剱岳 | 剱澤小屋

今朝はカニのタテバイ、カニのヨコバイの鎖やハシゴ凍結。ガイドクラスの方も厳しい状況。10月10日小屋締め、9日と10日満員。

剱沢雪渓から(2015.08.08 伊東真知子)
剱沢雪渓から(2015.08.08 伊東真知子)
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天気・気温

09/30(水) 晴れ。
富山市の天気予報
明日
曇のち雨
24℃
19℃
明後日
雨のち曇
22℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月5日 0:00発表
松本市の天気予報
明日
曇時々晴
21℃
14℃
明後日
曇一時雨
21℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月5日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今朝はカニのタテバイ、カニのヨコバイのクサリやハシゴが凍結しました。
雨の翌日に晴れると、薄い氷が岩について大変危険な状態になります。
今朝は雨ではなく、ガスで凍結しました。
朝晩の気温はまだマイナスではないものの、もうすぐマイナスになるでしょう。
稜線ではすでにマイナスになっていると予想されます。
例年に比べ紅葉が早く、この周辺はすでに終わりました。

登山道の状況

今朝はカニのタテバイ、カニのヨコバイのクサリやハシゴが凍結しました。
この時季は雨の翌日で冷え込むと北斜面や日陰の部分は凍結するので充分注意して行動してください。
ガイドクラスの方でも、怖いくらいの状況となりましたので、一般の方には厳しい時期になってきました。

・カニのタテバイの足を掛ける鉄の杭の2本目が曲がっていますが、1本目に左足を掛ければ、問題なく上がっていけます。
・前剱から上の方は、岩がもろくなっている個所もあり、手や足を掛けるときは要注意です。
・いくつも踏み跡がありますが、通行できない箇所は、×記になっていますので、見落とさないように、ルートを見極めましょう。
・長次郎谷を300~400m下った、出合にある「ナムの滝」上部に雪渓がありますが、不安定なため、そこを避けて夏道を通過してください。
・落石には十分ご注意ください。自ら落石を起こさない。
・仙人谷の雪渓は崩壊しましたので通行できません。
・剱沢雪渓は、平蔵谷、長次郎谷ともに雪渓はスケートリンクのように固く、6本爪アイゼンも歯が立ちません。10本爪以上のアイゼンでないと対応できません。

登山装備

・救助を待つ間は寒いため、小屋から山頂ピストンと言えど、防寒着を忘れずに、服装に注意です。
・富山県警察では、剱岳登山にヘルメットの着用を推奨しております。当小屋ではレンタルは行っておりません。剱岳に登山される方は、装備は個人でご用意いただくのが基本かと思います。昨年も落石や滑落で、ヘルメットにより命が助かったという事例があります。
・水分は多めにお持ちください。剱岳近辺水場ありません。
・トイレはないため、携帯トイレ持参のこと。

注意点

・稜線の風は冷たく低体温症にご注意ください。軽装不可。剱岳ピストンだけでも防寒着を必携。
・谷筋を行く場合は、落石に充分注意してください。
・日照時間が短くなってきています。ヘッドランプでの行動が少しずつ長くなってきてるためご注意ください。早出早着を!

お知らせ

剱沢小屋(標高2400m)
小屋締め:10月10日(土)泊まりまで。
満員:10月9日(金)、10日(土)すでに満員です。
宿泊の場合は必ずご予約をお願いします。(076-482-1319または080-1968-1620)

剱澤小屋周辺の過去の様子

  • 芦峅寺の山の神の祭り。毎年3月9日の朝6時から山の関係者(山小屋、立山ガイドする芦峅寺の村の方、建設業の方等)で行われます。
  • 2023年の営業終了。剣岳も冠雪し、剱澤小屋周辺も積雪
  • 今日の剱岳 まだ安易に登れ時期ではありません
  • 5月下旬。偵察時の剱岳。
  • 10月10日に小屋を閉め下山しました。ありがとうございました!来シーズンまた剱澤小屋でお待ちしてます。
  • 小屋を閉めしました
  • 登山道の雪渓切り、看板の設置設置完了。転倒や視界不良の道迷いには注意をして下さい。
  • 剱澤小屋〜剣山荘間の雪渓切りしました
  • 今シーズンの営業を終えました
  • 来年のご利用をお待ちしております
  • 小屋の食堂でセルフで販売している剱岳ブレンドのコーヒー。1杯分のドリップ用です。
  • ちょっと天候回復剱岳の頂上付近は青空も

剱澤小屋

現地連絡先:
080-1968-1620
電話番号:
076-482-1319
連絡先住所:
富山県中新川郡立山町芦峅寺9

地図で見る
http://ww3.ctt.ne.jp/~tsurugis/

施設の詳細を見る

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剱岳 標高 2,999m

 剱岳は剱・立山連峰と呼ばれるように、北アルプス北部の立山三山や大日岳と同じ山域にある。地籍は富山県中新川郡立山町と上市町。  北アルプス南部の盟主、穂高連峰と同じように、いかにも日本アルプスの名にふさわしい岩峰で飛騨系閃緑(せんりよく)岩や斑糲(はんれい)岩が氷雪で削り出された氷食冠帽である。氷河の痕はU字谷が稜線を削ってできた「窓」と呼ばれる地形にも見られる。三ノ窓、小窓、大窓などだ。もちろんカール地形も剱沢などに見られる。  登山史としての初登頂は1909年、吉田孫四郎パーティにより長次郎谷から行われているが、その2年前に、すでに陸地測量部の柴崎芳太郎たちが測量のため登頂している。  前人未踏の岩峰と思われていた頂上で、彼らは思いがけない発見をした。槍の穂と錫杖、古い焚火の跡などであった。奈良時代のものらしい。隣の立山とともに修験道の霊場だったのだろう。  現在の一般登山道、別山尾根は、1913年に木暮理太郎、田部重治パーティが初トレースしている。日本でもトップクラスの岩峰でロックゲレンデとして超一流なので、それ以後はバリエーション・ルートをねらう多くのアルピニストにより、さまざまな登路、登攀ルートが開拓されてきた。1923年には今西錦司、西堀栄三郎などの京大パーティによるチンネやクレオパトラ・ニードル登攀など、未開拓の難ルートが登られてきた。豪雪地帯だけに豊富な残雪とすっきりした岩峰群の人気は高く、戦後の登山ブームも加えて多くのクライマーを迎えてきた。それだけに事故も多く、1966年に日本で初めて積雪期登山の届出条例が発令されている。  ロッククライミングの対象として人気の高い三ノ窓や小窓、池(いけ)ノ谷(たん)、東大谷(ひがしおおたん)などにはチンネ、ジャングルム、クレオパトラ・ニードル、小窓ノ王、ドームなどと名づけられた岩壁や岩塔がクライマーの血を躍らせてくれる。  一般登山道は別山尾根。別山乗越から行っても剱沢から入っても一服剱(いつぷくつるぎ)で合流する。前剱を越え、途中、カニのヨコバイ、カニのタテバイなど岩壁を行く所があり緊張する。所要3時間30分。  もう1つは剱岳へ西から突き上げる早月(はやつき)尾根。標高差が大きく、途中の早月小屋で泊まる健脚向。馬場島(ばんばじま)から早月小屋へ7時間、早月小屋から山頂へ所要3時間30分。  裏剱の展望台、仙人池へは剱沢、仙人新道経由で所要6時間。仙人池から仙人谷を下って黒部峡谷の阿曽原(あぞはら)から水平歩道を欅平へは所要7時間。

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