大山 | 大山プロガイド協会

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です

ユートピアより三鈷峰を望む(2023.05.29 大山プロガイド協会)
ユートピアより三鈷峰を望む(2023.05.29 大山プロガイド協会)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
晴時々曇
19℃
10℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 0:00発表
松江市の天気予報
明日
曇一時雨
15℃
12℃
明後日
20℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月30日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

暦のうえでは「立夏」となり、8月初旬の立秋の前日までが夏となります。夏が立つということは、夏の兆しが見え始める頃という意味で、特にこの時期は『蚯蚓出』(みみずいずる)と言われ、ミミズが地上に出てくる頃です。
このミミズは土を肥やす役割があるので、土にとっては越えた土ができていいことなんですが、厄介なのはこれを狙ってイノシシが出てくることです。
山頂も日が当たる場所は25℃もあり、実にさわやかで落ち着いた天候でした。

登る途中も大陸側に低気圧があったために、寒気が入り込んで、さほど暑くもなく、登山開始から下山まで半袖のみで過ごせました。
ここで注意していただきたいのは、太平洋上に高気圧があると湿った暖気を含んだ風が入り込んでくるために、蒸し暑くてさらに悪いことに虫が出てくることです。
すなわち気圧配置により山頂付近での気温差が激しい時期ですので、晴れていても雨具の上着だけは持っていた方が防寒具として使えます。
また時期的には「ブト」(ブユとも言われる)が出てくる頃ですので、虫よけスプレーは必要です。

【登山道上での開花状況】
お花の開花状況ですが、4月のスタート時点ではかなり通常よりも早く色々な花が咲き始めましたが、ここにきてやや落ち着いてきました。
登山口付近では、シャガ、クルマバソウ、オドリコソウ、イチリンソウなどが満開で、阿弥陀堂を過ぎて1合目付近から登山道の両側に イワカガミ イワカガミ が、たくさん見られます。
登るにつれて、ユキザサ、チゴユリ、マイヅルソウなどが花芽を付けていて、まもなく花が見られます。
5合目を過ぎた付近からダイセンキ スミレ スミレ 、また樹木ではウリハダカエデ、 ナナカマド ナナカマド 、ミヤマガマズミなどが咲き始めていて、6合目を過ぎるとようやくクロモジが目立たないけれどもかわいい花を咲かせています。
8合目を過ぎると ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ が満開です。このまま推移すると7合目から上の イワカガミ イワカガミ が満開になるのが、
今月終わりごろ、すなわちほぼ例年通りぐらいになりそうです。

日が長くなったとはいえ、3合目付近から下の樹林帯は下界の灯りがほとんど届かず、真っ暗闇になりますので、ヘッドライトは必ず持ってください。
また8合目から上の木道の部分で足場の板を止めている釘がかなりの場所で浮いてきています。転ぶと大怪我に繋がります。鳥取県には報告済みですが、ご注意ください。
板が完全に浮いている場所は、一応太めの結束バンドで止めています。イタズラと勘違いして外さないでください。

大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
Facebook「大山プロガイド協会(https://www.facebook.com/profile.php?id=100057621962155)」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。

連絡先のメールアドレスはdaisen.pro@gmail.com
またはフェイスブック「大山プロガイド協会」より

登山道の状況

登山道で通行止め、崩壊箇所はありません。

8合目から上の木道の部分で足場の板を止めている釘がかなりの場所で浮いてきています。転ぶと大怪我に繋がります。

登山装備

晴れていても雨具の上着だけは持っていた方が防寒具として使えます。
また時期的には「ブト」(ブユとも言われる)が出てくる頃ですので、虫よけスプレーは必要です。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

★Facebook「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
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またはフェイスブック「大山プロガイド協会(https://www.facebook.com/profile.php?id=100057621962155)」より。

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昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

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鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

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ユーザーの登山記録から