大山 | 大山プロガイド協会

3合目から積雪が少し現れ、6合目~山頂は平均10cm程度。もう秋の装備では不適切です

山頂碑 (撮影 山岳ガイド佐々木様 勝部様)(2020.11.29 休暇村 奥大山)
山頂碑 (撮影 山岳ガイド佐々木様 勝部様)(2020.11.29 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
雨時々曇
19℃
15℃
明後日
曇時々晴
15℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 10:00発表
松江市の天気予報
明日
雨のち曇
19℃
15℃
明後日
曇のち晴
17℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候など概況
11月29日(日)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。

午前10時の大山寺の天候  くもり 気温4℃ 無風
午後1時の山頂の天候  ガス時々雪 気温-1℃ 微風

(今回の情報は佐々木・勝部ガイド2名からの情報です。)
先週から一気に気温が下がり始めて、ようやく西高東低の冬型の気圧配置になってきました。
少なくともこれから1週間は冬型が続くようで、来月7日の「大雪(たいせつ)」までは暦どおりの寒さとなりそうです。
大雪とは本格的に冬が到来するころ。山の峰々は雪をかぶり、平地にも雪が降り始めるころです。
年末新年に向けて「正月事始」もこの時期からとなります。

登山道の状況

標高920mの鏡ヶ成でも雪が降りましたが、昨夜から思った以上に積もらずに、やや拍子抜けの感がありました。

大山寺付近では積雪はありません。
3合目付近から登山道に積雪がありますが、5合目付近から足元が滑り始める程度です。
積雪量は6合目付近と山頂付近とは大差なく、平均で10cm程度。
これが根雪になるかどうかは微妙です。

このぐらいの積雪であれば、当然岩が出ている場所もありますのでアイゼンを履くと岩で滑ったり、蛇カゴの番線に引っ掛けたりするのでご注意ください。
体を前に倒さないように注意しながらカッティングで歩いたほうが安全です。
また積雪量が少な過ぎるのでピッケルはまだまだ不要です。
個人の技術の差もありますが、ストックを使ったほうが安全です。

山頂避難小屋は水洗トイレは凍結するので閉鎖中。非水洗が1ヶ所使えます。
建物内の照明はもちろんありませんので、天候の悪い時は必ずヘッドランプをザックの天蓋部分に入れて、すぐに取り出せるようにしてください。
新しくなった6合目避難小屋には携帯トイレの使用ブースがありますが、キットはありませんので、各自でお持ち下さい。

登山装備

装備については、冬山装備でお越しください。
まだ気温がマイナス1℃と高めですが、例年ですとまだまだ下がります。
大山の冬は夏場とはまったくその表情が変わります。
秋の延長の気持ちでは大山は無理です。充分にお気をつけください。

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Face book「大山プロガイド協会」
Face book「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いをさせていただきます。遠慮なくどうぞ。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

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ユーザーの登山記録から