気温が上昇し融雪が進んでいます。雪崩、雪庇崩落に注意。山は白と黒のまだらになりつつあります。
天気・気温
山と周辺の状況
気温の上昇で融雪が進んでいます。ハイマツや岩も出てきて山は白と黒のまだらになりつつあります。雪質はザクザクに水分も増えてベチャベチャです。
ハイマツの周りは雪が薄く落とし穴になっているところもあります。。しかし、このような場所がライチョウの住処になっています。
やっと室堂は春らしくなってきました。
登山道の状況
・地獄谷遊歩道は通年通行止め
環境省正式情報 今年もガスが強いため地獄谷遊歩道は通年通行止めになりました。地獄谷歩道の周辺は噴気活動が拡大活発化しており、火山ガス中毒の事故発生リスクが高まっているため、当面の間、通行止とします。なお、地獄谷はエンマ台から眺望できます
まだ本格的な冬山装備が必要。
室堂ターミナルから室堂山荘の間は立っているガイドポールを目印にしてください。
同じく、室堂から一ノ越までにもポールがあります。
一気に気温が上がったため、標高、斜面の向きにかかわらず雪崩が頻発しています。
小規模ですが、雪は重く、逃れられません。沢の側壁、クーロワールなどは逃げ場が無いので要注意です。
雪面には亀裂が入り、雪屁も崩れ大きな雪の塊が転がっているところもあります。直撃すれば大事故になります。
雄山への稜線の雪はほとんど融け、夏道通しで行けますが、浮石が多く落石に注意。
雪が薄いところでは下地の氷が出てきているので滑落注意。
滑り手はホワイトアウト、フラットライトに注意。スピード感、平衡感覚、斜度変化がわからなくなります。
また、気温が高いため日中は板が走りません。雪面もデコボコしてきています。
春スキーのベストシーズンは過ぎましたが、まだあと1ヶ月は十分に楽しめます。
御山谷や立山川の下部は滑走不可。タンボ平も下部は歩きとなります。
登山装備
まだ雪が降る可能性もあり、冬山装備が必要です。
稜線を歩くには10本爪以上のアイゼン、ピッケルはあったほうが良いです。剱岳方面に行く方は必須です。
晴れて風が無いとかなり暑く感じ、陽射しも強いです。
ハットなどつばの広い帽子が役に立ちます。汗冷えしないようにウールのベースレイヤーがあると良いです。
忘れがちだが、日焼け止めも重要。
観光の方も長靴やサングラスはあったほうが良いです。スノーシュー、ストックがあればさらに快適です。
注意点
「雪の大谷ウォーク」
6/12まで開催しています。降雪があると除雪のため富山県側が通行止めになることがあります。事前に確認してください。
重要文化財「立山室堂」、「玉殿岩屋」、「玉殿の湧水」は七月中旬まで雪の下に埋もれています。
お知らせ
当山荘のHPで立山側と大日、ターミナル側のライブ配信を行っていますので参考にしてください。
http://www.murodou.co.jp/kozan/live.htm
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
雪解けが進んでいますが、天候崩れればまだ冬に逆戻。登山装備は油断禁物(サングラス必須)です2023.06.07
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂