室堂に雪はまったくありません。11月中にスキーが出来るかどうか不安で、状況はかなり厳しくなってきました
天気・気温
山と周辺の状況
現在、室堂に積雪はありません。標高2800mより上でうっすら雪が積もっています。今後、気温は低いまま推移しそうですので、雪がまったく無くない状況はなさそうです。
例年より、かなり雪の降りが遅いので11月中にスキーが出来るかどうか不安です。状況はかなり厳しくなってきました。
下地の雪が無いので、今後一気に降ったとしても地面まで柔らかい雪のままです。スキーやスノーボードの板は岩に当たりボロボロになり、転倒すれば雪の中に隠れた岩にぶち当たり、骨まで粉々になる恐れもあります。
また、雪崩の危険もありますので立山で初スキーを考えている方は必ず状況を確認してください。
登山道の状況
地獄谷遊歩道は冬季通行止めとなっています。
下ノ廊下の登山道は10月の地震で崩れ、復旧の見通しが立っていません。以下の情報をご確認ください。
●通行禁止箇所
黒四ダム~仙人谷ダム 旧日電歩道(下ノ廊下)
●通行危険箇所
1 内蔵助平~内蔵助谷出合
2 黒四ダム~奥黒部ヒュッテ 代替歩道
旧日電歩道は現在崩壊箇所多数です。落石の危険度が非常に高く、とても安全に通行できる状況とはいえません。登山道入り口には『通行禁止』の看板が立ててあります。むやみに入らないようにしてください。
上記以外にも崩壊箇所があったり、落石の危険もあったりますので、十分注意して通行してください。
一方室堂では、もう冬山です。あらゆる天候の変化に対応できる体力、技術、装備が必要です。
登山装備
冬山装備が必要です。アイゼン、ピッケルも必要です。
雨具は雪にも対応できるものにしてください。かなり冷え込んできます。フリースやダウンジャケットの防寒着も必要です。手袋やニット帽も必要です。
しばらく履いていなかった登山靴はいきなり壊れてしまうことがあります。事前に履いて、歩いてみてください。
ガスがかかって視界不良になると自分の居場所がわからなくなります。地図、コンパスは常に携帯してください。
注意点
標高が100m上昇するごとに気温は0.6℃下がります。風速が1m増すたびに体感温度は1℃下がります。濡れたものを着ていると一気に体温が奪われます。
室堂では、あらゆる天候の変化に対応できる体力、技術、装備が必要です。
お知らせ
剱、立山方面の山小屋は室堂周辺を除きほとんどが営業終了しています。
室堂山荘の隣にある重要文化財「立山室堂」は今シーズンの開設は終了しました。来年7月までお待ちください。
当山荘のHPで立山側と大日、ターミナル側のライブ配信を行っていますので参考にしてください。
http://www.murodou.co.jp/kozan/live.htm
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂