大山 | 大山プロガイド協会

3日夜からの降雪で4日朝は積雪、山頂はこれで根雪になりそうです。冬山装備が基本です

26日の7合目付近 (撮影=勝部ガイド、村上ガイド)(2020.12.26 休暇村 奥大山)
26日の7合目付近 (撮影=勝部ガイド、村上ガイド)(2020.12.26 休暇村 奥大山)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
雨時々曇
19℃
15℃
明後日
曇時々晴
17℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 6:00発表
松江市の天気予報
明日
雨のち曇
19℃
15℃
明後日
曇のち晴
17℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月29日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候など概況
5日の大山寺の天候 晴れ  気温2℃  無風
5日の山頂の天候  晴れ  気温マイナス3℃ 無風

6日も快晴で山頂では抜けるような青空が拡がっていました。

7日は二十四節気でいうところの大雪(たいせつ、だいせつ、おおゆき)でようやく冬に入ってきたという天候でした。
鏡ヶ成でも3日の深夜から降り始め4日の朝には一面の銀世界となり、山頂でもこれで根雪になりそうです。
二十四節気をさらに細かく分けたもので七十二候というのがあり、今の時期は「閉塞成冬」(そらさむく、ふゆとなる)というようです。
塞ぐという言葉は人々を寒さから守るという意味で、いよいよ冬に突入です。

ただ今週は雪の降る予報はないようで、週末の13日辺りから雪が降りそうです。

登山道の状況

12月5日と6日の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(今回の情報は勝部・佐々木ガイドよりの提供です)

・車道
大山寺までの道路には積雪はありません。
しかし昼間に溶けて道路に流れ出した水が朝晩は凍結する恐れがありますので冬用タイヤは必需品となります。

大山環状道路(桝水から奥大山)、蒜山大山スカイライン(蒜山から鏡ヶ成)、鏡ヶ成から一向平へ下る道路も全面閉鎖です。
来春までは雪がなくても開通されることはありませんのでご注意ください。
また御机から大河原までの農免道路も今年も除雪の予定はありません。
今は通れますが、積雪時には除雪しないのでご注意ください。

・夏山登山道の様子
3合目辺りまでは積雪がありますが、キックステップで問題なく歩けます。
4合目手前辺りから登山道が踏み固められていますので、アイゼンを履いたほうが安全です。
今の積雪量であれば6本爪の軽アイゼンでもなんとか歩けますが、冬の大山においては10本以上の前歯のついたアイゼンを携帯したほうが、より安全に歩けます。
安いからとショップで勧められる場合があるようですが、大山では使える期間が非常に短く、多様性で買われるのであれば12本爪をご購入ください。

今回の積雪は湿雪のため、8合目からの木道の上も何とかアイゼンを履いても歩けます。
これ以上積雪が薄くなると木道を傷めますのでアイゼンは外してください。

また今の積雪では滑って滑落するような場所はほとんどありませんので、ピッケルよりもストックの方が役に立つ場面が多いです。
特に下山ではバランス保持を意識して使ってみてください。

山頂避難小屋は水洗トイレは凍結するので閉鎖中。
非水洗が1ヶ所使えます。
建物内の照明はもちろんありませんので、天候の悪い時は必ずヘッドランプをザックの天蓋部分に入れて、すぐに取り出せるようにしてください。
新しくなった6合目避難小屋には携帯トイレの使用ブースがありますが、キットはありませんので、各自でお持ち下さい。

登山装備

装備は冬山装備が基本です。
秋の装備の延長で考えると天候の急変にはまず対応できないと考えてください。
大山は独立峰であり大陸からの寒気団がダイレクトに大山に吹き込んできます。
従って晴れていても西風が8m/s以上吹くと体感温度はものすごく下がってきます。
しかも頂上台地では小さな氷の粒が下から吹き上げてくるので、ゴーグル無しではとても目が開けていられないということもあります。

現在の状況ではピッケルよりストックが良いです。アイゼンは軽アイゼンでも良いですが、冬の大山では前爪のある10本爪以上のアイゼンを推奨します

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Face book「大山プロガイド協会」
Face book「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.com

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いをさせていただきます。遠慮なくどうぞ。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります
  • 山頂碑の様子
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 6合目より見た日本海
  • 7合目の様子

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から