夏休みに入り、雄山へは小学生の列ができています。渋滞で思ったより時間がかかってしまうことがあります。
天気・気温
山と周辺の状況
短い立山の夏はめまぐるしく変化していきます。
チングルマ
チングルマ
のお花畑の中に、
コバイケイソウ
コバイケイソウ
、
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
、
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
などが賑やかに室堂を彩り、稜線では、コケモモ、イワギキョウ、イワツメクサなどが雨風にも負けず、咲き誇っています。
ライチョウのヒナはどんどん大きくなってきて、みんなを楽しませてくれています。
登山道の状況
遊歩道以外には立ち入らないようにしてください。
植生保護の為です。
立山三山に関しては稜線には雪はありません。
五色ヶ原方面や、剱沢方面にはまだ雪渓が残っています。
雪渓と石畳の境目はカチカチツルツルの氷になっています。転ぶと非常に痛いです。
この時期、室堂平や一ノ越までの間の比較的ゆるい斜面で事故が起きています。
室堂山荘~一ノ越間には3箇所雪渓が残っていますが、ステップが切ってありますので問題ありません。
夏休みに入り、雄山へは小学生の長い列ができています。
渋滞で思ったより時間がかかってしまうことがあります。
午後になると夕立に見舞われることも多いです。
なるべく、朝早く出発してください。
登山装備
雪が解けるまでは雪山装備が必要です。
剱沢方面へ行かれる方は前爪がある10本爪以上のアイゼン、ピッケルが必要です。
軽装で雄山に登っていく人をよく見かけます。スニーカーではなく、登山靴があったほうが良いです。
しばらく履いていなかった登山靴はいきなり壊れてしまうことがあります。事前に履いて、歩いてみてください。
立山は高山で、紫外線も強いです。日焼け対策が必要です。
ガスがかかって視界不良になると自分の居場所がわからなくなります。
地図、コンパスは常に携帯してください。
レインウエアも雨だけでなく防風にもなり重宝します。
標高が100m上昇するごとに気温は0.6℃下がります。
風速が1m増すたびに体感温度は1℃下がります。
濡れたものを着ていると一気に体温が奪われます。
例えばの話。
夏真っ盛りの8月中旬。下界は気温30℃。快晴。
夏休みの思い出に親子で立山登山を日帰りで計画しました。
人混みで思ったより時間が掛かってしまい、室堂より登山開始午前10:00。
休憩しながらゆっくり歩き、雄山山頂で昼食午後1:00。
気がつけば辺りはガスに包まれ、風も強くなってきました。
せっかく来たのだから。と、お参りを済ませます。
しかし下山準備に取り掛かる頃には大粒の雨に打たれてしまいました。
さて、この状況。
雄山山頂は標高約3000m。下界との標高差も約3000m。気温差は18℃ありますので。気温12℃。
風はそんなに強くなく、風速10m。それでも体感温度は10℃下がり約2℃。
そして、この親子は、朝の晴天に油断をし、雨具は持っていませんでした。
体感温度約2℃で雨に打たれる。真冬の東京で傘も差さず、雨の中を走っているようなものです。
大荒れの天候ではないですが、実際このような天候は頻繁にあります。
防風、防寒対策をしっかりお願いします。
注意点
目安として、室堂平の気温は富山市の気温より15度低くなっています。
熱中症のニュースが流れていますが、山では低体温症に注意して下さい。
お知らせ
地獄谷遊歩道は10月中旬まで通れます。
室堂山荘の隣にある重要文化財「立山室堂」は寒くなる頃まで見学できます。
玉殿岩屋には行けるようになりました。
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂