GWが明けてから冬に逆戻りです。気温も低い日が続き、新雪もところにより20cm~40cmあります。
天気・気温
山と周辺の状況
GWが明けてから冬に逆戻りです。
気温も低い日が続き、新雪もところにより20cm~40cmあります。
ライチョウはまだ真っ白で、ハイマツの近くでよく見られます。
室堂周辺の山小屋のほとんどは4/17より営業しています。
稜線の小屋ではGWの後いったん閉めるところもあるので、確認しておいたほうがよいでしょう。
登山道の状況
今年はガスが強いため地獄谷遊歩道は通年通行止めになりました。以下、環境省正式情報です。
“地獄谷歩道の周辺は噴気活動が拡大活発化しており、火山ガス中毒の事故発生リスクが高まっているため、当面の間、通行止とします。なお、地獄谷はエンマ台から眺望できます”
http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2012/0406a.html
室堂ターミナルから室堂山荘の間にはガイドポールがたってますので目印にしてください。視界が悪くなると自分の居場所がわからなくなります。室堂山荘~一ノ越間もポールが立っています。
スキー、スノーボードで滑走される方はホワイトアウトの際に、段差や斜度変化に注意してください。
室堂山や浄土山は気軽に行けますが、頂上が広く平なのでガスに巻かれると慣れた人でも迷ってしまいます。
カルデラ側に迷い込まないように気をつけてください。コンパスは必須です。
なお新雪が降り、雪崩の危険性も高まっています。浅い雪崩でも巻き込まれてしまうと事故になってしまいます。急斜面では特に注意してください。登りも下りも雪崩の走路に入らないライン取りが必要です。カールや沢のボトムでは休憩せず、尾根上などの安全な場所で待機してください。山崎カールや一ノ越からのトラバース時は気をつけてください。今は雪崩斜面を横切らないでください。
稜線では(1)雄山神社直下、(2)富士ノ折立からの下り、のあたりが特に注意が必要です。毎年この時期に事故が起きています。
御山谷や立山川を滑走するにはもう雪がありません。一日ごとに状況が変わっていきますのでご確認ください。
登山装備
本格的な冬山装備が必要です。
稜線を歩かれる方は10本爪以上のアイゼン、ピッケルが必要です。カチカチの青氷のところもあるので場合によってはロープの必要な箇所もあるかもしれません。ビーコンなどの雪崩対策もしっかり行なってください。
曇りの日でも紫外線が強いのでサングラスが必要です。吹雪の日は凍傷防止に目出し帽やゴーグルが必要です。
散策程度の方も丈の長い靴があったほうが良いです。
当山荘のHPで立山側と大日、ターミナル側のライブ配信を行っていますので参考にしてください。
http://www.murodou.co.jp/kozan/live.htm
注意点
GWに北アルプスでは大きな山岳事故が相次ぎました。
春といえども、アルプスはまだ冬です。
装備はもちろんのこと、一人ひとりの危機管理能力が問われます。
軽い気持ちでは山には入れません。
「雪の大谷ウォーク」は6/12まで開催しています。
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂