大山 | 大山プロガイド協会

積雪少なく踏み固められています。6合目からは稜線、強風による体感温度低下に注意

山頂避難小屋 (撮影 山岳ガイド 佐々木様、勝部様)(2019.12.22 休暇村 奥大山)
山頂避難小屋 (撮影 山岳ガイド 佐々木様、勝部様)(2019.12.22 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
曇のち晴
24℃
14℃
明後日
晴時々曇
25℃
13℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
松江市の天気予報
明日
曇のち晴
25℃
14℃
明後日
晴のち曇
27℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

12月22日(日)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(今回の情報はガイド仲間の佐々木、勝部ガイドより提供いただきました)

午前10時の大山寺の天候 くもり 気温5℃ 無風
午後1時の山頂の天候 くもり 気温マイナス3℃ 無風

今日は二十四節気でいうところの「冬至」で、北半球では太陽の南中高度が最も低く、一年の間では昼が短く夜がもっとも長くなる日です。
厳密に言うと、日本では日の出がもっとも遅い日は冬至の約半月後であり日の入りがもっとも早い日は冬至の約半月前となります。

冬の大山は、大陸からの寒気団が何も遮るものがなくダイレクトに大山に向かってきます。
天候の急変と晴れていても風が非常に強い時があり、体感温度がどんどん下がってくる日も度々あります。

決して無理をしないで6合目辺りから引き返すことも登山の楽しみです。
特に6合目からは稜線に出ますので、大陸からの西風を受けることによりかなり厳しい状態になることは頭に入れておいてください。

登山道の状況

このところ大山では気温の低い日が続いていますが、全国的になかなか雪に恵まれず、11月から12月にかけて降った雪もだいぶ融けてしまいました。
2合目までは登山道に積雪は無く、3合目あたりでようやくまだらに出てくる程度です。
8合目でもまだ真っ白ではないですが、登山道は多くの登山者が登っているのでしっかり踏み固められてツルツルの状態です。

・今冬の注意「山頂避難小屋」について
まだ工事中です。
詳しくは鳥取県のHPに掲載されていますが、風雪を避けられるだけと思ってください。
(とりネット「冬期のお知らせ」で検索してください)
座ってゆっくりするスペースはありません。非水洗の仮設トイレが1ヶ所あります。
従って県の案内では宿泊はご遠慮くださいとなっています。
小屋の内部は工事の資材とコンクリートの土間があるだけですのでご注意ください。

・マイカー
これからの時期は冬山ですので、登山口付近で積雪のある可能性が充分にあります。
冬用タイヤ、あるいはチェーンなどの対策をしてから大山においでください。
駐車場内はほとんど除雪もされませんので入れない、また入ったはいいけども出られないという事態も想定されます。

登山装備

基本は雪のある山の登山装備
服装、道具を揃えただけで冬の大山に登れると思わないでください。
無雪期のハイキング気分で登れるほど簡単ではありません。

よく問い合わせである質問「軽アイゼンが必要ですか」
基本的に4本爪とか6本爪の軽アイゼンは大山においてはあまり適切とはいえません。
平坦地では役に立ちますが、かかとに爪が無いために急傾斜の登山道においては下山時にカッティングがやり難く、滑って転倒する恐れがあります。。
前提条件として雪山でのキックステップが基本どおりに出来るか否かによります。
どうしてもアイゼンに頼って歩いてしまうので前かがみになってしまうと登りでも滑ってしまいます。
これから雪山を目指そうという方は10本以上のアイゼンをお勧めします。

さらに無雪期での基本的な歩き方、アイゼンを履いたときの歩き方、傾斜角度による体重移動など、冬山になると基本的なスキルが非常に重要となります。

注意点

登山というのは楽しいスポーツですが、同時に危険も伴います。
安全に登れるようにお気をつけください。

お知らせ

この他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

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ユーザーの登山記録から