木曽駒・宝剣岳 | 宝剣山荘

降雨の日が多くなり雪解けが進んでいます。それに伴い最近では落石の頻発、雪崩・滑落にも注意してください

千畳敷カールを登る登山者(2023.04.29 宝剣山荘)
千畳敷カールを登る登山者(2023.04.29 宝剣山荘)
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天気・気温

04/21(金) 晴れ、最高11℃、最低4℃
松本市の天気予報
明日
29℃
9℃
明後日
晴のち曇
28℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

GWに向けての準備をぼちぼち始めています。降雨の日が多くなり雪解けが進んでおりますが、それに伴い最近では落石の頻発、朝晩には雪面がアイスバーンとなり、装備不良の方の事故が心配になる時期でもあります。

現在、積雪量は稜線上で40~50㎝、カール内は260㎝程(積雪累計)です。例年より1mは少なく、直近では降雨により雪解けが進んでいます。

ライチョウも稜線に戻ってくる頃でしょうか。正しい知識、装備を身に付けて快適な雪山登山を楽しんでください。

現在のテント設営場所は宝剣山荘前となります。山荘が開いている時は山荘内で受付をお願い致します。
山荘裏ロープで囲ってありますがテント設営厳禁です。
2023.4月~夏シーズンの宿泊予約も開始しております。他お問合せも山荘携帯090-5507-6345まで。

登山道の状況

千畳敷からは、千畳敷ホテルから剣ヶ池方面を廻って登ってください。上部は日中緩んだ斜面が朝晩はアイスバーンとなり転倒滑落の危険があるのでアイゼンワークは慎重に。緩んできている影響か落石も発生しております。
稜線上吹き溜まり以外雪は少なく40~50cm程ですが強風に晒されての体温低下には要注意です。装備も含めて無理のない登山をしてください。

カール内は雪崩に注意してください(特に宝剣沢方面)。

登山装備

稜線上では風に晒される為ハードシェル等の防寒着は必須です。
ピッケル、アイゼン(12本)の携帯、八丁坂の登りでは降雪直後には輪カンがあると便利です。
着替え用のアンダーウエア―なども忘れずに。
また、サングラス、日焼け止めは必須です。

注意点

現時点では気温も暖かく春の陽気を感じますが、GWを過ぎるまではまだまだ冬山装備が必須となります。八丁坂上部においては凍結により朝晩はアイスバーンですのでアイゼンワークは慎重に願います。

お知らせ

・利用可能山荘は宝剣山荘のみ(4/26~5/7までは常駐します)。以降6月中旬までは週末中心の営業となります。
・カール内でのテント設営、八丁坂からのスキー・スノーボード滑降は禁止となっております。

宝剣山荘
http://miyadakankou.co.jp/
TEL:090-5507-6345

Facebookもご確認ください
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昨年の今頃の様子は?

降雨の日が多くなり雪解けが進んでいます。それに伴い最近では落石の頻発、雪崩・滑落にも注意してください2023.04.21

GW営業中。朝晩はガチガチのアイスバーン、冬装備は必須。アイゼンは10本以上を用意してください2023.05.01

降雨により雪解けが進んでおりますが、それに伴い落石の頻発。朝晩には雪面がアイスバーンとなります2023.05.12

宝剣山荘周辺の過去の様子

  • 稜線より千畳敷
  • 宝剣岳肩から宝剣岳
  • 薄っすらと雪がかぶっています
  • 今年一番の冷え込みとなりました
  • 紅葉の様子、だいぶ色付いてきました
  • 見下ろす千畳敷の様子

宝剣山荘

電話番号:
090-5507-6345
連絡先住所:
長野県上伊那郡宮田村4752-4 宮田観光開発

地図で見る
http://www.miyadakankou.co.jp/?cat=3

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 / 木曽山脈

宝剣岳 標高 2,931m

 中央アルプスの中では南部の仙涯嶺(せんがいれい)とともに険しい岩場の山で、その名のとおりどこから見ても鋭くとがった三角錐を突き上げ、人を寄せつけないような雰囲気をもっている。特に千畳敷カールから見上げる姿は一段と鋭さを増す。  山名は山岳信仰からきているものと推測され、江戸時代後期の絵図には錫杖嶽と書かれており、その後剣ガ峰とも呼ばれていた時期がある。宝剣岳の名は近代に入ってからである。  登山コースは、ロープウェイが運行されている現在は千畳敷カールから登る人がほとんどで、カール内の駒ヶ岳神社で左右に分かれ、右回りに乗越浄土から天狗岩を眺めながら北稜を登るルートと、左回りに極楽平から南稜をちょっとした岩登り気分で登って頂上に立つルートがある。いずれも1時間弱。  また鋭い岩峰だけにロッククライミングのルートも多く、初級の中央ルンゼをはじめ、左稜、中央稜、左稜フランケなどがある。木曽側には天狗岩に駒峰ルート、芸大ルート、伊那ルートなどが拓かれている。  なお、千畳敷カールは春スキーのメッカとしても賑わっているが、かつては積雪期には立ち入り禁止だったことを忘れないでほしい。

長野県 / 木曽山脈

木曽駒ヶ岳 標高 2,956m

 中央アルプスの最高峰である駒ヶ岳は、伊那谷では西駒ヶ岳と呼び、東駒ヶ岳と称される甲斐駒ヶ岳と区別している。一方、木曽谷の人はこの山を木曽駒ヶ岳と呼び、現在はこの名が一般的になっている。山名の由来は、全国の駒ヶ岳がそうであるように、晩春に中岳から将棊頭山の山腹にかけて現れる駒の雪形によっている。  この山は山岳宗教の山として古くから登られており、天文元年(1532)に木曽上松の徳原春安という人が山頂に駒ヶ岳神社を建てたと伝えられている。近代登山の対象として登られたのは明治24年(1891)8月のW・ウエストンの登山で、友人とともに上松口から登頂、その著書に紀行を載せている。  山頂一帯はハイマツの緑のジュウタンが敷きつめられ、花崗岩砂の白さと見事なコントラストを描き出している。西に木曽前岳(2826m)、南に中岳(2925m)、さらに東には伊那前岳(2883m)を擁し、登山道は四方から集中している。3000mにちょっと欠けるが、その頂からの展望はすばらしい。日本アルプスの中央に位置しているだけに、北アルプスの山並みと乗鞍岳、そして目の前の御岳山、さらに伊那谷を隔てて大パノラマが楽しめる南アルプスと、見飽きることがない。  また稜線や山上湖の周辺では高山植物も多く見られ、イワウメ、イワギキョウ、アオノツガザクラ、タカネシオガマなど、色とりどりの花々が登山者を迎えてくれる。特に中央アルプスの特産種であるコマウスユキソウは、いわゆるエーデルワイスの仲間で、この山域でのみ見られる花である。  登山コースは四通八達しているが、ロープウェイを利用して千畳敷から乗越浄土、中岳を経て登頂するものがいちばん楽なコース(千畳敷から1時間30分)。次に新田次郎の小説『聖職の碑』の舞台でもあるクラシックな、桂小場(かつらこば)から将棊頭山を越えて山頂に至るコースは静かで、中央アルプスらしいムードを楽しめる(桂小場から6時間30分)。そのほか北御所登山口から(7時間弱)、宮田高原から伊勢滝を経て山頂に至るコース(7時間弱)などが伊那側からのルート。  一方、木曽側からは木曽福島コース(山頂まで7時間弱)と、木曽側では最もよく利用されている上松コース(7時間弱)の2つがある。いずれにしても、伊那、木曽いずれかの谷から山頂に至り、登りとは反対の谷に下山するようなコース設定をすれば、木曽駒ヶ岳の東西2つの顔と、伊那谷、木曽谷双方の雰囲気を楽しむことができる。

ユーザーの登山記録から