唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

ナナカマドの実が少しづつ赤く色付いてきました。登山中は「冷え」に注意。防寒具は必携。手袋や帽子も有効です。

モルゲンロート 放射状の光芒が谷筋を照らし、辺り一面に目映い光が満ちていきます(2015.09.28 唐松岳頂上山荘 )
モルゲンロート 放射状の光芒が谷筋を照らし、辺り一面に目映い光が満ちていきます(2015.09.28 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

09/03(木) 曇り 15:30頃から雨
富山市の天気予報
明日
雨のち晴
22℃
15℃
明後日
曇時々晴
18℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月19日 10:00発表
松本市の天気予報
明日
雨のち曇
23℃
13℃
明後日
曇のち晴
24℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月19日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

朝から午前中は曇り、夕方15:30になると雨が降り出しました。
今日の八方尾根下山中の服装は、薄い長袖Tシャツに薄いフリースでちょうど良い気温。ちょっと前までは半袖Tシャツでしたが、もうすっかり秋の空気です。

変わりやすい天気ですが、その分ガスの動きや雲の晴れ間に、一期一会の出会いがあります。8/28には神秘的な霧のベールに浮かぶ唐松岳のシルエットを黄金色の光が包んみました。一日の終わりに放つ眩い陽光が太陽の周りをひと際明るく照らし出し、ため息の出るほど美しい日の入りとなりました。
草の色も、なんとなく色付いてきました。八方池の マツムシソウ マツムシソウ はそろそろ終わり近くとなり、登山道沿いでは ナナカマド ナナカマド の実が赤くなってきました。
唐松岳頂上山荘南館南側登山道上では、ライチョウの母鳥と若鳥たちが砂浴び&採食する姿がよく見かけられます。今年は無事に4羽の若鳥が育っています。
ホシガラスがハイマツの実を食べた後、枝から枝へと身軽にジャンプしています。 ナナカマド ナナカマド の枝にとまって周囲を見回す姿もみられました。

●高山植物
・唐松岳頂上山荘周辺 :オヤマリンドウ、ミヤマ アキノキリンソウ アキノキリンソウ
クロトウヒレン、タカネヤハズハハコ、 ウサギギク ウサギギク ヤマハハコ ヤマハハコ ミヤマリンドウ ミヤマリンドウ 、オンタデ、ミヤマコゴメグサ が咲いています。
・八方尾根 : ミネ ウスユキソウ ウスユキソウ 、ハクサンシャジン、マツムシソウ ウサギギク ウサギギク 、アカバナ シモツケソウ シモツケソウ ハクサンチドリ ハクサンチドリ チングルマ チングルマ ミヤマキンポウゲ ミヤマキンポウゲ 、ハッポウワレモコウ、 ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ 、イブキジャコウソウ、 クルマユリ クルマユリ 、オニアザミ、タテヤマ ウツボグサ ウツボグサ ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ キンコウカ キンコウカ 、テガタチドリ、オオバギボウシ、タカネイブキボウフウ、 クガイソウ クガイソウ 、ミヤマコゴメグサ、マルバタケブキ、オヤマリンドウ、オヤマソバ、オニアザミ、タカネヨモギ、イワオウギ、 イワカガミ イワカガミ ウメバチソウ ウメバチソウ ヤナギラン ヤナギラン 、ヤマ ホタルブクロ ホタルブクロ が咲いています。

●このところの天気
9/3 くもり、15:30頃から雨
9/2 雨から濃霧、そして晴れ 稜線を超えて巻き上がっていた濃いガスが雲海となり、夕方には北アルプスの眺望が広がりました。
8/31 雨、次第に雨は上がり濃霧、再び雨
8/28 小雨からガス、そして晴れて美しい夕陽へ

登山道の状況

主な登山道に大きな支障の連絡はなく、大きな変化もありません。
雨が続いたため、岩稜の細かい粒が登山道の岩の上に流れ出て、滑りやすくなっています。足元には注意して下さい。

●八方尾根登山道
八方尾根は夏道ルートです。大きな支障はありません。

●八方尾根のゴンドラ・リフト 「八方尾根アルペンライン」
http://www.happo-one.jp/
・5月30日(土)~11月1日(日)運行。
・黒菱第3ペアリフト+グラードクワッドリフト 「黒菱ライン」
7/1~運行 (営業時間08:00~16:30)
※早朝運転期間があります

●唐松~五竜岳
ルートには支障ありませんが、落石には注意。また鎖、ロープなどはゆるんでいることがあるので確認をお願いします。
・五竜山荘営業中
http://www.hakuba-sanso.co.jp/goryusanso/

●(五竜岳方面)遠見尾根への下山
下山時の遠見尾根のテレキャビンの時間に注意。
・遠見尾根テレキャビン、アルプス展望リフトの終了時間
アルプス展望リフト(所要時間10分)の終了時間は16:15までです。
終了時間の30分前には到着されますよう余裕を持って下山してください。
・テレキャビン(所要時間8分)の終了時間は16:30までです。
※最新情報はこちらで必ず確認下さい
http://vill.hakuba.nagano.jp/green/tozan_trekking/gondra_lift.html

●不帰Ⅲ峰~不帰Ⅰ峰間 ルート状況
・不帰の嶮は地図の上では実線ではなく破線ルートです
8/9鎖場にて、鎖1本の交換作業を行いました。不帰Ⅲ峰~不帰Ⅰ峰通行の際には、それぞれの鎖の確認をして下さい。浮石や落石等に 充分ご注意が必要です。

●富山県黒部側 唐松~祖母谷、欅平ルート
8/3までに富山県側 祖母谷温泉方面 南越~四十八曲間の草刈り、および南越~祖母谷間の登山道整備は終了しています。沢沿いでは草木の生育が非常に早く、南越~祖母谷温泉の間は、短期間に草が生い茂り登山道が覆われている場合もあります。足元が見えにくく、苔などで滑りやすくなっていますので、くれぐれも気を付けて下山してください。
祖母谷線ルートの下山を予定している方は、必ず山荘受付にて最新ルート状況の問合わせ、確認をしてください。

登山装備

3000m級の秋山登山装備が基本です。
気温が低くなってきました。雨具の他にフリースやインナーダウンなどの防寒用衣類をお持ちください。
手が冷たくなります。手袋(滑らない手袋)や温かな帽子をお持ちになられて、登山中にも身体を冷やさないようにお早目に着用されることをお勧め致します。

注意点

●気温が低くなってきました。「冷え」に注意して下さい。
手袋や帽子など防寒小物もご用意下さい。
休憩時の急激な汗冷え等にくれぐれもご注意なさってください。
・登山中も乾いたタオルなどを背中に充て 汗をかいたらタオルを取り換えることなどで お体の冷え防止ができます。
・強風の際は体温が奪われますので、衣類の調整は早め。
・山荘到着後の着替え用の衣類、防寒対策、装備の用意
・標高が高い場所では テルモス(保温水筒)に温かい飲み物を入れておくとよいです。

●岩稜帯の通過に注意。
・両手でしっかり鎖やホールドを掴みましょう。
・ストックはしまいましょう。特に下りではストックはめんどくさがらずに収納した方が安全です。
・大きなカメラを首から下げての通行は、片手がカメラの保護にとられて自分の確保がおろそかになることがあります。
・ザックの外側に荷物をくくりつけたり、ぶら下げることは避けましょう。

●天候と気温の目安
・稜線に建つ唐松岳頂上山荘の所在は、富山県黒部市です。天気予報は「富山県黒部市周辺の天候」も参考に
・富山県黒部市周辺平地の気温から16℃を引いた気温が、唐松岳頂上山荘周辺・稜線のおよその気温となります。

お知らせ

●2015年の唐松岳頂上山荘の営業期間
4月28日(火)~10月17日(土)です。
http://karamatsu.jp/

・ご予約についてのご案内
営業期間中予約電話は不要です。
7名様以上のグループでお越しの場合は、ご連絡をお願い致します。
個室の予約は 電話090-5204-7876 唐松岳頂上山荘へ
・個室満員の日 9月 5日(土)/9月12日(土)/9月19日(土)/9月20日(日)/9月21日(月)
  9月22日(火)/9月25日(金)/9月26日(土)  個室のご予約は満室となりました。
※上記の個室予約満員日も当日相部屋にて宿泊できます。(その際のご予約の必要はありません)

●山荘直通電話(090-5204-7876)について
山荘直通のお電話が繋がらずに皆様に大変ご迷惑をお掛け致しております。誠に申し訳御座いません。
電話が集中する時間帯には 回線が不通状態となっております。
唐松岳頂上山荘では、予約がなくても、当日に宿泊できます。
また、山荘内の電波状況が不安定な時、18:00~20:00の間が比較的繋がりやすい時間帯です。。
稜線付近に雷雲が近づいている場合や、雷雨の最中、電話は繋がりません。

●イベント
・「唐松岳頂上山荘 山で学ぶシリーズⅠ」
第1回 9/11(金) ・第2回 9/12(土) 
山岳フォトグラファー 菊池哲男氏を囲んでの山岳写真セミナーを開催

・「アルプス紅葉まつり 秋の彩を楽しむ五竜・唐松・紅葉祭り」
開催地 五竜山荘・唐松岳頂上山荘・八方池山荘
10/1(木)~10/7(水)

昨年の今頃の様子は?

2023年の夏山営業は7/1~10/21。利用には予約が必要。予約は6月中旬から受付予定2023.05.11

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。7/11以降の予約は6/11からWEBほかで受付。7/10まではHP参照2023.06.08

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鑓ヶ岳 標高 2,903m

 後立山連峰北部にあり、白馬三山の一峰。白馬岳または唐松岳方面から主稜線を縦走する際に踏まれることが多く、頂は広いザクに覆われ、眺望はすこぶるよい。  頂から信州側に、南・北2つの大きな岩稜を相似形に派生させ、それがこの山の姿を形造っている。  登山道は、東山麓の猿倉から鑓温泉を経るものが鑓ヶ岳の南鞍部に通じている(猿倉より所要7時間30分)。この登路になる東山腹は、登山最盛期近くまで大雪田を残し、融雪後は一面のザクとなる氷河地形を残す大斜面で、圏谷底にあたる大出原(おいでつばら)は、シナノキンバイなどの群落に彩られている。西面の中背尾根の道は廃道になって久しく、越中側からの登路はない。南へ主稜線をたどると天狗池で、池畔には天狗山荘が建つ。構造土の広がる天狗山稜を漫歩すれば、天狗ノ大下りを経て不帰(かえらず)キレットに達する。  なお、この山の東山腹、大出原の下部にある鑓温泉は標高2100mもの高さにある、わが国でも最高所にある温泉の1つ。鑓温泉小屋の背後の岩間から大量の湯が湧き出しており、泉質は含食塩土類硫化水素泉。慢性関節炎、糖尿病、神経痛、皮膚病などに効能があるという。

富山県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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