大山 | 大山プロガイド協会

大山夏山登山道に大きな支障の連絡はありません。秋の気配を感じますが登山中は熱中症に注意

山頂台地のサラシナショウマ (撮影 山岳ガイド佐々木様)(2019.08.26 休暇村 奥大山)
山頂台地のサラシナショウマ (撮影 山岳ガイド佐々木様)(2019.08.26 休暇村 奥大山)
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天気・気温

08/27(火) 10:30 大山寺 晴れ 気温25℃ 微風
12:30 山頂 快晴 気温18℃ 微風
鳥取市の天気予報
明日
曇のち晴
25℃
14℃
明後日
晴時々曇
26℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち晴
25℃
14℃
明後日
晴のち曇
27℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

8月25日(日)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。

お盆を過ぎてから秋雨前線が長い間居座っていたためにずっと雨とかくもりが続き、ようやくきれいに晴れ上がったと思ったところがいつの間にか風が少し心地よくなり、秋の気配が少し感じられる時期になりました。

二十四節気のなかでも23日は処暑「しょしょ」であり、暑さが峠を越えて後退し始める時期となっています。
たしかにピークに比べると暑さが随分と和らいできたようです。
同時にこの時期は二百十日(今年は9月1日)とともに台風がよく襲来することで知られています。
実際にはこのころの台風は少ないようです。

登山道の様子ですが、涼しくなったとはいえまだまだ登っていると汗が出てきます。
ということは登っている途中での水分補給にはご注意ください。
熱中症になりやすいのは真夏だけではありません。
目安として500ペットで3本から4本は必要です。

お花に関してはすっかり秋の花に様変わりしました。
山頂台地では「 イヨフウロ イヨフウロ 」、「 アキノキリンソウ アキノキリンソウ 」、「 サラシナショウマ サラシナショウマ 」、「ヤマトウバナ」、「 ソバナ ソバナ 」などがみられます。

また前回の奥大山(鏡ヶ成)のレポートにも書きましたが、赤とんぼがたくさん飛んでいます。
これは「アキアカネ」という赤とんぼですが、今が最盛期です。
春に平地の日野川周辺で卵からふ化し、幼虫(ヤゴ)になりますが、梅雨の終わりごろに羽化してすぐに山間地の涼しい場所に移動してきます。
暑さに弱いので、涼しい高所に長距離を移動してくるわけです。
秋になって平地が涼しくなると再び平地に移動してきて産卵をします。
従って今は体色はオレンジ色ですが、平地に移動してくる前ごろから赤色になって赤とんぼという名前にふさわしい色になります。
今月中は大山と鏡ヶ成周辺でたくさん見られます。

ちなみに平地の日野川周辺でみられる赤とんぼで「ナツアカネ」というトンボが飛んでいますが、夏でも平地から移動することはありません。
その区別については、細かい部分での違いはありますが、飛んでいる状態では非常にわかりにく、止まり方が他のトンボが羽を水平のままか、垂直に閉じるのに対してアキアカネは羽を体の下に徐々に下げて休むことが特徴のひとつです。

登山というのは楽しいスポーツですが、同時に危険も伴います。
安全に登れるようにお気をつけください。

登山道の状況

大山夏山登山道に大きな支障の連絡はありません。

登山装備

夏山登山装備が必要
熱中症、紫外線対策は必須

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

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