大雪渓はまだルートに印はありません。視界不良時は迷い込みに注意が必要です。5/27は「貞逸祭・白馬連峰開山祭」
天気・気温
山と周辺の状況
数日の強風は昨日午前中で収まりましたが、昨日も日中はずっと高層雲に覆われた高曇りでお日様が顔を出すことはありませんでした。
その後夕方から雨となり、今朝まで降っていましたが、10時頃には雨は上がりましたが、曇とガスで視界はありません。
この冬の降雪は山の中腹より下ではたくさん雪が降ったようです。
小屋周辺でいつも雪のある場所の積雪が少ない所があり、稜線の降雪量は、中腹ほどではないようです。
稜線のごく一部ですが地面が出てきたところもあります。といってもまだたまだ雪がたくさんあります。
入山は冬山装備でお願いします。
GWが終わり入山者のほとんどは山スキーか白馬主稜(雪のバリエーションルート)となっています。
●「貞逸祭・白馬連峰開山祭」5月27日(土)
残雪が残る北アルプス白馬連峰の山開きを告げる「貞逸祭・白馬連峰開山祭」。
開山祭では、夏山の山開きを祝い、山の安全を祈願する安全祈願祭のほか、白馬大雪渓トレッキングツアーや、白馬のシンボルでもある白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)を縦走するツアーもあわせて開催
詳しくは
http://vill.hakuba.nagano.jp/privilege/kaizansai/
登山道の状況
白馬岳は、まだまだ雪山です。
気温が上がると雪が緩み、踏み抜きや雪崩のリスクが高まります。
気温の低い早い時間帯になるべく早く上がりきるようにしましょう。
ホワイトアウトすると慣れている人でもGPSなしでは地理がわからなくなります。
●大雪渓
この時期、白馬岳へは大雪渓を登ることになります。雪崩は落ち着いてきていますが注意は必要。
まだルートにマークなどはありません。
視界不良時に二合雪渓などに迷い込まないように注意。
●栂池
栂池からの白馬岳はロングコースです。
迷いやすい箇所もあり、天気をよく見て入山下さい。
視界のよい時には明瞭でも視界不良時にはルートがわからなくなります。
●白馬山荘から朝日岳
道はまだ雪に覆われていて迷いそうになる箇所もあるとのことでした。。
雪倉岳避難小屋は現在は中に入ることができ使用可能だそうです。
●山スキー情報
・清水谷方面
例年、山荘から清水谷へそのまま滑り込めますが、今年は入山時から割れているため、少し下ったところからのスタートとなります。その先はまだ大丈夫のようです。必ず現地で現状確認して下さい。
・大雪渓
例年、村営宿舎あたりから滑り込めますが、今年は少し下ったところからのスタートになります。必ず現地で現状確認して下さい。
登山装備
厳冬期雪山装備が基本
アイゼンは前爪のある10本以上が必須。ピッケル必携。
紫外線対策のサングラスとともに、強い風から顔を守る目出し帽(バラクラバ)なども必要。
注意点
●無理をせず、安全登山に努めて下さい。戻る事も考えましょう。
この時期の天気は変わりやすく、心地良い春のような日から、一転してすざまじい地吹雪になることもありす。
毎年この時期の降雪があり、珍しいことではありません。
冬山、雪の山であることを充分認識下さい。
お知らせ
白馬山荘
http://www.hakuba-sanso.co.jp/
宿泊予約・お問い合わせは(株)白馬館 電話0261-72-2002
●系列の小屋の2017年営業予定
・白馬山荘(白馬岳頂上直下)4月29日~10月14日
・五竜山荘(五竜岳・白岳鞍部)4月29日~5月6日と6月17日~10月14日
・白馬大池山荘(白馬大池北西湖畔)7月8日~10月9日
・白馬鑓温泉小屋(白馬鑓ヶ岳中腹)7月15日~9月30日
・白馬尻小屋(白馬大雪渓下)7月15日~9月30日
・キレット小屋(八峰キレット)7月1日~9月30日
・栂池ヒュッテ(栂池自然園)4月29日~5月6日と6月1日~10月21日
昨年の今頃の様子は?
2023年の営業は4/29から(宿泊要予約)。入山には前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.04.25
大雪渓は融雪早目。踏み抜き、落石に注意。前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.11
大雪渓は踏み抜き、落石に注意。急傾斜あり前爪のあるアイゼンやピッケルなど雪山登山装備必要2023.05.19
雪に対応できる装備必要。大雪渓上部からは降雪することもあります。視界不良時の入山は慎重に2023.05.24
6月の大雪渓は前爪アイゼンとピッケル必要(雪山装備で)。山荘周囲の登山道脇でツクモグサ開花2023.06.08
白馬山荘周辺の過去の様子
白馬山荘
- 電話番号:
- 0261-72-2002
- 連絡先住所:
- 長野県北安曇郡白馬村北城6307-ロ 白馬館