唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

八方尾根は尾根通し。8本爪アイゼンとピッケル防寒装備が必要。クロユリとハクサンイチゲが全盛期です。

唐松岳頂上山荘北側砂礫地のコマクサ。(2015.06.30 唐松岳頂上山荘 )
唐松岳頂上山荘北側砂礫地のコマクサ。(2015.06.30 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

06/24(水) 晴れ
富山市の天気予報
明日
雨時々曇
19℃
15℃
明後日
晴一時雨
22℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月27日 0:00発表
松本市の天気予報
明日
20℃
15℃
明後日
晴一時雨
25℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月27日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日は唐松岳では夕方すばらしい雲海と夕陽が見られました。信濃大町など山麓では雷雨だったようです。遠くで雷鳴がしましたが大降りにはなりませんでした。本日は日中晴れていましたが夕方は雲が出ました。

天候は不安定で急な変化に注意が必要な時期です。
日中の過ごし易くても、朝夕は冷え込み、山荘の朝夕は暖房が必要な気温です。小屋泊の方はほとんどインナーダウンやフリースなどの防寒装備を着ています。

山荘近くで クロユリ クロユリ が全盛期です。 ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ の群落とのコラボがきれいです。
唐松岳の至宝 コマクサ コマクサ は、小さなつぼみがつきはじました。見頃は7月中旬頃からでしょう。
上の樺の登山道で シラネアオイ シラネアオイ が開花しました。現在雪の下となっている群生地では、これから シラネアオイ シラネアオイ が目覚めていきます。
木々の間では オオカメノキ オオカメノキ も咲いています。

ライチョウはよく見かけます。今日はカップリングしたメスが砂浴びするのをオスがあたりを警戒して守っていました。

登山道の状況

気温は高めですが、雪の残るところでは雪面が氷化して固いところが出てきました。足元には十分注意して下さい。引っかけて転倒すると滑落の危険がある場所もあります。
雪融けして登山道の土が出たところと、雪が残るところでルートを誤りやすい時期です。特に下りでは思い込みにより安易に下らないように、周囲の印しや赤布を注意深く探して下さい。

●八方尾根 
・岩と雪の混ざり合っています。ロープや赤布の指導に従って下さい。
・八方池は融けてきましたが、まだ半分程度が雪の下です。
・ルートは登りも下りもすべて冬季尾根ルートです。雪上トラバース歩行は危険です。トラバースルートに入らないように。
・上の樺下部~丸山下部まで雪面にルートの印があります。
※注意箇所には赤布でルートの目印があります。雪面状況等により印が消えている場合もありご注意ください。また雪解けに伴い登山道が変更になる場合もあります。状況によって変化しやすい時期です。
・下の樺の直登には雪があります。上部の夏道(トラバースが中心のルートです)には入らないようにお願い致します。ロープで指導してあるので指導に従って下さい。
・上の樺と下の樺の間のやせ尾根の通過は、ザレたところがあり下る時には特に慎重に。
・上の樺の直登には約120mの長い雪の斜面があり道迷いに注意。フィックスロープを設置しました。
・丸山の下方に広がる雪の斜面ではルートに印がついています。降雨時やガスに巻かれるなどの視界が悪い日には特によく見極めて下さい。八方尾根の尾根を外さず「丸山ケルン」を経由します。特に下山時には丸山から延びる「上樺尾根」に入りこまないよう慎重に。
・8本爪以上のアイゼンとピッケルの装備で油断のないように。

●五竜岳方面
五竜山荘は6月20日から営業です。テレキャビン、リフトの営業もご確認下さい。
http://vill.hakuba.nagano.jp/green/tozan_trekking/gondra_lift.html

●不帰方面
盛夏シーズンでも、後立山を代表する岩稜ルートです。今は夏山の状態ではありません。入山は慎重に。
雪があります。ルートファインディングも必要。アイゼンピッケルのほかにロープなどの確保装備と技術、残雪の状態やルートを見極める経験が必要です。天狗山荘もまだ夏営業を開始していません

●黒部谷方面
今年は雪が多いです。標高2000mあたりでは例年よりたっぷり雪があります。まだこのルートは人が入っていません。雪融けの状態を見て登山道整備をします。開通については改めお知らせします。

登山装備

八方尾根経由唐松岳ルートでも基本はまだ冬山登山装備です。
完全な防寒対策・冬山装備で安全な登山をお願い致します。
安全登山のために8本爪程度のアイゼンとピッケルの装備で。

注意点

登山中の水分補給はこまめに心掛けましょう。
急な天候の変化のある時期です。

●八方尾根ゴンドラとリフトの営業
詳細はホームページを確認して下さい。http://www.happo-one.jp/

お知らせ

●2015年の唐松岳頂上山荘の営業期間
4月28日(火)~10月17日(土)です。
http://karamatsu.jp/

※ご予約についてのご案内
営業期間中予約電話は不要です。
7名様以上のグループでお越しの場合は、ご連絡をお願い致します。
個室の予約は 電話090-5204-7876 唐松岳頂上山荘へ
※個室満員の日 
7月18日(土)/19(日)/25(土)/26(日)/8月1日(土)/8日(土)の個室は満室となりました。
上記個室予約満員日も当日相部屋にてご宿泊頂けます。(その際のご予約の必要は御座いません)
※以下の日程は個室予約ができません。
7月13日(月)/7月14日(火)/7月15日(水)
7月20日(海の日)/7月21日(火)/7月22日(水)
8月24日(月)/8月25日(火)/8月26日(水)/8月27日(木)
上記個室予約不可の日も5名以下は予約なして当日相部屋は宿泊できます。

●イベント
「唐松岳頂上山荘 山で学ぶシリーズⅠ」
・第1回 9/11(金) 
・第2回 9/12(土) 
山岳フォトグラファー 菊池哲男氏を囲んでの山岳写真セミナーを開催
皆様のお越しをお待ち申し上げております。

昨年の今頃の様子は?

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。7/11以降の予約は6/11からWEBほかで受付。7/10まではHP参照2023.06.08

営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用前に必ず山荘ホームページを参照して下さい2023.06.23

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

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五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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