唐松岳 | 唐松岳頂上山荘

八方尾根第三ケルン南側は、紅葉で敷き詰めた絨毯のようです。寒くなり防寒装備はしっかりと。冷え対策で安全登山。

一時真っ白になった唐松岳(2696m)ですが、快晴が続き夏道が見えています。いつまた白く雪がついてもおかしくない時期です。(2015.10.16 唐松岳頂上山荘 )
一時真っ白になった唐松岳(2696m)ですが、快晴が続き夏道が見えています。いつまた白く雪がついてもおかしくない時期です。(2015.10.16 唐松岳頂上山荘 )
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天気・気温

富山市の天気予報
明日
雨時々曇
28℃
18℃
明後日
雨時々曇
19℃
16℃
日本気象協会提供 2024年5月26日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
曇時々雨
25℃
16℃
明後日
雨時々曇
20℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月26日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

9/28はモルゲンロート(朝焼け)に周辺山岳が染まり、放射状の光芒が谷筋を照らし、辺り一面に目映い光が満ちあふれました。ハイマツの根元を飾るシラタマノキは、白い実と草紅葉が一段と色鮮やかになりました。朝陽が当たり燃えるような赤色に染まりました。季節限定の山風景が展開しました。

・紅葉 今年の八方尾根の紅葉はなかなか見応えがあります。
稜線では高山植物の葉が美しく色付き、草紅葉となりました。
黒菱平 鎌池湿原の草紅葉がきれいです
第三ケルンから南斜面が足元一面が絨毯のように色づいています。今年はとても色がきれいです。
上の樺~下の樺も色がよくなりました。
扇の雪渓では ナナカマド ナナカマド が、大きく残った雪渓を背景に鮮やかな空間を作っています。
週末から来週末へと色付きは場所を変えて見頃が続くでしょう。

・自然
唐松岳頂上山荘周辺 :オヤマリンドウ、ミヤマ アキノキリンソウ アキノキリンソウ 、ミヤマコゴメグサが咲いています。
八方尾根の木々は実りの季節を迎えています。草や木々の葉が色付いています。
八方尾根 : ゴゼンタチバナ ゴゼンタチバナ ・ミヤマコゴメグサ・オヤマリンドウが咲いています。

・天候
9/30 快晴→薄雲やがて晴れ
9/29 夜振っていた霧雨は、真夜中に雪状に変わったようです。翌朝風が集めた白いモノが小屋の外でみられました。
9/28 快晴秋晴れ

登山道の状況

主な登山道に大きな支障の連絡はなく、大きな変化もありません。

●八方尾根登山道
八方尾根は夏道ルートです。大きな支障はありません。

●八方尾根のゴンドラ・リフト 「八方尾根アルペンライン」
http://www.happo-one.jp/
・5月30日(土)~11月1日(日)運行。
・黒菱第3ペアリフト+グラードクワッドリフト 「黒菱ライン」
7/1~運行 (営業時間08:00~16:30)
※早朝運転期間があります

●唐松~五竜岳
ルートには支障ありませんが、落石には注意。また鎖、ロープなどはゆるんでいることがあるので確認をお願いします。
・五竜山荘は10/17まで営業予定(要確認)
http://www.hakuba-sanso.co.jp/goryusanso/

●(五竜岳方面)遠見尾根への下山
下山時の遠見尾根のテレキャビンの時間に注意。
・遠見尾根テレキャビン、アルプス展望リフトの終了時間
アルプス展望リフト(所要時間10分)の終了時間は16:15までです。
終了時間の30分前には到着されますよう余裕を持って下山してください。
・テレキャビン(所要時間8分)の終了時間は16:30までです。
※最新情報はこちらで必ず確認下さい
http://vill.hakuba.nagano.jp/green/tozan_trekking/gondra_lift.html

●不帰Ⅲ峰~不帰Ⅰ峰間 ルート状況
・不帰の嶮は地図の上では実線ではなく破線ルートです
8/9鎖場にて、鎖1本の交換作業を行いました。不帰Ⅲ峰~不帰Ⅰ峰通行の際には、それぞれの鎖の確認をして下さい。浮石や落石等に充分ご注意が必要です。
天狗山荘は9/23まで営業予定(要確認)
http://hakubakousha.com/index.php/mountain-lodge-info/tengu

●富山県黒部側 唐松~祖母谷、欅平ルート 9/16現在
※祖母谷線ルートの下山に関しましては、必ず山荘受付にて最新ルート状況のお問合わせをなさってください。
・南越~四十八曲間の草刈りおよび南越~祖母谷間の登山道整備は終了しています。
・祖母谷温泉へと下山されるお客様は、手袋(滑り止め付)、長袖のシャツ、防虫スプレー、虫刺され防止のための防虫ネット(ヤブ蚊が大変多い)、帽子、水分1.5リットル~+スポーツ飲料、食糧、非常食、
ヘッドライト、予備電池などをお持ちになられてください。
・唐松岳頂上山荘~避難小屋間の前半ルートでは、道幅が狭く沢側に向けて傾斜した登山道が続いています。
バランスを保ちながら歩くことで予想以上に脚の疲れが出てきます。
・避難小屋~祖母谷温泉までの間 後半ルートでは、四十八曲り・南越沢沿いの登山道上で、岩が滑りやすい状態となっている場所が御座います。下山時は注意が必要です。
・到着が遅くなる場合は、森林地帯で暗くなってしまうことがあり、安全のためにもヘッドライト・予備電池を用意してください。
・以下に詳しい紹介があります。
http://karamatsu.jp/photos2015_4.html

●白馬村山岳情報
http://vill.hakuba.nagano.jp/privilege/09sangaku/index.html
こちらにも登山道の情報があります。

●周辺小屋の営業最終日の確認を!
天狗山荘 営業終了しました。水場はもう確実ではありません。
五竜山荘 10/17まで
白馬槍温泉、キレット小屋 10/3まで

登山装備

3000m級山岳の秋山登山装備が必要。防寒装備は必携です。フリースやダウンなどの着用するもののほか、暖かな帽子や手袋などの防寒対策、汗で冷えた体を休ませるためには着替え、行動中の体温保持には暖かい飲料の入ったテルモス。雨具は雨だけでなく防風対策にもなります。日没が早くなっているため万一に備えたライトも忘れずに。

注意点

●この時期の注意
<低温になります→冷えに注意>
・氷点下近くまで、天候によっては氷点下になります。風があれば体感温度はさらに下がります。
・汗冷え、低体温症に注意が必要です。
・休憩時の急激な「汗冷え」にくれぐれも注意してください。
・「汗冷え」には、登山中も乾いたタオルなどを背中に当て、汗をかいたらタオルを取り換えることなどで体の冷え防止ができます。
・強風の際は体温が奪われますので、衣類の調整は早めに
・着替え用の衣類、防寒対策、装備の用意をして下さい。
・トイレや体が冷えることを心配して水分を摂取しないと体調不良になります。
・水分は・テルモス(保温用水筒)に温かい飲み物用意して下さい。
・防寒具のダウンやフリースはもちろんですが、暖かな帽子、手袋などの防寒対策、防風対策をお願いいたします。
※装備は持っているだけでは効果がありません。
<雪が降ってもおかしくない時期です>
・突然、まとまった降雪となることがあります。
・雪=アイゼンがあればOKではありません。この時期は雪=凍結と道迷いです。
・うっすらと雪がつもると、登山道のマークが隠れルート判別が非常に難しくなります。また視界も不良となり危険です。
・この時期の雪は「湿った雪」です。濡れて体温を奪い、体を冷やし、低体温症による判断力の低下を招きます。
・天気がめまぐるしく変化する時期です。最新情報を得て入山し、その時の状況に合わせて無理な登山は控えましょう。

●岩稜帯の通過に注意。
・両手でしっかり鎖やホールドを掴みましょう。
・ストックはしまいましょう。特に下りではストックはめんどくさがらずに収納した方が安全です。
・大きなカメラを首から下げての通行は、片手がカメラの保護にとられて自分の確保がおろそかになることがあります。
・ザックの外側に荷物をくくりつけたり、ぶら下げることは避けましょう。

●天候と気温の目安
・稜線に建つ唐松岳頂上山荘の所在は、富山県黒部市です。天気予報は「富山県黒部市周辺の天候」も参考に
・富山県黒部市周辺平地の気温から16℃を引いた気温が、唐松岳頂上山荘周辺・稜線のおよその気温となります。

お知らせ

●2015年の唐松岳頂上山荘の営業期間
4月28日(火)~10月17日(土)泊までの営業。
http://karamatsu.jp/

・ご予約について
営業期間中予約電話は不要です。
7名様以上のグループでお越しの場合は、ご連絡をお願い致します。
個室予約は 電話090-5204-7876 唐松岳頂上山荘へ
個室予約は、10月4日(日)まで可能です。
10月4日以降の個室につきましては、積雪の状況によりご宿泊棟に制限があります。ご来山頂きましてから山荘受付にてお問い合わせをお願い致します。

●山荘直通電話(090-5204-7876)について
山荘直通のお電話が繋がらずに皆様に大変ご迷惑をお掛け致しております。誠に申し訳御座いません。
電話が集中する時間帯には 回線が不通状態となっております。
唐松岳頂上山荘では、予約がなくても、当日に宿泊できます。
また、山荘内の電波状況が不安定な時、18:00~20:00の間が比較的繋がりやすい時間帯です。。
稜線付近に雷雲が近づいている場合や、雷雨の最中、電話は繋がりません。

昨年の今頃の様子は?

2023年の夏季営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用には予約が必要。予約は一ヶ月前から受付2023.05.24

営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。7/11以降の予約は6/11からWEBほかで受付。7/10まではHP参照2023.06.08

営業は6/24(土)泊~(テントは7/1~)。利用前に必ず山荘ホームページを参照して下さい2023.06.23

唐松岳頂上山荘周辺の過去の様子

  • (みんなの登山記録 akira さんの投稿から)
  • 山荘裏山より剣岳、立山連峰の眺望
  • 氷点下の寒い朝。快晴の稜線は真っ白な雪に覆われています。
積雪は少なく吹溜りで20㎝ほど。信州側は雲海、雲が切れて時折山麓が見えます
  • 朝の静かな稜線です。遥か遠くに富士山のシルエットが見えました。八ヶ岳の連山と富士山の遠望です
  • 立山連峰と剱岳。稜線のタカネナナカマドは落葉し、枝先に残る赤い葉もわずかとなりました
  • 快晴 唐松岳山頂より山荘方面 
  • 気温1℃と寒い朝を迎えました。 霜柱がたち氷がはっています。
  • ウラシマツツジの草紅葉と唐松岳
  • 牛首登山道より ウラシマツツジと山荘
  • 秋色の稜線と唐松岳
  • 山荘周辺に生息するライチョウ 春はまれたヒナたちがそろそろ親離れの時期を迎えています
  • 雲海と日の出

唐松岳頂上山荘

電話番号:
090-5204-7876
連絡先住所:
長野県北安曇郡白馬村北城6336

地図で見る
http://karamatsu.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

唐松岳 標高 2,696m

 後立山連峰のほぼ中央に位置するが、地味な存在である。ピラミッド型をしたこの山が大きく美しく見えるのは、主稜線の大黒岳付近からである。  主稜線を振り分けに、長野・富山両県からそれぞれ1本ずつの登山道が通じている。東からの八方尾根は、山岳スキー場として知られるが、途中の八方池は不帰ノ嶮を間近に仰ぐ憩いの場である(八方集落よりリフトなど利用して所要4時間)。西からの南越(なんこし)の道は、黒部渓谷からのもので、難路であったが、昭和61年、大黒鉱山跡まで尾根上をたどる新道に切り替えられた(祖母谷温泉より所要9時間)。  唐松岳北方の主稜線は、両側面からの浸食によって険しいやせ尾根となって、不帰ノ嶮と呼ばれている。ここは白馬岳からの縦走では、電気回路における抵抗のような存在となっているのである。南方への稜線はすぐに牛首岳を起こすが、ここも険路である。  八方尾根と主稜線とのジャンクションをなす小突起の西側に、抱かれるようにして唐松岳頂上山荘が建っている。間に深い黒部の谷を挟んで望む、ここからの剱岳の眺めは、後立山八景の1つに数えられよう。

富山県 長野県 / 飛騨山脈北部

鑓ヶ岳 標高 2,903m

 後立山連峰北部にあり、白馬三山の一峰。白馬岳または唐松岳方面から主稜線を縦走する際に踏まれることが多く、頂は広いザクに覆われ、眺望はすこぶるよい。  頂から信州側に、南・北2つの大きな岩稜を相似形に派生させ、それがこの山の姿を形造っている。  登山道は、東山麓の猿倉から鑓温泉を経るものが鑓ヶ岳の南鞍部に通じている(猿倉より所要7時間30分)。この登路になる東山腹は、登山最盛期近くまで大雪田を残し、融雪後は一面のザクとなる氷河地形を残す大斜面で、圏谷底にあたる大出原(おいでつばら)は、シナノキンバイなどの群落に彩られている。西面の中背尾根の道は廃道になって久しく、越中側からの登路はない。南へ主稜線をたどると天狗池で、池畔には天狗山荘が建つ。構造土の広がる天狗山稜を漫歩すれば、天狗ノ大下りを経て不帰(かえらず)キレットに達する。  なお、この山の東山腹、大出原の下部にある鑓温泉は標高2100mもの高さにある、わが国でも最高所にある温泉の1つ。鑓温泉小屋の背後の岩間から大量の湯が湧き出しており、泉質は含食塩土類硫化水素泉。慢性関節炎、糖尿病、神経痛、皮膚病などに効能があるという。

富山県 / 飛騨山脈北部 後立山連峰

五竜岳 標高 2,814m

 後立山連峰の中央部にあり、雄大な山容をもち、鹿島槍ヶ岳とともにこの連峰の重鎮的存在である。この山の景観が優れているのは、東麓からの唯一の登路である遠見(とおみ)尾根からのものである(神城駅からテレキャビンを利用して所要6時間)。尾根の名称の起こりである、いくつものタワミ(遠見)の上下を繰り返す、きついアルバイトを打ち消して余りあるのが、五竜岳東面と鹿島槍ヶ岳北壁の豪壮な眺めである。五竜岳東面は、いくつものバリエーション・ルートをもっているが、その1つ、G2稜の上部に顕著な武田菱に似た岩が見られ、この山の名の由来となっている。この地を支配していた武田の紋所「武田の御菱(ごりよう)」からきたもので、菱(ひし)は岩の方言でもある。また「後立(ごりゆう)山」の音読みから「五竜」となったという説もある。  五竜岳北隣の白岳(しらたけ)は、初雪のころ真っ白な姿を見せるのでこう呼ばれたが、その南側には主稜と遠見尾根に挟まれた、白岳沢のカールが広がっている。五竜岳から鹿島槍ヶ岳にかけての主稜線は、八峰(はちみね)の稜線と呼ばれる鋸歯状の突起を連ね、東面足下のカクネ里や、黒部峡谷を距てた剱岳の眺めとともに、縦走の醍醐味が味わえる所でもある。

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