日光白根山、ファミリーも初心者もベテランも日帰りで楽しめる日本百名山に登ろう!
2018年06月22日(金)
 
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迫力ある岩峰、神秘的な色の五色沼、高山植物の宝庫、そして温泉と楽しみ盛りだくさん

日光白根山は栃木と群馬の県境に位置する関東以北の最高峰で、日本百名山のひとつとしても数えられる標高2,578mの山だ。日光連山(火山群)の主峰でもあるが、現在は休火山である。正式名称は白根山だが、他の白根山と区別するために日光白根山と呼ばれるのが一般的で、隣にそびえる前白根山に対して奥白根山とも呼ばれることもある。

日光白根山が登山者の心を捉えてやまないのは、その景観の美しさによる。日光国立公園の特別保護地区に指定されるように様々な山岳美がある。座禅山や五色山、前白根山などの2300mを超す山々に囲まれた峰々の迫力の中に、五色沼や弥陀ヶ池、菅沼などの美しい湖沼が点在する景観は、どの時期に訪れても魅力に包まれている。

山頂から見下ろす神秘的な色の五色沼 写真/ラヴィ08 さんの登山記録より

また高山植物の宝庫としても知られ、例えば「シラネアオイ」などは、この日光白根山に多いことから名付けられた花だ。

そして何といっても、森林限界を超える独立峰としての岩峰の山頂からの展望が最大の魅力と言える。間近に日光連山の男体山や中禅寺湖を望み、さらに尾瀬、新潟の山々、谷川岳、浅間山、遠くに富士山や北アルプスと、さえぎるもののない360度の大パノラマが広がり、様々な山登りの醍醐味を存分に味わえる。

アルペンムード漂う岩稜帯も魅力的だ 写真/ぷ~ちょ さんの登山記録より

麓に点在する温泉も魅力で、奥日光にある湯元温泉や群馬側にある座禅温泉、白根温泉、丸沼温泉など、各コースごとに違った湯を堪能するのもいいだろう。

群馬側からも栃木側からも登れ、丸沼高原にある日光白根山ロープウェイを使った入門コースもあれば、奥日光の湯元温泉から前白根山や五色山を周回する中級コース、さらに険しい峠を通るコースなど多彩だ。時間や登山レベル、そして季節に合わせて、以下に紹介するコースを参考に登山を楽しんでほしい。

 

Vol.1 初心者向け! ロープウェイを利用して日光白根山を堪能しよう!

初心者や小さな子ども連れで日光白根山を登るなら、ロープウェイを利用した入門コースをおすすめする。冬にはスキー場となる群馬・丸沼高原にある日光白根山ロープウェイを使って一気に標高差600mを登れば、標高2000mの山頂駅へ。

ここをスタート地点として山頂を往復すれば5時間程度。初心者には往復がおすすめだが、少し足を伸ばして七色平分岐~南峰・白根山神社~日光白根山山頂~北峰~弥陀ヶ池~座禅山~七色平北分岐を経て、再び山頂駅へ周回すると、さらにバラエティに飛んだコースを楽しめる。

五色沼を見下ろす景色。奥には男体山・女峰山の姿も見える 写真/とんぷう さんの登山記録より

入門コースながら樹林やガレ場歩き、山頂や池を望む絶景など、日光白根山の魅力が凝縮。さらに、麓の丸沼高原には座禅温泉やオートキャンプ場などのアクティビティも充実しているので、ファミリーには天気のよい日に旅行と併せて楽しみたい。

 

■行程
【日帰り】ロープウェイ山頂駅から日光白根山を周回
■総コースタイム 4時間15分、標高差:+817m、-約817m
山頂駅(08:00)・・・七色平分岐(08:40)・・・日光白根山(10:20)・・・分岐(10:55)・・・弥陀ヶ池(11:05)・・・分岐(11:10)・・・七色平北分岐(11:45)・・・山頂駅(12:15)
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Vol.2 日光側から登るなら、日光湯元から周回コースが定番!

日光側(栃木県側)から登るなら、湯ノ湖の畔・日光湯元温泉から周回して登るコースが一般的だ。バスや車でアクセスしやすい奥日光の湯元温泉をスタートし、前白根山や弥陀ヶ池、五色沼、五色山などを巡る約8時間の時間を要するコースで登山中級向けだ。

日光湯元温泉から湯元スキー場入口~天狗平~前白根山山頂~五色沼避難小屋を経て、日光白根山山頂へ。下山は弥陀ヶ池~五色山~国境平~湯場見平~中曽根登山口に下り、湯元温泉に戻る周回コースだ。

前白根山から望む日光白根山 写真/鋸太郎さんの登山記録より

途中の天狗平の広場から眺める日光白根山や、前白根山山頂から望むコバルトブルーの五色沼を隔てた日光白根山の雄姿は人気の絶景ポイントだ。

なお、山登りの前後には、湯元温泉にある日光湯元ビジターセンターで高山植物などの自然情報の知識を得るのもよいだろう。またせっかく湯元に行くなら、日光湯元に宿泊し、秘湯とされる温泉寺に立ち寄るのも楽しい。

 

■行程
【日帰り】湯元温泉から日光白根山を周回
■総コースタイム 7時間55分 標高差 +約1,551m、-約1,551m
湯元温泉(08:00)・・・前白根山(11:00)・・・前白根山分岐(11:10)・・・五色沼避難小屋(11:30)・・・日光白根山(12:35)・・・分岐(13:10)・・・弥陀ヶ池(13:20)・・・分岐(13:35)・・・五色山(14:05)・・・国境平(14:25)・・・湯元温泉(15:55)

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Vol.3 菅沼、弥陀ヶ池、五色沼、湖沼巡りの登山コース

群馬県側からロープウェイを使わずに登るなら、標高1736mの群馬・菅沼登山口からアクセスできる。北斜面側を登るため6月でも積雪が残るので装備には注意が必要だが、雪が消えれば約7時間の工程で往復できる。

弥陀ヶ池から望む日光白根山 写真/shine4153さんの登山記録より

車の場合は菅沼茶屋東にある林道に停車し、菅沼登山口から入る。弥陀ヶ池西側のシラネアオイの群生地をはじめ、座禅山鞍部や五色沼避難小屋周辺は、初夏には可憐な高山植物の花畑が一面に広がるので、休憩を兼ねて植物観察も楽しいだろう。

なお、前泊するなら登山口近くの菅沼湖畔にある菅沼キャンプ村が便利だ。

 

■行程
【1日目】菅沼から日光白根山を目指し五色沼へ
菅沼駐車場(08:00)・・・弥陀ヶ池(10:30)・・・分岐(10:35)・・・日光白根山(11:40)・・・五色沼避難小屋(12:25)・・・五色沼(12:35)・・・分岐(12:45)・・・弥陀ヶ池(13:10)・・・菅沼駐車場(15:05)

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Vol.4 金精峠から稜線を歩き、迫る日光白根の景色満喫

栃木県側からのアクセスでは、金精峠から入山して栃木百名山のひとつ標高2244mの金精山と五色山、前白根山の3つの山を縦走するコースも魅力的だ。金精トンネル脇の駐車場から金精峠~金精山山頂と、日光白根山へ徐々に近づいていくコースは縦走気分を満喫できる。

金精山の鋭い山容 写真/チャーミンフー さんの登山記録より

金精山周辺は所々足場が悪く、はしごやロープを使って登る箇所もあるので注意が必要。下山後は、湯ノ湖の湖畔にある湯元温泉に立ち寄って汗を流して帰りたい。

 

■行程
【1日目】金精峠から稜線を歩いて日光白根山へ
金精峠入口(08:00)・・・金精峠(08:40)・・・金精山(09:10)・・・国境平(09:25)・・・五色山(09:55)・・・前白根山(10:30)・・・前白根山分岐(10:40)・・・五色沼避難小屋(11:00)・・・日光白根山(12:05)・・・分岐(12:40)・・・弥陀ヶ池(12:50)・・・分岐(13:05)・・・五色山(13:35)・・・国境平(13:55)・・・金精山(14:15)・・・金精峠(14:35)・・・金精峠入口(15:05)

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Vol.5 時間があれば日光白根山からさらに足を伸ばしてみよう!

日光白根山の登山を楽しむなら、その周辺の山もぜひ一緒に歩いてみたい。男体山や女峰山などの日光の山々を登るのもよいし、戦場ヶ原や中禅寺湖周辺をハイキングするのも気持ちがいい。また、金精峠からさらに北へと向かい、温泉ヶ岳、根名草山へと足を伸ばすのもおもしろい。

根名草山方面から望む日光白根山 写真/モリゾー さんの登山記録より

紹介するコースは、時間がある人用の奥鬼怒温泉まで縦走するコース。縦走となると山中(念仏平避難小屋)を利用するのが一般的となるが、日光澤温泉や加仁湯などの温泉まで縦走するのもいいだろう。

 

■行程
【1日目】金精峠から念仏平避難小屋へ
■総コースタイム1時間50分
金精峠入口(08:00)・・・金精峠(08:40)・・・念仏平(09:50)
【2日目】根名草山を経て日光澤温泉・夫婦淵へ
■総コースタイム4時間10分
念仏平(07:00)・・・根名草山(08:00)・・・手白沢温泉分岐(09:00)・・・日光澤温泉(09:30)・・・加仁の湯(09:40)・・・八丁の湯(09:50)・・・女夫淵温泉(11:10)

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