白馬岳 | 白馬山荘

大雪渓は落石注意。アイゼン必携です。ウルップソウ、ミヤマキンバイなど高山植物は順調な開花です。

青空いっぱいよく晴れ渡っています。 (2012.07.26 白馬山荘 )
青空いっぱいよく晴れ渡っています。 (2012.07.26 白馬山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

07/12(木) 雨と霧 15:00の気温11℃。最低気温9℃
富山市の天気予報
明日
雨のち曇
21℃
16℃
明後日
雨時々曇
16℃
11℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 16:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
22℃
14℃
明後日
曇一時雨
17℃
8℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

6月の ツクモグサ ツクモグサ の咲き始めが遅く、高山植物の進行が停滞気味でしたが、ここにきて例年並みに順調な開花となっています。

白馬山荘付近で ウルップソウ ウルップソウ はまだまだ咲いています。場所によっては遅咲きの ツクモグサ ツクモグサ も楽しめます。その他 ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ 、オヤマノエンドウもまだまだ盛りです。ミ ヤマオダマキ ヤマオダマキ ミヤマダイコンソウ ミヤマダイコンソウ シナノキンバイ シナノキンバイソウ なども咲き出してきていますので、山荘付近のお花畑は色とりどりの色彩で華やかさを増してきています。

栂池方面 天狗原では チングルマ チングルマ 、ハクサンコザクラ、 ワタスゲ ワタスゲ も咲いています。

登山道の状況

白馬岳方面
・大雪渓ルート 落石に注意して下さい。特に葱っ平(ねぶかっぴら)の下のところ頂上側からの落石が押し寄せてきています。葱っ平は夏道がだいぶ出てきていますが、最上部の小雪渓への取り付きのところは雪を登ります。小雪渓はステップが切ってありますので、コース通りに慎重にトラバースして下さい。
・鑓温泉ルート 現在通行止めとなっています。7/13(金)の朝で解除となり通行が可能となります。今年度は、ルート上に残雪が多い為、必ず滑り止め(アイゼンなど)をご用意下さい。

白馬大池方面
登山道の所々にはまだ残雪があります。乗鞍岳の斜面では雪が残っており、傾斜がありますのでアイゼンが必要です。慎重に通行してください。また、雪の薄くなった箇所では踏み抜きに注意してください。

栂池方面
・連休を前に天狗原の木道沿いに踏み込み防止ロープの設置を行いました。天狗原までの登山道は途中3ヶ所ほど短い雪渓がありますがほとんど登山道が出ております。白馬乗鞍岳の雪渓はまだ100mくらい残っており急斜面のためアイゼンが必要です。視界不良時には天狗原より雪渓の上下山ルート用ロープまでの登山道が残雪で非常に判りにくい状態ですので、岩の矢印や丸印、蛍光テープを探して通過してください。また、岩の上の残雪の為踏みぬきにも充分注意してください。

五竜方面の情報です。
・白岳上部付近は雪渓が3ヶ所残っており6本爪以上のアイゼン・ダブルストックまたはピッケルの装着を推奨しております。また、この時期雪が溶けてくると、一番下の層の氷が出てくるので十分注意していただき、安全登山でお願い致します。
・白馬村案内人組合・白馬村遭対協からの情報です。
大遠見から全体的に残雪が多く特に白岳直下の鎖場は7/10現在 2ケ所(30m、20m)の岩場は雪で埋まっている状態で、特に注意が必要です。鎖場に看板があるので確認し行動する必要があります。また、そのほかの登山道も残雪が多いため十分な装備で行動するようにお願いします。

登山装備

きちんとした登山装備が必要です。大雪渓ルートには軽アイゼン以上が必要です。
その他ルートにより、アイゼンピッケルが必要なところもあります。対応する装備でご入山下さい。

注意点

・到着時間が遅くならないよう、早出早着でお願いします。到着目標は16:00頃としましょう。出発時間が遅い計画は危険が増します。夏の午後には雷が来ることもあります。
・連休中は天気次第ですが、混雑が予想されます。天気予報を見て、注意して入山下さい。無理は禁物です。

お知らせ

系列の山小屋の営業 五竜山荘、白馬大池山荘、キレット小屋(八峰キレット)、栂池ヒュッテ(栂池自然園)、白馬尻小屋(白馬大雪渓下)は営業しています。白馬鑓温泉小屋は7/14(土)~9/30(日)

昨年の今頃の様子は?

2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25

大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11

大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19

雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24

白馬山荘周辺の過去の様子

  • 山頂のライチョウ 冬毛です
  • 白馬山荘は営業を終了いたしました。今シーズンもたくさんのお客様にご利用いただき誠にありがとうございました。
  • 稜線の様子
  • 三国境方面の登山道
  • 9時の山荘前 降雪続いています。吹き溜まりで40~50㎝、風で雪が飛ばされているような所は、氷がむき出しになっています。
  • 9時の山荘前 降雪続いています。
  • 正午、初雪&猛吹雪です。山の上は季節が冬に近づいております。もういつ雪が降ってもおかしくない時期です
  • 鑓温泉ルート杓子沢に橋が架かりました
  • 鑓温泉ルート 杓子沢付近の雪渓 橋への取り付きはピンクテープで印をしてあります。
  • 白馬岳山頂
  • 夕陽。絶景です
  • 馬山荘付近ではツクモグサが真っ盛り

白馬山荘

電話番号:
0261-72-2002
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館

地図で見る
http://hakuba-sanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

白馬岳 標高 2,932m

 白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで登山者の人気を二分している山である。南北に連なる後立山連峰の北部にあって、長野・富山両県、実質的には新潟を加えた3県にまたがっている。  後立山連峰概説に記したように、この山の東面・信州側は急峻で、それに比して比較的緩い西面・越中側とで非対称山稜を形造っている。しかし信州側は山が浅く、四カ庄平をひかえて入山の便がよいため登山道も多く、白馬大雪渓を登高するもの(猿倉より所要6時間弱)と、栂池自然園から白馬大池を経るもの(所要5時間40分)がその代表的なものである。  越中側のものは、祖母谷温泉より清水(しようず)尾根をたどるもの(祖母谷温泉より所要10時間)が唯一で、長大である。  白馬三山と呼ばれる、本峰、杓子岳、鑓ヶ岳、そして北西に位置する小蓮華山の東・北面は、バリエーション・ルートを数多く有し、積雪期を対象に登攀されている。  近代登山史上では、明治16年(1883)の北安曇郡長以下9名による登山が最初であるとされている。積雪期では慶大山岳部の大島亮吉らによる1920年3月のスキー登山が初めての試みである。  白馬岳の山名は、三国境の南東面に黒く現れる馬の雪形から由来したといわれる。これをシロウマというのは、かつて農家が、このウマが現れるのを苗代(なわしろ)を作る時期の目標としたからであって、苗代馬→代馬(しろうま)と呼んだためである。白は陸地測量部が地図製作の際に当て字したものらしい。代馬はこのほかにも、小蓮華山と乗鞍岳の鞍部の小蓮華側の山肌にも現れる。白馬岳は昔、山名がなく、山麓の人々は単に西山(西方にそびえる山)と呼んでいたのである。また富山・新潟側では、この一連の諸峰をハスの花弁に見立てて、大蓮華山と総称していたようである。  この山からの眺望はすばらしく、北アルプスのほぼ全域はもとより、南・中央アルプス、八ヶ岳、頸城(くびき)や上信越の山々、そして日本海まで見渡すことができる。頂の展望盤は、新田次郎の小説『強力伝』に登場することで知られる。  日本三大雪渓の1つ、白馬大雪渓は登高距離が2kmもあり、全山にわたる高山植物群落の豊かさ、日本最高所の温泉の1つ白馬鑓温泉、高山湖の白馬大池や栂池自然園などの湿原・池塘群、こうした魅力を散りばめているのも人気を高めている理由である。また、白馬岳西面や杓子岳の最低鞍部付近などに見られる氷河地形、主稜線などで観察できる構造土、舟窪地形など、学術的な興味も深い。山頂部の2つの山荘(収容2500人)をはじめ山域内の宿泊施設も多い。

新潟県 長野県 / 飛騨山脈北部

小蓮華山 標高 2,766m

新潟県と長野県の県境にまたがる山で、大日岳とも呼ばれる山。標高2766mは新潟県最高峰となる。山頂には鉄剣と石仏があり、かつては信仰の対象となっていた。 地震や風雪による崩壊で、2008年の国土地理院の調査で標高が3m低くなり、2769mから2766mと低くなっている。 近年、白馬乗鞍岳から小蓮華山へ続く稜線がNHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」のエンディングの映像に使われ、登山者のみならず、多くの人に認知されるようになった。

富山県 / 飛騨山脈北部

旭岳 標高 2,867m

 白馬岳のすぐ西方(富山県宇奈月町)にあって、衛星峰といった存在だが、この山を北方の朝日岳―雪倉岳の稜線から眺めると、鋭い兜のような山容を見せて、一見白馬岳と錯覚するほどだ。白馬岳から越中の祖母谷(ばばだに)温泉に下る道がこの山の南山腹を走っており、付近は高山植物で埋まっている。白馬岳との鞍部には例年大雪田が残り、その北側、柳又谷の源頭には氷河地形が見られる。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報