アライテントの福永さんに教わる山のテントの基本 第1回 テントの種類と特徴
山岳テントメーカーのアライテントの福永克夫さんに、山岳テントの種類と特徴を教えていただきました。山と溪谷Ch.で公開している動画の内容をダイジェストで紹介します。
【動画】アライテント広報担当の福永さんに教わる山のテントの基本
山岳用テントとは?
山岳用テントとは山で使うことを目的としたテントです。山の厳しい環境に耐えられる強度と、持ち運びやすさを考慮して作られており、一人当たりの面積などもキャンプ用のテントとは異なるサイズ設定がされています。
テントの種類
シングルウォール
フライシートがなく本体だけ立てればいいので設営が早いため、アルパインクライマーやエキスパートによく使われている。
チェックポイント
- 設営は早いが、フライシートが付属されていないため前室ができない
- 防水透湿素材を使用しているものが多い
ダブルウォール
現在一番スタンダードなタイプ。フライシートとインナーが分かれる。
チェックポイント
- インナーには防水性がない代わりにフライシートがついている
- フライシートをつけることによって前室ができる
- 大きさはシングルウォールより少し大きいくらい
- 重量は2〜3人用で1キロちょっとくらい
- 設営は標準的なもので10分もかからない
入り口の違い
入口の位置で2つに分けられ、それぞれにメリットがある。
狭い方に入口があるメリット
- 風を受ける面積が小さいので風に強い
広い方に入口があるメリット
- ベンチレーターと入り口が直結するので換気性能がいい
- 広々と使える
フレームと本体の接続方法の違い
フレームと本体の接続方法でスリーブタイプとフックタイプの2種類がある。
スリーブタイプ
チェックポイント
- フレームにかかる力を線でテント本体が受ける
フックタイプ
チェックポイント
- フレームにかかる力を点で受ける
- デザインに自由度があるため種類が豊富
【動画】アライテント広報担当の福永さんに教わる山のテントの基本
山と溪谷ch.
「山と溪谷ch.」は、山と自然に関するコンテンツを出版・配信する山と溪谷社が運営する登山専門チャンネルです。雑誌と同様、季節ごとのコースガイド、読図やロープワークなどのハウツー、用具の選び方や新製品情報などを配信しています。YAMAYAでは動画の内容をダイジェストで紹介します。