ベテランの過信! ブランク明け登山の悲劇!! マンガで楽しくわかる『失敗から学ぶ登山術』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

まずトレーニングを重ねてきたことは決して否定されるものではありません。ただ、Sさんは「トレーニング」することで、満足していました。

トレーニングでつける体力は、登山において必要なひとつの要素に過ぎません。体力のほかに、登山では心構えや山中での行動の仕方、予想外の事態への対応力、リスクマネジメントなど、さまざまな知識も必要になります。Sさんはワンゲルでその基礎知識が身についていたはずですが、長いブランクの間に、その基礎知識は錆びついてしまっていたようです。

山のトレーニングで最良の方法とは「山に登ること」とはよくいわれることです。ジムでトレーニングするのももちろんいいのですが、それならば山に登る時間を作ってみてはいかがでしょうか。特にブランクのあるシニア登山者は、自分の体力や過去の経験を過信することなく、謙虚な気持ちで、簡単な山から少しずつ「山のカン」を取り戻すことをおすすめします。

次回、12月上旬公開予定! どうぞお楽しみに!!

山のトラブル、アクシデントを回避し、山を愛するすべての方々が登山を楽しめるように、次回から皆さんが体験した失敗エピソードを募集します。そのエピソードをもとに浜田さんがマンガをつくります。ぜひともご協力をお願いします!

1 2 3 4 5

プロフィール

浜田正則

70年生まれ。製本工場の作業場勤務→デザイン会社勤務を経て98年ライターとして独立。原作・構成・デザイン・編集をこなす。2000年に竹書房の新人賞佳作受賞し、主な掲載誌は近代麻雀(竹書房)、週刊大衆・漫画アクション(双葉社)、週刊アサヒ芸能(徳間書店)、週刊漫画サンデー(実業之日本社、休刊)など。

浜田ミケ

2015年週刊アサヒ芸能の浜田正則の連載コラムで作画・イラストデビュー。現在は玉三郎名義で双葉社Web「日刊大衆」にて同氏連載コラムのマンガイラストを担当。

マンガで楽しくわかる『登山のヤバいチェックポイント』

登山にはいくつかの大事なチェックポイントがあります。見落としがちな、あるいはいまさら人に聞けない、そんな見落とすと「ヤバい」チェックポイントを、マンガで楽しく解説します。

編集部おすすめ記事