剱岳 | 剱澤小屋

7月10頃から営業予定。雷鳥坂の登下降にもアイゼンは必要です。融雪が早く例年通りではありません。最新情報を得て入山下さい。

今朝の剱岳(2016.07.01 剱澤小屋)
今朝の剱岳(2016.07.01 剱澤小屋)
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天気・気温

富山市の天気予報
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日本気象協会提供 2024年5月5日 6:00発表
松本市の天気予報
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23℃
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日本気象協会提供 2024年5月5日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

2016年の営業は7月10日頃を予定しています。今しばらくお待ち下さい。

今年の状況は例年よりかなり雪が少ないため、例年と全く違う状況になるかもれません。
入山は最新情報を得て、慎重な対応をお願いします。
下界との温度差が大きいので体調管理にはご留意下さい。
山に雪が少ないとはいえ、朝夕は暖房の必要な気温です。防寒装備は必携です。
雪が少なくても、気温自体が低いことも多く低体温症には注意して下さい。レスキューシートなどを携行するとよいでしょう。

雪が少ないため高山植物の開花も早いようです。
一部では6月に チングルマ チングルマ が咲いたようなところもあり、限定的ですが約3週間近く早いところもあるようです。

登山道の状況

例年より雪が少なく、まだ入山者も多くはありません。
入山される方は、いずれのルートでも(一般ルート、バリエーションルートを問わず)室堂で最新の情報を得て、安全登山に努めて下さい。
なお剱沢に常駐隊が入るのは7/10以降となります。

・立山室堂~雷鳥沢~剱御前小屋までは、夏道になっていますが、ルート上の約3分の1程度に雪があります。
・雷鳥沢の登下降には軽アイゼンがあると安心です。
・剣御前小屋~剱沢小屋までは、夏道になっていますが、ルートの約3分の1程度に雪があります。
・剱沢小屋~剣山荘 雪渓上になります。アイゼン必要です。
・剣山荘~剱岳へは、アイゼンが必要です。6月上旬の登山者の報告などから推定すると、一服剱までに二箇所の雪渓があります。そこから上は夏道が出ているようですが、あくまで現段階では推定です。梅雨時期でもあり小砂利の流出、落石、浮き石には十分な注意が必要です。

剱沢小屋から剱沢を下るルートは、小屋から徒歩約20分ほどに融雪時に現れる「滝」がすでに出ているようです。
長治郎の出会いから約300m下に現れる「ナム」の滝ももう現れているような音がしています。
なおルートはこの滝の手間を下り方面に向かい左手に渡り夏道ルートとなっています。
二俣の橋が架かるのは7月中旬前の海の記念日頃になると思います。

・バリエーションの雪渓ルートについては
長治郎は例年の7月中旬頃のような様子になっています。約1ヶ月は早い融雪状況です。
平蔵も雪が少なく、いつも繋がっている雪渓がすでに切れているとこもありそうです。
雪渓を登る場合は、まだ良いですが、下りは怖いです。どうしても下る場合や、登りでも早朝あるいは日没近くなどに利用する可能性があれぱ、必ず下見をした方が良いでしょう。例年とは異なります。
いづれにしても最新情報を室堂で得るようにして下さい。

登山装備

残雪のある3000m級の登山装備が必要です。ルートによってはアイゼンやピッケルが必要です。アイゼンのツメの本数もルートによって変わります。
登山用の雨具や防寒具、用具の防水もしっかりとして下さい。
紫外線対策や低体温症対策も忘れずに。レスキューシートの用意があるとよいでしょぅ。

お知らせ

剱沢小屋(標高2400m) 2016年は7月10日頃から営業開始予定です。

現在、剱沢キャンプ地は半分程度土が出ていますが、まだ水が取れません。キャンプ場の給水は7月上旬になるでしょう。

剱澤小屋周辺の過去の様子

  • 芦峅寺の山の神の祭り。毎年3月9日の朝6時から山の関係者(山小屋、立山ガイドする芦峅寺の村の方、建設業の方等)で行われます。
  • 2023年の営業終了。剣岳も冠雪し、剱澤小屋周辺も積雪
  • 今日の剱岳 まだ安易に登れ時期ではありません
  • 5月下旬。偵察時の剱岳。
  • 10月10日に小屋を閉め下山しました。ありがとうございました!来シーズンまた剱澤小屋でお待ちしてます。
  • 小屋を閉めしました
  • 登山道の雪渓切り、看板の設置設置完了。転倒や視界不良の道迷いには注意をして下さい。
  • 剱澤小屋〜剣山荘間の雪渓切りしました
  • 今シーズンの営業を終えました
  • 来年のご利用をお待ちしております
  • 小屋の食堂でセルフで販売している剱岳ブレンドのコーヒー。1杯分のドリップ用です。
  • ちょっと天候回復剱岳の頂上付近は青空も

剱澤小屋

現地連絡先:
080-1968-1620
電話番号:
076-482-1319
連絡先住所:
富山県中新川郡立山町芦峅寺9

地図で見る
http://ww3.ctt.ne.jp/~tsurugis/

施設の詳細を見る

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剱岳 標高 2,999m

 剱岳は剱・立山連峰と呼ばれるように、北アルプス北部の立山三山や大日岳と同じ山域にある。地籍は富山県中新川郡立山町と上市町。  北アルプス南部の盟主、穂高連峰と同じように、いかにも日本アルプスの名にふさわしい岩峰で飛騨系閃緑(せんりよく)岩や斑糲(はんれい)岩が氷雪で削り出された氷食冠帽である。氷河の痕はU字谷が稜線を削ってできた「窓」と呼ばれる地形にも見られる。三ノ窓、小窓、大窓などだ。もちろんカール地形も剱沢などに見られる。  登山史としての初登頂は1909年、吉田孫四郎パーティにより長次郎谷から行われているが、その2年前に、すでに陸地測量部の柴崎芳太郎たちが測量のため登頂している。  前人未踏の岩峰と思われていた頂上で、彼らは思いがけない発見をした。槍の穂と錫杖、古い焚火の跡などであった。奈良時代のものらしい。隣の立山とともに修験道の霊場だったのだろう。  現在の一般登山道、別山尾根は、1913年に木暮理太郎、田部重治パーティが初トレースしている。日本でもトップクラスの岩峰でロックゲレンデとして超一流なので、それ以後はバリエーション・ルートをねらう多くのアルピニストにより、さまざまな登路、登攀ルートが開拓されてきた。1923年には今西錦司、西堀栄三郎などの京大パーティによるチンネやクレオパトラ・ニードル登攀など、未開拓の難ルートが登られてきた。豪雪地帯だけに豊富な残雪とすっきりした岩峰群の人気は高く、戦後の登山ブームも加えて多くのクライマーを迎えてきた。それだけに事故も多く、1966年に日本で初めて積雪期登山の届出条例が発令されている。  ロッククライミングの対象として人気の高い三ノ窓や小窓、池(いけ)ノ谷(たん)、東大谷(ひがしおおたん)などにはチンネ、ジャングルム、クレオパトラ・ニードル、小窓ノ王、ドームなどと名づけられた岩壁や岩塔がクライマーの血を躍らせてくれる。  一般登山道は別山尾根。別山乗越から行っても剱沢から入っても一服剱(いつぷくつるぎ)で合流する。前剱を越え、途中、カニのヨコバイ、カニのタテバイなど岩壁を行く所があり緊張する。所要3時間30分。  もう1つは剱岳へ西から突き上げる早月(はやつき)尾根。標高差が大きく、途中の早月小屋で泊まる健脚向。馬場島(ばんばじま)から早月小屋へ7時間、早月小屋から山頂へ所要3時間30分。  裏剱の展望台、仙人池へは剱沢、仙人新道経由で所要6時間。仙人池から仙人谷を下って黒部峡谷の阿曽原(あぞはら)から水平歩道を欅平へは所要7時間。

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