甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

少しずつ秋の気配を感じます。9/12まで小屋泊テント泊新規予約停止

朝の日の出は5:18、気温は12.8℃でした。(2021.08.31 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
朝の日の出は5:18、気温は12.8℃でした。(2021.08.31 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候や自然
8/26
3時前に目が覚めました。夜景と月と星空が見えたので、ご来光を見に山頂へ出かけることに決めました。
ところが出発してすぐに山頂付近に雲がのっていることに気づきます。むむむ…
8合目に着くと霧の中。しまったかな…と思いながら、半分ご来光はあきらめて、時間稼ぎをしながら、ゆっくり歩をすすめました。
そしてやれやれ霧雨かあ…
しかしながら、時折、夜景も見え隠れ。東の空も明るくなり始めました。
これはイケるかも!と再び日の出の時間に間に合うように、山頂を目指しました。
霧がどんどん風で流れていき、諦めていたドラマチックな夜明けとご来光に出会うことができました。

週末にかけて、安定したお天気が続きそうです。
まだ下界は残暑が厳しいですので、水分補給をしっかりしながら登山をお楽しみください。

8/24
朝は山頂方面の雲もなく、早朝にピークを目指された方は、登山日和だったことでしょう。
テラスからも鳳凰三山、富士山も雲が多いものの、綺麗に見ることができました。
昨日の午後ぐらいから青空が見えはじめ、慌ててヘリポートに洗濯物を干しました。
ソーラー発電に頼っている七丈小屋にとって、太陽は貴重です。
昨日の夜は久しぶりに発電機を使わずに過ごすことができました。
人間にとっても太陽は貴重。
小屋泊のお客様がいらっしゃなかったので、衝動的におかず、ご飯をのせたトレーをヘリポートへ運び、青空の下で一人夕飯をいただきました。
何とも贅沢な時間を過ごすことができました。

8/23
相変わらず、すっきりとした青空とは縁遠い毎日です。
日差しはたまに出る程度…梅雨時期よりも梅雨っぽさを感じています。
先日入山しました
雨の影響で倒木などもありましたが、一昨日に全て撤去しました。
雨水が流れて、歩きにくい箇所もありますので、お気をつけて歩いてください。
梅雨っぽいながらも、少しずつ秋の気配を感じます。
樹林帯ではヤマジノホトトギス、タマガワホトトギス、ホツツジ、 ダイモンジソウ ダイモンジソウ 、タカネビランビなどの花に出会うことができました。
そして林床には色々なキノコが出はじめています。
ベニテングはやはり存在感があり、お泊まりのお客様たちも、しっかりその姿を撮影をされていました撮らずにはいられない気持ち、良くわかります
お天気はなかなかすっきりとしませんが、森の中では色々な発見もあります。
ぜひ楽しみながら、登っていただければと思います

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳黒戸尾根 
大きな支障の連絡はありません

■黒戸尾根登山口までのアクセス
山梨県側からの甲斐駒ヶ岳への主な入山口は、山梨県北杜市の「尾白川渓谷登山口」または「横手駒ヶ岳神社登山口」となります。
https://www.kaikoma.info/access2021

■南アルプス林道バスについて(戸台口~北沢峠)(ヤマケイオンライン付加情報)
伊那方面のバスは7月31日から「北沢峠まで」運行。
※注意一部、徒歩区間あり、乗り換えあり
詳しくはこちらをご覧ください
http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

■甲斐駒ヶ岳~仙水峠に下り、早川尾根を経て鳳凰三山方面
最近甲斐駒ヶ岳を超えて仙水峠に下り、早川尾根を経て鳳凰三山方面まで縦走されるお客様が増えたように感じます。
以前は早川尾根の途中に、営業していない早川尾根小屋がありましたが、この夏から小屋を整備して、営業を再開しているようです。
甲斐駒から鳳凰山の各小屋まではかなり間隔があるので、ここで1泊出来ると無理の無い計画を立てる事が出来ます。

・(8/17)甲斐駒を超えて、仙水峠経由で長衛小屋へ向かうお客様への情報です。
一昨年の台風19号により、登山道はかなり荒れた状況だそうです。
通れない状態ではありませんが、雨による増水時等には、十分な注意が必要な状況です。

※早川尾根、甲斐駒ヶ岳方面からアプローチされる方(ヤマケイオンライン付加情報)
「仙水峠~長衛小屋」は一昨年の台風の影響が残ります(令和3年7月26日)
http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_tozan/tozandoujouhou/sensuitouge.html

■南アルプス市側からのアプローチ(ヤマケイオンライン付加情報)
詳しくはこちらをご覧ください
https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/mycar_bus_taxi_tozan.html

登山装備

3000m級山岳の登山装備が基本です

十分な水分を携行するなど、しっかりと暑さ対策をしてください
また登山中の水分補給だけでなく、登山前(当日朝)の出発前にもしっかりと水分補給をしておくと快調です。いつも以上に意識して、スポーツドリンクなどの水分摂取をしてからお出かけください!

天候によっては寒く感じます。防寒着は用意しましょう

注意点

■登山者用タクシー「MOUNTAIN TAXI(マウンテンタクシー)」
※北杜市のマウンテンタクシーにつきまして、北杜市の要請により9月12日までの新規のご予約を停止させていただきました。9月13日以降はご予約可能です。
シェア型の登山者用タクシー「MOUNTAIN TAXI」(ハイブリッド車)です。
通常、駅から登山口まで、タクシーに乗車した場合、1台片道4000円ほどかかるところ、1000円で移動できます
・運行区間 JR小淵沢駅~八ヶ岳と南アルプス甲斐駒ヶ岳などの登山口まで、
・利用方法 Webサイトからの完全予約制
詳しくはこちら
https://www.mountaintaxi.jp/

※ヤマケイオンラインニュースも参照下さい
https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=6314

■小屋は富士宮口五合目に相当します。体調管理、高山病に注意
七丈小屋の標高は、およそ2400mで、富士山の富士宮口五合目に相当します。
高地に慣れていない方が滞在すれば、高山病を発症する可能性のある環境です。
睡眠中は呼吸が浅くなり、酸素の摂取量が少なくなる為、高山病を発症しやすくなります。
高山病は、誰の身にも起こり得る事なので、入山前日までの体調管理、十分な水分摂取など、お気を付けて行動するようお願い致します。

■ゴミのお持ち帰りにご協力下さい。
小屋の受付脇に、小屋で販売したドリンク類空き缶、空きペットボトルのゴミ箱と、空き缶潰しを用意しました。
ゴミ箱の前にある、平らな板の上に空き缶を置いて… 空き缶潰しを上からドスンッ!と落とせば… 写真のように、とても小さく潰せます。
空き缶潰しは結構重いので、腰を痛めたり、足のつま先に空き缶潰しを落としたりしないよう、注意してチャレンジしてみて下さい。
※小屋で販売したドリンク類の空き缶やペットボトルに限りお引取り致します。 ヘリを使っての荷下げとなりますので、ゴミを下ろすのにもかなりの費用が掛かります。 無理の無い範囲で結構ですので、ゴミのお持ち帰りにご協力下さい。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。

※【重要なお知らせ】まん延防止等重点措置に伴う自粛について
8/20~9/12 小屋泊テント泊とも新規予約一時停止中
6月1日からは小屋のご宿泊だけでなく、テント泊でご利用のお客様にもご予約をいただきます。
また今年も小屋泊のお客様にもシュラフを持参していただきます。
売店は日帰りのお客様も含め、制限なくご利用いただけます。

詳しくはこちらからご確認ください。
https://www.kaikoma.info/2021summer

ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
夏山営業 6月1日から~11月30日(予定)
冬期営業 12月1日~翌年5月31日まで

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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