甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

小屋~山頂往復でラッセルはサメ岩まで。強風で下山時にはトレースが消えていました

降雪後 小屋前(2021.02.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
降雪後 小屋前(2021.02.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

01/14(木) 晴れ 強風 11:00 -3.4℃

山と周辺の状況

■概況
1/14 晴れ
1/12 南岸低気圧の影響で、朝から雪が降りはじめ、積雪量は15㎝を超えました。
風もなく、静かにしんしんと降り続きました。

■冬季凍結時期中の給水
小屋での給水は小屋泊とテント場利用者に限定いたします。
今シーズンの七丈小屋でのお水の提供は、小屋宿泊者の方とテント利用者の方のみとなります。
(お一人様、2ℓまで無料で、それ以上は1ℓ100円。お湯は500mlで200円)
※日帰りの方、五合目など七丈小屋以外でのテント利用の方へのお水の提供はできません。
ご自身でご準備いただくようお願い致します。
今シーズンはコロナ対策のため、清掃及び加湿等で例年以上に水を多く利用することになります。

※売店のご利用もできませんのでご了承ください。

■七丈小屋感染対策マニュアル
新型コロナウイルスの急速な感染拡大が続いております。

七丈小屋では夏に引き続き、気を緩めず感染対策を行います。
これまでの感染対策をより徹底するため、甲斐駒ヶ岳山岳医療パトロールでもお世話になっている、「日本登山医学会認定山岳医看護師運用小委員会」の皆様にご尽力をいただき、七丈小屋感染対策マニュアルを作成いたしました。

詳しくはこちら
https://drive.google.com/file/d/1uC3l0-Lhh444qEp8nh61vmQvME56Xvku/view

登山道の状況

■黒戸尾根 登山道の状況です。
1/14朝1番で山頂へ行ってきました。

降雪があってから入山者がいなかったので、新雪をたっぷり踏んできました。
8合目までは吹き溜まりもあり、膝下のラッセル。ご来光に間に合いませんでした。
ご来光場から澄んだ青空に感激。何度も見ている景色ですが、今朝の空の青さは神々しさを感じました。

ここからは気を引きしてめて進んでいきます。
おやおや、先行者?と思ったらウサギの足跡です。
ウサギも歩きやすいところを歩き、私もまたウサギに導かれるように歩いていきます。

展望スポットでからの赤石沢奥壁は惚れ惚れします。
八合半の核心部は日射で新雪の表面がクラストしていました。引き続きラッセルして登っていきます。
二本剣からは見た富士山は雪煙を上げています。
油断してのんびりと歩いていたら、まさかの雲が…あれよあれよと言う間に青空が消えました。
サメ岩から上は雪は吹き飛ばされて、ラッセルはほんどありませんでした。
山頂ではなんとか、青空復活です!
仙丈ヶ岳も美しく見られました。

下りはサメ岩までは岩の露出が多いので、注意が必要です。
8合半の核心部の下りは雪が柔らかいので慎重に。
八合目に着いてホッと一息でしたが、風が強く。朝登ってきたトレースには皆無でした。
トレースは風で消され、8合目から小屋までほぼラッセルとなりました。
冬山らしい登山を楽しむことができました。

※(ヤマケイオンラインより)
小屋ホームページ内に画像があります

■甲斐駒ヶ岳黒戸尾根、2021年1月14日、五合目までの様子(You Tube)
https://www.youtube.com/watch?v=XKjJRsK9kqo&feature=share&fbclid=IwAR0vPKjm_-3-Wnld40MSTqsk7p11bdO5DnmWyziRrYDerULEhZaosSGZXCk

登山装備

3000m級山岳の冬の登山装備が基本です。
防寒具雨具は必携です。
小屋までも凍結ありチェーンスパイクなど滑り止めが必要
山頂へは前爪のあるアイゼンやピッケル必携など必要。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

・冬期営業期間となりました
12月1日より5月31日(予定)まで。小屋泊には予約が必要です
全国で感染拡大が続いておりますが、引き続き細心の注意を払い営業を行います。

■冬期営業のご案内
以下のページよりご確認ください。(必ずご一読下さい)
https://www.kaikoma.info/winter
※まだ水は自由に使えます。

小屋宿泊定員 14名 ※完全予約制
夕食のみご用意をさせていただきます。ぜひご利用ください。
朝食につきましては、今シーズンはご提供ができません。
(ご自身でご用意いただくか、売店のカップ麺をご利用ください)

テント泊
上限目安10張~20張(積雪状況によって大きく変化します)
※12月1日からテント場の予約は不要とさせていただきます。
※積雪が多くなると、設営には必ずシャベルが必要です
テント泊の皆様にも売店をご利用いただけます。

■予約前とご利用前に必ず以下を確認下さい
https://www.kaikoma.info/withcorona

■冬季ガイドツアースタート
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/

昨年の今頃の様子は?

明日は雨予報。雨後も万全の装備で。冬山営業5/28迄。5/29~夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.14

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。5/28迄冬山営業。以降は夏山営業(宿泊要予約、受付中)2023.04.21

小屋から上はピッケル&アイゼン必要。雪質変化あり確実なアイゼンワークで一歩一歩、慎重に2023.04.27

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。
  • 小屋付近の様子
  • 夜半から強風。今朝は晴れて厳しい冷え込みとなりました。不安定な天気です
  • 強い西風が吹いていますが晴天が続いてまいす
  • 山頂へ続く道 強い西風で雪質は締まってきました
  • 周辺の様子
  • 積雪
  • 小屋前の様子 昨日の降雪が今朝は湿雪に変わりました
  • 小屋前の様子

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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