登山道の積雪は踏み固められ滑りやすく注意(アイゼン推奨)。避難小屋利用は要注意
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
12月7日(日)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(今回の情報はガイド仲間の佐々木・勝部ガイドより提供いただきました)
午前9時半の大山寺の天候 晴れ 気温4℃ 無風
午後12時半の山頂の天候 ガス 気温-3℃ 微風
12月7日は二十四節気で言えば「大雪」(たいせつ)になります。
これは山だけでなく、平地にも初雪が降るころという意味がありますが、6日(木)あたりから全国的に冷え込み、まさに平野部でも降雪がみられました。
この日から冬至(12月22日)までが大雪といわれます。
また平野部ではこの頃によくみられるのが、晴れているのに北風に乗りはらはらと雪が舞う様を「風花」(かざはな)という言葉で表します。
岡山県北では「雪花(ゆきばな)が散る」といわれています。
どちらも風情のある表現ですが、本格的な冬の前触れで使われています。
まだ寒い日は長続きせず、12/7は寒気団が西方面に遠ざかり、太平洋上から暖かい空気が流れ込んでいました。
今週は落ち着いた穏やかな日が続くようですが、晴れている日ほど朝晩の気温差が激しいので、お気をつけください。
登山道の状況
12月7日(日)現在の大山の夏山登山道の様子
まだまだ登山道が明確にわかる程度の積雪なので、踏み固められていて、非常に滑りやすくなっています。
キックステップが確実に出来ればアイゼンを履くほどではありません。
5合目付近から雪がさらに締まってきますので、不慣れな方はアイゼンを履いたほうが安全だと思います。
■注意すべき点
山頂と6合目の避難小屋が工事中です。
山頂避難小屋は相変わらず「内部に入れるだけ」という状態で、座れる場所はありません。
積雪時の2階の出入り口は入れるけれども、内部の梯子を下りた場所には資材が山積みで足の踏み場がなく、立ったままでせいぜい15人から20人程度も入ればいっぱいです。
アイゼンを履いたまま入るとほかの登山者の足を踏み抜く事故も想定されます。
小屋内で休もうと思わないほうが良さそうです。
県のホームページでは「宿泊目的の登山はご遠慮ください」となっています。
6合目の避難小屋は扉がビス止めしてあり、県のホームページでは「工事中のため立入禁止」となっています。
(12月半ばから仮利用できる予定、とのこと)
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1187207/kisei1204.pdf
すでに大山は冬山です。
もっと積雪が増えてから事故が起きる可能性があるというものでなく、無雪期でも、いつ起こるかわからないのが事故です。
避難小屋は避難のための小屋ですので、一日も早く「避難ができる小屋」に復帰してほしいものです。
登山装備
基本は雪のある山の登山装備
今の時期に注意することはまず装備の中でも服装。
必ず冬山装備での登山を心がけてください。
それもただたくさん着ていればいいものでもありません。
山の服とか道具はそれなりに意味があります。それを理解したうえで冬山においでください。
注意点
登山というのは楽しいスポーツですが、同時に危険も伴います。
安全に登れるようにお気をつけください。
お知らせ
この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)
休暇村 奥大山
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1
電話 0859-75-2300
昨年の今頃の様子は?
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