台風接近。稜線は強風に注意。斜面の雪渓歩きは技量によりアイゼン必要。高山植物は多数の開花続いています。
天気・気温
山と周辺の状況
6月19日ごろ北陸地方は梅雨入りしましたが、あまり梅雨前線による影響はありません。
【小屋の周辺】
日中は10℃~15℃ほどで、小屋付近や日当たりのよい場所は雪解けが進み露地が広がっています。
なお、室堂ターミナル~立山室堂山荘間は雪渓切りを行いましたので、石畳の夏道が露出しています。
みくりが池周辺の遊歩道も夏道露出しています。
スキーヤーはもう大分少ないですが、未だに板を担いでいるお客様を見かけます。
雷鳥は完全に夏毛となり、幼鳥連れて歩く親鳥を運が良ければ見ることができます。
●高山植物
花もより多くの種類が咲き出し、小屋の周辺ではイワオトギリ、
クルマユリ
クルマユリ
、
クロユリ
クロユリ
、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、
コバイケイソウ
コバイケイソウ
、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、
チングルマ
チングルマ
、テガタチドリ、
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
、
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
、
ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ
、ヤマガラシ、
ヤマハハコ
ヤマハハコ
などなどが楽しめます。
室堂平より下の弥陀ヶ原周辺では
ミズバショウ
ミズバショウ
や、
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
がたくさん咲いています。
7/18頃の日の出は04:46、日の入りは19:09です。
登山道の状況
【登山道,斜面状況】
<滑り>
稜線から数十メートル下まで雪はほぼないため、稜線から滑り出すのは不可。
厄介なタテミゾは深い。クラックが多く、また落石も多いので注意。
全体的に雪が締まってきました。下地の氷の層が出てきているところもあります。
御山谷、立山川など標高差のあるコースは、融雪が進み滑走不可。
<登山>
室堂山展望台への道は一部夏道出ているが、多くはいまだに雪に覆われています。傾斜がやや急な箇所もあるため、上り下りに念のためアイゼンの用意が必要。
室堂山荘から一ノ越の間は雪渓あるが、室堂~一ノ越間は荷揚げのためブルトーザーで道を付けてあるため、アイゼン不要。作業中は通行注意。
一ノ越から雄山、大汝山、真砂岳、別山方面の稜線上の平坦な一部分に雪が残るのみで危険個所に雪はありません。
ただし、雷鳥沢付近の斜面道には雪渓が残っており、朝夕に限らずアイスバーンとなっている箇所も一部あるため、技量によっては上り下りに念のためアイゼンの用意が必要。
天候次第ではルート全体で的確なルートファインディングが求められます。
登山装備
稜線上は風が強いことが多い為、ウェアは雨風にしっかり耐えられるレベルが必要。
斜面の雪渓歩きをする場合は個人の技量によりアイゼンが必要です。
一日の間で気温の差が激しいことがあります。昼間晴れればTシャツでも十分な暑さの時もありますが、日が落ちると一気に冷え込みダウンジャケットが必要。
紫外線が強いのでサングラスと日焼け止めは通年必須です。
注意点
天候急変に注意。柔軟な判断を。
台風が近づいていますので、特に天気に注意してください。稜線上は特に風が強い場合があります。
室堂ターミナル内で入山安全相談窓口を開設していますので気軽に相談してみてください。
お知らせ
●室堂山荘HP
http://www.murodou.co.jp/
※7月中旬より8月末まで例年混雑しております。空室、混雑状況は当山荘ホームページに記載してありますのでご確認下さい。
・気象データ、アルペンルート時刻表ほか各種情報があります。
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂