昨日まで猛吹雪。新雪平均60cm、吹き溜まり3~4m発達。室堂平の積雪約8m。稜線の雪は少な目。
天気・気温
山と周辺の状況
現在、新雪平均60cm、吹き溜まり3~4m発達 天候は徐々に回復傾向です。
4/26、4/27と山は猛吹雪。晴れれば雪の風紋が素晴らしくきれいですが風下の東斜面では吹き溜まりが急激に発達し雪崩れやすい状態です。
室堂平の積雪は約8m。「雪の大谷」の壁の高さは約18m。平年を上回る積雪量ですが、稜線は雪がほとんど無く、冬の間しきりに風が吹いていたことが伺えます。
ライチョウはまだ真っ白で春は遠いです。
登山道の状況
本格的な冬山装備が必要です。
室堂ターミナルから室堂山荘の間にはガイドポールがたってますので目印にしてください。
かなりの新雪が降り、雪崩の可能性がある。急斜面の下や沢底などは特に危険です。
他人のトレースを安易に付いていくと危ない目に遭います。
稜線はカチカチに凍結しているため滑落に注意。
スキー、スノーボードなどの滑り手はホワイトアウト、フラットライトに注意。スピード感、平衡感覚、斜度変化がわからなくなることがあります。また段差から落ちれば怪我もします。山では怪我をしても誰も助けに来ません。セルフレスキューを身に付けておくことが大切です。
雄山~富士ノ折立間の稜線は難易度が高いルートです。十分なクライミング技術と経験が必要です。ここでは毎年滑落による事故が起きています。
御山谷や立山川を滑走される方は必ず状況を確認すること。一日ごとに状況は変わります。昨日問題なく滑れた所が今日は川になっているかもしれません。
・環境省より、室堂平の積雪期利用ルールについてお知らせがあります。 http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2013/data/0412aa.pdf
・今年もガスが強いため地獄谷遊歩道は通年通行止めになりました。
登山装備
完全に厳冬期の装備が必要。
稜線を歩くには10本爪以上のアイゼン、ピッケル、ロープが必要です。
ビーコン、シャベル、プローブは必須。
凍傷防止のため目出帽、ゴーグルもザックに忍ばせておきましょう。
ダウンジャケットは濡れると膨らまず役に立たないので濡らさないようにしましょう。
すべての物が凍り付いてしまうこともあるのでよく考えて行動食を選びましょう。。
観光の方も長靴やサングラスはあったほうが良いです。スノーシュー、ストックがあればさらに快適です。
注意点
稜線の小屋の営業は、剱御前小舎は営業中。一ノ越山荘は要確認。
●「雪の大谷ウォーク」
6/12まで開催しています。降雪があると除雪のため富山県側が通行止めになることがあります。事前に確認してください。
お知らせ
当山荘のHPで立山側と大日、ターミナル側のライブ配信を行っていますので参考にしてください。
http://www.murodou.co.jp/kozan/live.htm
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
雪解けが進んでいますが、天候崩れればまだ冬に逆戻。登山装備は油断禁物(サングラス必須)です2023.06.07
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂