北八ヶ岳 | 北横岳ヒュッテ

ヒュッテ付近の積雪は130cm程度で、吹き溜まりは200cm以上。南寄りの斜面は雪解けが進み、北寄りの斜面では雪が増加しています

吹雪の後の坪庭(2021.02.19 北横岳ヒュッテ)
吹雪の後の坪庭(2021.02.19 北横岳ヒュッテ)
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天気・気温

02/25(木) ヒュッテ周辺(標高2,400m)最低気温-20℃~-5℃、最高気温-13℃~1℃
松本市の天気予報
明日
曇時々晴
27℃
13℃
明後日
晴時々曇
29℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月22日 18:00発表
甲府市の天気予報
明日
26℃
14℃
明後日
晴時々曇
32℃
16℃
日本気象協会提供 2024年5月22日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

厳冬期でもプラスの気温となることがあります。そうなる時は南岸低気圧の接近時に南風が吹き込んで雨が降る場合だったのですが、2月13日の週末と20日の週末は晴れていながらもプラスの気温となるとても異常な気象条件となりました。ただ先週の平日には最低気温が-20℃まで下がったように気象変動が激しく、その影響で暴風の吹き荒れる日もあったのです。
冬の北横岳は風速15m/s程度の強風が日常的に吹きますが、時々風速25m/s以上の暴風が吹き荒れることもあります。暴風の場合は北八ヶ岳ロープウェイが運休となる確率が極めて高く、先日も午前中は運行していたものの午後から運休となってしまいました。そのため何組かの登山者はロープウェイの区間を歩いて下山することを強いられてしまったのです。ロープウェイ利用前提で登山計画を立てる場合は運休となった時のことを想定し、登山を断念できる入山時は遭難リスクが低くなりますが、下山時は体力と時間、飲食料にも余裕を持たせておかなければなりません。
例年のことですが暴風の吹きやすいのは今の時期から4月上旬です。生活圏では春の気配を感じられるようになったかもしれませんが、山岳地域ではまだまだ厳しい自然環境が待ち受けているので気を緩めずに入山されるようお願いします。

登山道の状況

・ヒュッテ付近の積雪は130cm程度で、吹き溜まりは200cm以上あります。標高1800m付近の積雪は30cm~60cm程度です。
・南寄りの斜面は雪解けが進み、北寄りの斜面では雪が増加しています。
・2月19日は美しい樹氷ができていましたが、現在は崩れ落ちています。
・登山道以外でスノーシューを楽しむ方は植生を傷めることのないようお願いします。
・積雪が多くなってきたので道迷い遭難を起こさないようご注意ください。
・登山道を滑り降りると急坂がカチカチの滑り台となってしまいます。後から来る方が登下降に苦労したり、滑落事故を招く恐れがあるので止めていただくようお願いします。また登山道以外を滑らなければならない時は雪崩に注意し、植生を傷めないようにしてお楽しみください。

山の最新情報や装備については現地電話(090-3140-9702)へお問い合わせください。

登山装備

・防寒装備等は寒い方へ対応できるものをご用意ください。
・日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)

※現在は救助困難な状況下です。体調不良だけでなく、装備・経験・能力・準備不足等に起因する遭難事故を起こさないようお気を付けください。

注意点

※国道299号線の麦草峠付近は11月19日から4月22日まで冬季通行止めです。
※蓼科山七合目登山口から大河原峠間の林道は通行止めとなっています。林道の冬季閉鎖につきましては佐久市役所へお問い合わせください。
※双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。

・北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。尚、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。
・山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。
・夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。
・疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。
・万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。
・個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。
・緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。
・長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

お知らせ

[外来利用について]
・外来者向けの営業は物販のみとなります。お支払いは現金のみとなります。
・営業中であっても当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。
・救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。

[宿泊利用について]
※当ヒュッテはGoToキャンペーン対象施設ではありません。
※冬季の食事付き営業を土日祝日としていましたが、空いている平日を選ばれる方のために平日でも夕食・朝食の提供を行うことにしました。ただし素泊りであっても平日に2名一組だけの宿泊となる場合は、暖房コストの負担として宿泊料金が1人当たり3,000円増し(個室料は不要)となります。

【予約状況(2月24日現在)】
緊急事態宣言の発出された地域に在住・勤務されている方、及び新型コロナウイルス感染で重症化する恐れのある方のご宿泊は熟慮されるようお願いします。
2月27日、3月13日、3月20日は満室となりました。
3月6日は満室近くになっています。

【4月下旬までの営業案内】(営業内容は変更となる場合があります)
・宿泊は完全予約制です。
・定員は15名程度となります。
・12月より相部屋(食事も相席となる場合があります)での宿泊を再開しています。個室(食事もグループごと)を希望される場合は個室料金(一部屋6,000円)が必要となります。
・5名以上での個室使用は別料金となります。
・平日の宿泊は3名以上でお願いします。2名での宿泊料金は一人当たり3,000円増しとなります。
・食事付での宿泊を希望される方は早めの予約をお願いします。直前では対応できないことがあります。
・体調不良者の介護を同行者に行っていただくため単独でのご宿泊は不可とします(常連の方で当ヒュッテが認めた場合を除く)。
・客室の暖房は夜8時に消火し、朝は朝食開始時間の45分前頃に着火します。就寝時の暖房がありません。
・寝袋持参で当ヒュッテの寝具を使わない場合は1,000円引きいたします(-5℃対応の寝袋をおすすめします)。
・掛け布団の襟当てに防水不織布を使用しているため就寝中に冷たさを感じます。ネックウォーマー等で鼻まで覆うと快適になります。
・当ヒュッテは新型コロナウイルス感染対策に配慮していますが、万全ではないということを予めご承知おきください。
・宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。
・お支払いは現金のみとなります。
・チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。
・チェックアウトは2月末まで8時30分です。

【夏期料金(6月〜9月)】
1泊2食付き 9400円
1泊夕食付き 8200円
素泊まり 6000円
*消費税及び感染対策費含む(消毒液や使い捨てシーツ等の感染対策費用として、700円を宿泊料金に上乗せさせていただきます)
*寝袋持参で当ヒュッテの寝具を使わない場合は1000円引きいたします(500円引きから変更)。

【季節料金(上記宿泊料金に加算)】
4、5、10、11月:400円加算
12月〜3月:800円加算

宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページも必ずお読みください。
http://kitayoko.fine.to/information

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北横岳ヒュッテ周辺の過去の様子

  • 暮れゆく八ヶ岳
  • ロープウェイからの蓼科山
  • 夕映えの縞枯山の樹氷林
  • 暮れゆく三ッ岳
  • 山麓から見上げる北横岳
  • 坪庭から望む新雪の北横岳

北横岳ヒュッテ

現地連絡先:
090-3140-9702
電話番号:
090-7710-2889
連絡先住所:
長野県茅野市塚原2-17-26

地図で見る
http://kitayoko.fine.to/

施設の詳細を見る

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 八ヶ岳連峰の最北端、長野県茅野市と同北佐久郡立科町との境に位置する蓼科山は、コニーデ型の山容をした信州きっての名山のひとつで、諏訪富士とも呼ばれている。また、高井山、飯盛山(いいもりやま)、黒斑山、女ノ神山などの別称もある。山頂は岩石累々とした偏平な噴火口跡で、中央に蓼科神社奥宮の石祠がある。  山頂からの展望は、八ヶ岳連峰をはじめ浅間山、霧ガ峰、美ガ原、北アルプスなど360度である。ツガやシラビソなどの山腹には、縞枯現象も見られ、北麓の湿原帯、御泉水(ごせんすい)周辺には、レンゲツツジ、コバイケイソウ、マツムシソウなどが咲き乱れる。  親湯(しんゆ)から女神茶屋経由4時間、蓼科山7合目から2時間強、大河原峠から2時間弱の行程で山頂に達する。  天祥寺原を流れる滝ノ湯沢からは、縄文時代の生活遺物が発見されており、太古への夢をかき立てられる所である。

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 天祥寺原を挟んで蓼科山と対峙する北八ヶ岳の横岳は、主脈の横岳と区別するために「北横岳」と呼ばれている。長野県茅野市と同南佐久郡佐久町(現・佐久穂町)の境に位置し、根張りのある堂々とした山容をもっている。山頂は二峰に分かれ、2480mの北峰には脩那羅大天武(しよならだいてんむ)が祭られ、南峰には2473mの三等三角点がある。  眺望は南峰が優れており、八ヶ岳主脈の山々が直線的に重なり合い、諏訪側に長く引いた裾野の広がりも見事である。はるかに北アルプスの連山も望見できる。  山頂部にはハイマツ、シャクナゲ、シラビソなどが多く、東面にある三ツ岳への岩海のルートには、シャクナゲをはじめコケモモやシラタマノキなどが見られる。  坪庭から1時間強、親湯から亀甲池経由4時間30分、大河原峠から双子池を経て3時間30分の行程である。

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 茶臼山と雨池峠の間にある縞枯山は、ほぼ東西500mにわたる頂上部をもち、シラビソやコメツガの森に覆われている。これらの樹林が立ち枯れたものが、数段の白い横縞をつくっているところから山名が生まれた。縞枯現象は風、降雨、日射などの自然現象によるもので、100年から300年の周期で世代の交代を繰り返すものといわれている。この現象は蓼科山や北横岳の西面、茶臼山などにも分布していて、縞枯帯の中へ入ってみると、枯れた樹幹の根元に緑の幼木が育っていることが分かる。茶臼山の山頂から西へ入った露岩の展望台は、縞枯山の縞枯現象の大要を観察するのにもってこいの場所である。  長野県茅野市と同南佐久郡八千穂村(現・佐久穂町)の境に位置し、山頂の東端にある展望台に立つと、天狗岳や麦草峠付近のパノラマが展開する。  近くには岩石累々とした坪庭、神秘なムードに包まれた雨池、茶臼山の南には麦草峠の草原がある。縞枯山と茶臼山の諏訪側には、国有林監視用の歩道があって、坪庭下から五辻を経て冷山歩道へつながっており、南八ヶ岳の山々を遠望することができる。  麦草峠から2時間弱、坪庭(ピラタスロープウェイ山頂駅)から1時間の行程だ。

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