雨続きで雪融けが進み、高山植物が咲き始めました。ハクサンイチゲはお花畑を作り、ライチョウは求愛活動中です

天気・気温

山と周辺の状況

この一週間は梅雨らしく雨の日が続いていました。この雨で雪解けが進み、今まで雪に埋もれていた案内板や遊歩道が徐々に顔を出してきています。
いつの間にかいろんな場所で高山植物が咲き始めています。今は ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ がメインでお花畑を作っているところもあります。 ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ や ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ 、それに何種類かのツツジ科の花も咲き始めています。
ライチョウは雨が続いても元気に求愛行動をしています。

登山道の状況

室堂ターミナルから室堂山荘の間はまだ雪道です。ガイドポールがたってますので目印にしてください。同じく、室堂から一ノ越までにもポールが立っています。

雄山への稜線は夏道。浮石、落石に注意が必要です。雄山から別山までの縦走路にも雪はありません。なお、現在雄山神社のトイレは改修工事を行っており7/10に完成予定です。
別山乗越～雷鳥沢キャンプ場まではほとんどが雪渓です。雪は硬くなっているので不安な人はアイゼン、ピッケルがあったほうが良いです。

室堂山ではちらほらスキーをしている人を見かけます。雪は十分ありますがデコボコで難しそうです。

●地獄谷遊歩道の通年通行止について
今年もガスが強いため地獄谷遊歩道は通年通行止めになりました。以下、環境省正式情報です。
地獄谷歩道の周辺は噴気活動が拡大活発化しており、火山ガス中毒の事故発生ですリスクが高まっているため、当面の間、通行止とします。なお、地獄谷はエンマ台から眺望できます。

登山装備

場所により、まだ冬山装備が必要です。室堂から一ノ越もほとんど雪ですが軽アイゼンにストックで事足ります。
剱岳方面に行く方はアイゼンピッケル必須。
梅雨時期なので雨対策をしっかりと。濡れると思ったよりも寒いです。

注意点

この時期でも山ガールスタイルの登山者を良く見かけます。それはそれで良いのですが、雪渓で転んでしまうと膝から下は擦り傷だらけになってしまうと思う。見ていると少し不安を感じるときがあります。
軽装が悪いということではありません。全てに備え装備を万全にすれば当然荷物は重くなります。その重さが体を疲れさせ、疲れが事故を呼ぶこともあります。荷物が軽ければ疲労を軽減し、快適な登山ができます。しかしトラブルがあったときの対処は難しくなるかもしれません。そこのリスクマネジメントをしっかりすることが肝要です。
大切なのは自分のレベルを良く知ること、そして何がしたいかよくイメージし、よく考えること。そうすれば家でのパッキングがもっと楽しくなるかもしれません。

重要文化財「立山室堂」、「玉殿岩屋」、「玉殿の湧水」は七月中旬まで雪の下に埋もれています。
雄山神社トイレは7/10までは仮設トイレになります。

お知らせ

当山荘のHPで立山側と大日、ターミナル側のライブ配信を行っていますので参考にしてください。
http://www.murodou.co.jp/kozan/live.htm

昨年の今頃の様子は？

室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26

融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11

融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01

立山室堂山荘周辺の過去の様子

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