多くの種類の花が咲き始めました。雷鳥沢など雪渓では技量によりアイゼンが必要です。稜線では防風対策を。
天気・気温
山と周辺の状況
7月21日ごろ北陸地方は梅雨明けしました。
日中の気温はは10℃~15℃程、室堂平全体で日当たりのよい場所は雪解けが進み露地が広がっています。
なお、室堂ターミナル~立山室堂山荘間は雪渓切りを行いましたので、石畳の夏道が露出しています。
みくりが池周辺の遊歩道も夏道露出しています。
スキーヤーはもう大分少ないですが、未だに板を担いでいるお客様を見かけます。
ライチョウは完全に夏毛となり、幼鳥連れて歩く親鳥を運が良ければ見ることができます。
花もより多くの種類が咲き出し、小屋の周辺ではイワオトギリ、
ウサギギク
ウサギギク
、
クルマユリ
クルマユリ
、
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ
、
コバイケイソウ
コバイケイソウ
、
チングルマ
チングルマ
、テガタチドリ、
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
、
ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ
、
ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ
、ヤ
マガラシ、
ヤマハハコ
ヤマハハコ
などなどが楽しめます。
7/25頃の日の出は04:51、日の入りは19:04です。
登山道の状況
<滑り>
稜線から数十メートル下まで雪はほぼないため、稜線から滑り出すのは不可。
厄介なタテミゾは深い。クラックが多く、また落石も多いので注意。
全体的に雪が締まってきた。下地の氷の層が出てきているところもあります。
御山谷、立山川など標高差のあるコースは、融雪が進み滑走不可。
<登山>
室堂山展望台への道は一部雪渓あるが8割程夏道が出ています。
また、室堂山荘から一ノ越の間は夏道と雪渓半々程で、どちらのルートも慎重に歩けばアイゼン不要です。
一ノ越から雄山、大汝山、真砂岳、別山方面の稜線上には雪はありません。
ただし、雷鳥沢付近の斜面道には取り付きの辺りに少々雪渓が残っているため、技量によっては上り下りに念のため軽アイゼンの用意が必要。
玉殿の岩屋もアプローチできるようになっています。
天候次第ではどのルートでも、的確なルートファインディングが求められます。
登山装備
稜線上は風が強いことが多い為、ウェアは雨風にしっかり耐えられるレベルが必要。
斜面の雪渓歩きをする場合は個人の技量によりアイゼンが必要となる。
一日の間で気温の差が激しいことがある。昼間晴れればTシャツでも十分な暑さの時もありますが、日が落ちると一気に冷え込みダウンジャケットが必要。
紫外線が強いのでサングラスと日焼け止めは通年必須です。
注意点
天候急変に注意。柔軟な判断を。
室堂ターミナル内で入山安全相談窓口を開設していますので気軽に相談してみてください。
お知らせ
●室堂山荘HP
http://www.murodou.co.jp/
※7月中旬より8月末まで例年混雑しております。空室、混雑状況は当山荘ホームページに記載してありますのでご確認下さい。
・気象データ、アルペンルート時刻表ほか各種情報もあります。
・奥黒部ヒュッテも営業始めました。
今年はダムサイトから奥黒部ヒュッテまでの道で、多くの箇所が補修要となっていましたが、主要な箇所は修復されました。道はまだ修復中ですが、危険と思う箇所は注意すれば歩行可能な状態となっています。
昨年の今頃の様子は?
室堂は完全雪山。荒天時トレース消失もあり。登山者やスキーは 入山届提出+雪崩ビーコン携帯が必要2023.04.26
融雪進みルートにより装備が異なる時期です油断しないように。サングラスは観光でも必須です2023.05.11
融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01
立山室堂山荘周辺の過去の様子
立山室堂山荘
- 現地連絡先:
- 076-463-1228
- 電話番号:
- 076-463-1228
- 連絡先住所:
- 〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂