地震の影響で登山道に被害。通行止め箇所、通行危険箇所があります。雪や凍結にも注意
天気・気温
山と周辺の状況
10/5の夜から北アルプスで相次いで地震がありました。幸い、室堂周辺は被害はありませんでした。
冷え込む日が続いています。朝方は氷点下、日中でも3℃以下の気温の日が多いです。先日降った雪はだいぶ解けました。ただ、もうこの時期は雨よりも雪が降る日のほうが多いです。
室堂の紅葉はもうすでに色褪せていて、標高1800m以下まで紅葉前線が下がってきてます。気温によっては急激に紅葉前線が下がることもありますので、事前にチェックいておくといいでしょう。
登山道の状況
今回の地震で黒部川沿いの登山道が被害を受けています。落石や、崩壊が頻繁に起きています。不安定な状態が続いていて、通行が危険な箇所もいくつかあります。以下の箇所では、とくに注意してくだい
●通行禁止箇所
・黒四ダム~仙人谷ダム 旧日電歩道(下ノ廊下)
●通行危険箇所
・内蔵助平~内蔵助谷出合
・黒四ダム~奥黒部ヒュッテ 代替歩道
旧日電歩道は現在崩壊箇所が多数。落石の危険度が非常に高く、とても安全に通行できる状況とはいえません。登山道入り口には『通行禁止』の看板が立ててあります。むやみに入らないようにしてください。
他の二箇所も崩壊箇所があり、通行が困難な状態となっています。山小屋関係者と富山県警では通行しないように呼びかけています。
専門家によると、『沈静化してきたとみられるが、今後しばらくは注意が必要。マグニチュード2レベルの弱い地震でも落石が発生する危険性がある』と指摘しています。
上記以外にも崩壊箇所があったり、落石の危険もありますので、十分注意して通行してください。
一方、室堂では雄山から大汝山にかけて雪が残っています。スリップに注意して下さい。アイゼンがあると安心でしょう。一度雪の融けた道でも朝晩には凍る事もありますので十分警戒してください。
今年は剱沢雪渓の状態が非常に悪いです。剱沢から仙人池方面へ向かわれる方は必ず事前に状況を確認してください。
登山装備
10月に入り一段と寒さが増してきました。まだ夏のような軽装の方も見かけますが、防寒対策をしっかりとして急な雪に備えてください。
ガスがかかって視界不良になると自分の居場所がわからなくなります。地図、コンパスは常に携帯してください。
レインウエアも雨だけでなく防風にもなり重宝します。朝晩はかなり冷え込んできます。フリースやダウンジャケットの防寒着も必要です。手袋やニット帽も必要です。
しばらく履いていなかった登山靴はいきなり壊れてしまうことがあります。事前に履いて、歩いてみてください。
注意点
標高が100m上昇するごとに気温は0.6℃下がります。風速が1m増すたびに体感温度は1℃下がります。濡れたものを着ていると一気に体温が奪われますので、着替えをお持ちください。
今の時期でも、場合によっては吹雪になる可能性もあります。
植生保護の為、登山道以外には立ち入らないようにしてください。
お知らせ
地獄谷遊歩道は10月中旬まで通れます。
室堂山荘の隣にある重要文化財「立山室堂」は今シーズンの開設は終了しました。来年7月までお待ちください。
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂