尾瀬も連日しとしと雨が降り続き。研究見本園で頻繁にツキノワグマが目撃され、閉鎖されています
天気・気温
山と周辺の状況
日本列島に秋雨前線が横たわり、ここ尾瀬も連日しとしと雨が降り続き湿原では、こころなしか草の色づきが目立ってきたようなきがします。
最近、研究見本園で頻繁にツキノワグマが目撃され、8/18より研究見本園を閉鎖しています。ここは
ミズバショウ
ミズバショウ
群落地で、クマは
ミズバショウ
ミズバショウ
の実を食べに来ています。至仏山に登られる方は研究見本園入口で鈴をならす、声を出すなどで、クマに人がいることを知らせ、クマがいないことを確認してから通行してください。
今年は天候のせいか、
ミズバショウ
ミズバショウ
の実はゼリー状に熟したものが少なく、ゴーヤのような実の状態のまま茎から落ちたものを多く見かけます。
クマは熟しきらない実はあまり好きでないようで、はき出したものを何個も見た事があります。過日の大雨で沢山の実が流されたこともあり、この夏のクマの餌探しは大変なのかもしれません。
秋の気配が漂い始めた鳩待~山ノ鼻間を下って来ると、ひと際目を引く大きい薄緑色のツボミが目に止まります。このツボミはツルニンジン、500円玉程の大きな白い釣鐘状の花で、「ジイソブ」ともいうそうです。
ジイソブの名前の由来は「じいさまのそばかす」で、釣鐘の中をよく観察すると分かると思います。
また、見晴~温泉分岐間のチョウジギクが見頃を迎えています。一回見るとなかなか忘れられない独特の形をしていて、尾瀬ヶ原で見られるのはここだけです。
ほかにも、
アケボノソウ
アケボノソウ
、ミヤマ
アキノキリンソウ
アキノキリンソウ
、カニコウモリ、
キンコウカ
キンコウカ
などが見られます。
また植物の実りの季節の時期で、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、オオバタケシマラン、アカモノ、ゴヨウイチゴ、
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ
などが実になっています。
雨が続いたせいかキノコもたくさんあり、マスタケ、タマゴタケなどが生えていました。
登山道の状況
7月下旬の集中豪雨による登山道の通行止めは、尾瀬ヶ原周辺ではほぼ解消しています。足場の悪い箇所もあるので、注意して通行してください。
温泉地区の温泉小屋付近(赤田代分岐寄り・木道沿いに枯れたミズナラがある箇所)は、崩れる危険性があるので、注意して通行してください。
なお、尾瀬沼南岸(沼尻~三平下)は、土砂崩落のため当面は通行止めです。
至仏山への登山道は、とくに異常箇所はありませんが、東面登山道(山ノ鼻~至仏山)は上り専用です。
登山装備
天気予報は晴れでも、雷雨に備えて、レインウエアを忘れずにお持ち下さい。
水は多めに持っていくようにしましょう。至仏山は岩場と階段の多い山です。登山シューズは足首まで隠れるタイプのものが良いでしょう。至仏山にはトイレがないのでもしもの時のために携帯トイレを携帯すると良いでしょう。
注意点
尾瀬内のほとんどで携帯電話はつながりません。ご注意ください。
尾瀬沼キャンプ場は28張り限定の予約制です。必ず予約をお願いします。なお、炊事場はありません。
昨年の今頃の様子は?
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬周辺では、たくさんの白いミズバショウが咲いています。ワタスゲの花は少しずつ綿毛が出てきています。2023.05.31
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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