は油断禁物(サングラス必須)です2023.06.07
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂