例年より早い融雪状況ですが、まだ冬山。厳冬期装備必要。情報は山小屋など信頼できる所から得ましょう。
天気・気温
山と周辺の状況
ここ1週間晴が続いていましたが、5/4には雨が降りました。
ここ1週間以上の陽気により雪解け進んでいます。
ざっと見て1ヶ月近く例年より雪解けが早いです。
雷鳥の活動は例年よりも早め。みくりが池周辺ではつがいも見られるようになりました。
雪の大谷の高さは例年よりも高く19mと発表されました。
室堂平の積雪調査では6m40㎝です。
雪質はザラメで水分多め。長靴があると濡れずに歩きやすいです。
GWは多くの人でにぎわいましたが、多くは観光客でした。スキー客は例年より少なめ。登山者は例年通りでした。
また今年は短パンタイツで雄山登山する若者も見られました。
ここはまだ本来は冬山であり夏山登山が始まるまであと2か月。
私達が恐れているのは、こういった夏山感覚の人たちが無造作に情報を流してしまうことです。
軽い気持ちで山に行き事故にあうのは情けないことだと思います。
●立山黒部アルペンルート
http://www.alpen-route.com/
時刻表、雪の大谷ウォークの情報ほか各種ニュース情報があります。
登山道の状況
斜面は山頂からザラメ。例年よりクラックが多く、登行時、滑走時は注意。
縦溝が日に日に深くなり滑走には技術がいります。
一ノ越から雄山への稜線にはほとんど雪はなくアイゼンなしでも歩けます。
三山縦走はアイゼンピッケルが必要。夏道と雪稜が入りまじり的確なルートファインディングが求められます。
御山谷、立山川など標高差のあるコースは、融雪が進み滑走が困難です。
朝晩の斜面はアイスバーンになっているので滑落には十分注意して下さい。
室堂ターミナルから室堂山荘まではガイドポールを立ててあるので目印にして欲しいです。
登山装備
●積雪期(4月、5月、11月)、立山一帯では、登山者及びスキーヤーはビーコンの携帯と入山届の提出が義務化されています。
詳細はこちら! http://toyamaken-sotaikyo.jp http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2014/0416a.html)
今年は暖かい日が多く忘れがちですが、まだここは冬山です。
厳冬期装備が必要。
足回りは室堂周辺ならスノーシューで十分。
稜線ではアイゼン、ピッケルが必要。
縦走する場合はロープなどの登攀具を持つことを強く勧めます。
紫外線が強いのでサングラスと日焼け止めは必須です。
注意点
異例の雪解けの早さで普段とは違った場所でのトラブルの可能性があります。
雪解けの進行が早いため、山全体で落石が起こる危険が高いです。
石は雪の上を転がるため音が鳴らず気づくのが遅れます。
新雪が降れば雪崩の可能性は高まり、冷えて固まれば滑落の危険があります。
柔軟な判断をお願いします
天候急変に注意。
●一ノ越山荘と剱御前小舎は営業中
●室堂ターミナル内で入山安全相談窓口を開設していますので気軽に相談してみてください
【アプローチ】
●北陸新幹線 東京→富山 2時間8分(3/14開業)
●立山黒部アルペンルート
http://www.alpen-route.com/
・立山室堂へのアプローチ
http://www.alpen-route.com/access_new/access/railways.html
立山室堂イベント 雪の大谷ウォーク 4/16~6/22(予定)
http://www.alpen-route.com/_wp/event/71
お知らせ
●室堂山荘HP
・宿泊予約ページ、空室状況、気象データ、アルペンルート時刻表ほか各種情報があります。
http://www.murodou.co.jp/
・電話 076-463-1228
・e-mail yoyakuhp@murodou.co.jp
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂