剱岳 | 剱澤小屋

本格営業中。剱岳一般ルートはほぼ融雪しアイゼン不要。浮き石も多く一部通行注意。剣沢~真砂へは最新情報得て。

朝焼け(2016.07.21 剱澤小屋)
朝焼け(2016.07.21 剱澤小屋)
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天気・気温

富山市の天気予報
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雨のち曇
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日本気象協会提供 2024年5月5日 4:00発表
松本市の天気予報
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明後日
22℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月5日 4:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

2016年の本格営業を開始しています。

今年の状況は例年よりかなり雪が少ないため、例年と全く違う状況になるかもれません。
特に雪渓ルートは最新情報を得て、慎重な対応をお願いします。
下界との温度差が大きいので体調管理にはご留意下さい。
山に雪が少ないとはいえ、朝夕は暖房の必要な気温です。防寒装備は必携です。
雪が少なくても、気温自体が低いことも多く低体温症には注意して下さい。レスキューシートなどを携行するとよいでしょう。

雪融けしたところからお花の開花が始まっています。高山植物も例年より早く進んでいます。
剣沢周辺でも チングルマ チングルマ などの花がどんどん咲いています。

登山道の状況

例年より融雪が3~4週間早い印象です。
入山される方は、いずれのルートでも(一般ルート、バリエーションルートを問わず)各山小屋や警備隊で最新の情報を得て、安全登山に努めて下さい。

・立山室堂~雷鳥沢~剱御前小屋~剱澤小屋 夏道です。ほぼ雪もありません。
・剱澤小屋~剣山荘 一部雪渓上になります。
7/11剱澤小屋から剣山荘間の登山道の雪切りしました。今シーズンは残雪が少ないので切る距離が例年の半分ほどでした。
・剣山荘~一服剱 ほほ融雪しました。
・一服剱~剱岳  ほぼ融雪して夏道です。
タテバイの取り付きは雪を踏まずに取り付く事ができます。雪は剣山荘から頂上までは一服剱岳に3メートルあるだけです。それも間もなく溶けてなくなると思います。(7/8現在)
・どこも浮き石には注意 特に前剱やルンゼはグスグズしているところがあります。要注意。
・タテバイは、一見すると雪の上を行くように見えますが、よく見ると、岩壁と雪の間のシュルンドを行くようになっています。今後の天気で状態が変わり、幅が広くなるとわかりやすくなりますが、それまでは見逃さないように注意して下さい。
※梅雨時期でもあり小砂利の流出、落石、浮き石には十分な注意が必要です。
※アイゼンは必要ないでしょう。

・剱澤小屋から剱沢へのルート(真砂沢ロッジ方面)アイゼン必携です。 
登山道から雪渓に入るところが約100mほど状態がよくありません。
クラックや雪渓が薄くなっているところがあります。
剣沢を下る方は、必ず各小屋や剣沢警備隊などで最新の情報を得て下さい。
特にバリエーションルートに入る方は、暗い内に行動する場合など、先日の下見をした上、最新情報を得るようにしましょう。
剣沢を下り真砂沢ロッジの手前の仏の滝はもう現れています。剣沢雪渓の本谷もすでにクラックが入り割れているところがあります。
※二俣の橋が架かるのは7/15以降になると思います。
※真砂小屋、仙人小屋の営業前は、整備が入りません。

・バリエーションの雪渓ルートについて
必ず最新情報を得るようにして下さい。
例年より融雪は早めですが、長治郎の状態はそれほど悪くはありません。、平蔵は3ヶ所ほどクラックが入っています。
7/12長次郎谷の熊の岩あたりまで行って来ました。今のところ出合から右股、左股は雪がつながってます。ただし現時点です!

・ハシゴ谷乗越方面(真砂沢ロッジ~ハシゴ谷乗越~ダム)
現在通行不能です。
吊り橋は架かっていません。三の沢雪渓も割れています。
真砂沢ロッジへ行く場合、ダムからはいかれません。室堂方面から入って下さい。

登山装備

残雪のある3000m級の登山装備が必要です。
ルートによってはアイゼンやピッケルが必要です。アイゼンのツメの本数もルートによって変わります。
登山用の雨具や防寒具、用具の防水もしっかりとして下さい。
紫外線対策や低体温症対策も忘れずに。レスキューシートの用意があるとよいでしょう。

お知らせ

剱澤小屋(標高2400m) 2016年は7月10日頃から本格的に営業開始
小屋HP home.384.jp/tsuruqi1/
剱澤小屋ブログ http://ameblo.jp/tsurugisawa/
予約をお願いします。
海の日の連休は、すでに予約でいっぱいの状況です。

テントの管理は剱澤小屋ではしておりません。
山岳警備隊の剱澤派出所、診療所と同施設内の剱澤野営管理所が管理をしています。
水やトイレのご質問、野営の受付は野営管理所のほうでしてください。
尚、電話でのお問い合わせは076-465-5765へお問い合わせください。

剱澤小屋周辺の過去の様子

  • 芦峅寺の山の神の祭り。毎年3月9日の朝6時から山の関係者(山小屋、立山ガイドする芦峅寺の村の方、建設業の方等)で行われます。
  • 2023年の営業終了。剣岳も冠雪し、剱澤小屋周辺も積雪
  • 今日の剱岳 まだ安易に登れ時期ではありません
  • 5月下旬。偵察時の剱岳。
  • 10月10日に小屋を閉め下山しました。ありがとうございました!来シーズンまた剱澤小屋でお待ちしてます。
  • 小屋を閉めしました
  • 登山道の雪渓切り、看板の設置設置完了。転倒や視界不良の道迷いには注意をして下さい。
  • 剱澤小屋〜剣山荘間の雪渓切りしました
  • 今シーズンの営業を終えました
  • 来年のご利用をお待ちしております
  • 小屋の食堂でセルフで販売している剱岳ブレンドのコーヒー。1杯分のドリップ用です。
  • ちょっと天候回復剱岳の頂上付近は青空も

剱澤小屋

現地連絡先:
080-1968-1620
電話番号:
076-482-1319
連絡先住所:
富山県中新川郡立山町芦峅寺9

地図で見る
http://ww3.ctt.ne.jp/~tsurugis/

施設の詳細を見る

関連する山

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剱岳 標高 2,999m

 剱岳は剱・立山連峰と呼ばれるように、北アルプス北部の立山三山や大日岳と同じ山域にある。地籍は富山県中新川郡立山町と上市町。  北アルプス南部の盟主、穂高連峰と同じように、いかにも日本アルプスの名にふさわしい岩峰で飛騨系閃緑(せんりよく)岩や斑糲(はんれい)岩が氷雪で削り出された氷食冠帽である。氷河の痕はU字谷が稜線を削ってできた「窓」と呼ばれる地形にも見られる。三ノ窓、小窓、大窓などだ。もちろんカール地形も剱沢などに見られる。  登山史としての初登頂は1909年、吉田孫四郎パーティにより長次郎谷から行われているが、その2年前に、すでに陸地測量部の柴崎芳太郎たちが測量のため登頂している。  前人未踏の岩峰と思われていた頂上で、彼らは思いがけない発見をした。槍の穂と錫杖、古い焚火の跡などであった。奈良時代のものらしい。隣の立山とともに修験道の霊場だったのだろう。  現在の一般登山道、別山尾根は、1913年に木暮理太郎、田部重治パーティが初トレースしている。日本でもトップクラスの岩峰でロックゲレンデとして超一流なので、それ以後はバリエーション・ルートをねらう多くのアルピニストにより、さまざまな登路、登攀ルートが開拓されてきた。1923年には今西錦司、西堀栄三郎などの京大パーティによるチンネやクレオパトラ・ニードル登攀など、未開拓の難ルートが登られてきた。豪雪地帯だけに豊富な残雪とすっきりした岩峰群の人気は高く、戦後の登山ブームも加えて多くのクライマーを迎えてきた。それだけに事故も多く、1966年に日本で初めて積雪期登山の届出条例が発令されている。  ロッククライミングの対象として人気の高い三ノ窓や小窓、池(いけ)ノ谷(たん)、東大谷(ひがしおおたん)などにはチンネ、ジャングルム、クレオパトラ・ニードル、小窓ノ王、ドームなどと名づけられた岩壁や岩塔がクライマーの血を躍らせてくれる。  一般登山道は別山尾根。別山乗越から行っても剱沢から入っても一服剱(いつぷくつるぎ)で合流する。前剱を越え、途中、カニのヨコバイ、カニのタテバイなど岩壁を行く所があり緊張する。所要3時間30分。  もう1つは剱岳へ西から突き上げる早月(はやつき)尾根。標高差が大きく、途中の早月小屋で泊まる健脚向。馬場島(ばんばじま)から早月小屋へ7時間、早月小屋から山頂へ所要3時間30分。  裏剱の展望台、仙人池へは剱沢、仙人新道経由で所要6時間。仙人池から仙人谷を下って黒部峡谷の阿曽原(あぞはら)から水平歩道を欅平へは所要7時間。

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