行程・コース
天候
7日:晴れ、8日:晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
上信越道長野ICからオリンピック道路経由で約54km、1時間
途中の白馬長野有料道路は普通車210円、但し夜間は現在無料
ゴンドラの栂池高原駅前の中央駐車場は1日500円だが、少し離れた第2駐車場は無料(300台収容可能なので広い)
この登山記録の行程
7日:
栂池自然園(7:23)・・・天狗原(8:04/8:15)・・・乗鞍岳ケルン前(8:57/9:02)・・・白馬大池山荘(9:24/9:34)・・・船越ノ頭(10:12)・・・小ピーク(10:21/10:29)・・・小蓮華山(10:54/11:11)・・・三国境(11:37/11:45)・・・白馬岳(12:18/12:30)・・・白馬山荘(12:37)・・・白馬岳頂上宿舎(12:50)
8日:
白馬岳頂上宿舎(4:36)・・・丸山(4:44/4:47)・・・小ピーク(4:54/5:13)・・・最低鞍部(5:17)・・・杓子岳巻道分岐(5:34)・・・杓子岳(5:44/5:53)・・・巻道分岐(6:00)・・・杓子沢コル(6:03)・・・小鑓(6:20)・・・鑓ヶ岳(6:32/6:46)・・・鑓温泉分岐(6:58)・・・天狗山荘(7:14/7:24)・・・天狗ノ頭(7:36)・・・天狗ノ大下り(8:00)・・・不帰キレット(8:25/8:34)・・・不帰嶮一峰(8:51/9:00)・・・不帰嶮二峰北峰(9:32/9:44)・・・不帰嶮二峰南峰(9:52/9:56)・・・唐松岳(10:28/10:36)・・・唐松岳頂上山荘(10:46/11:00)・・・八方池(12:04/12:12)・・・八方池山荘(12:42)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
天候や展望に概ね恵まれ、充実した縦走だった。不帰キレットは鎖場が多いものの基本的な三点支持が出来れば大したことなく、アルペン的な岩稜歩きが楽しめた。
7日:
5時半頃にだだっ広い第2駐車場に着くと車が15台程停まっていた。ゴンドラリフトの栂池高原駅まで歩いて5分。6:13のチケット販売時には20人程、6:30始発までには30人以上が並んだ。後立山連峰の展望を堪能しながらゴンドラリフトとロープウェイを乗り継ぎ、栂池自然園駅に着く。駅から舗装路を少し登り、ビジターセンター前の登山口に着いた。
ゴーロ状のルートを歩くと程なく樹林帯を抜けてハイマツとササが現れ、視界が開けた。木道がある天狗原には小さな湿原があり、吹き抜ける風が気持ちいい。急登を超えるとなだらかな乗鞍岳だが、ロープが張られ三角点には近づけない。遠くに雷鳥らしき鳥が見えた。この辺りから下山者が多くなってルートの譲り合いも頻繁に起こる。さすが白馬、山ガールも多い。
ケルンを過ぎると眼下に白馬大池を見下ろすようになり、小蓮華山へのルートも見えてくる。池畔は、発電機の音さえなければ最高のロケーションなのに残念。山荘の前には数十人の登山者がいて今日一番の大賑わい。雷鳥坂はザクザクした急登でキツイが、船越ノ頭は狭いピークに大勢いたのでスルー。だんだんガスが湧いてきており、白馬岳方面はもう見えない。
小蓮華山は新潟県の最高峰だけど地味・・・但し、ピーク南側がガレていて崩れそう。雪渓から吹き上がる風は気持ちいいがガスで展望はきかなくなり、鉢ヶ岳が見えるくらいになってしまった。三国境まで来るとだいぶ登山者が減ってきて、夏山最盛期なのに白馬岳のピークには3人しかいなかった。ガスで辛うじて旭岳が見えるくらいだし風で肌寒いので、のんびりせずに下りる。白馬山荘も直前まで見えなかったが、思ってたより外観は大したことないかな!? でもレストランは晴れていたら気持ちよさそうだ。 尾根を外れて下ると、目の前に雪田のある白馬岳頂上宿舎に着いた。
小屋に入り、1泊夕食付8700円で受付を済ます。部屋は、中央の通路を挟んで左右4人ずつ×2段=16人の大部屋だが、結局この日は私とおじさん2人組の計3人だけ。布団は軽くて清潔だし、寝心地も良かった。パーティーには大部屋1つ丸々割り当てたようだし、高いお金払ってまで個室を利用しなくてもいいかも? 収容定員416人に対し本日の宿泊者は60人位のようで、お盆休み前の日曜日とはいえ意外に空いていて驚いた。
一息ついたあと売店にて生ビール800円を注文、ちょっとぬるいが美味い! が、寝不足と疲れのためか急に酔いが回り、部屋に戻り布団に直行・・・
17:00館内放送で、受付時に渡された引換券の番号毎に夕食の案内が始まる。ここの食事はバイキング方式!!! 白馬山荘でなく頂上宿舎を選んだ最大の理由であり、少食で好き嫌いの多い私には最適なのだ。もちろん下界のそれとは比べようがないが、10種類位の惣菜があり、味も美味しい。満足満足♪
外を見るといつの間にかガスがなくなり360°の展望が広がっていたので、丸山に向かうと既に数人いて、日没までには20人程になった。ようやく間近に見られた白馬三山の威容に感動し、日没を見届けてから小屋に戻った。受付の前では長野県遭難防止対策協会常駐隊の隊員の方がいて(翌朝も)登山者の相談に乗っていた。
消灯は21:00。
8日
夜中に目が覚め外に出ると、満天の星空! 頭上には天の川が流れ、眼下には白馬村の街灯りが広がっていた。常夜灯が灯っていなければもっと良かったのだが・・・
4:00起床、まだ薄暗くオリオンが輝いているが、本日も晴天なり♪
朝食は5:00からなので早立ちする人は少ないが、丸山では御来光待ちの先客がいた。私もその先の尾根で御来光を待つと、5時すぎに白馬岳の右側から太陽が昇り、山々を照らし出す。夜明けを待ってたのだろう、荷揚げのヘリコプターが白馬山荘へ何度も飛来して忙しそうだ。
分岐では先行する2パーティーはトラバースしたが、折角なので杓子岳を目指す。ザレの斜面を直登気味に登ればわずかな時間でピークにたどり着くので、巻いたら勿体無いと思う。目の前に鑓ヶ岳が大きく、富士山や南アルプスが初めて眺められた。信州側はスパッと切れ落ちているので、展望に気を取られると要注意。
鑓ヶ岳には意外と早くたどり着き、ようやく唐松岳が望め、眼下には天狗山荘も見える。鑓温泉分岐を過ぎると、硫黄の香りが風に乗ってきた。天狗山荘の前には雪田の雪解け水が豊富に流れており、冷たくて美味しい! 今回の山行では最高の水場だ。
なだらかな稜線歩きから一変して、天狗ノ大下りから急な下りとなり鎖場も現れるが、大したことはない。ここで初めて唐松岳から北上してきたパーティーとすれ違う。
不帰キレット鞍部から不帰嶮が始まるが、一峰までは鎖場はない。ここから二峰北峰までが核心部で鎖場が続けて現れたりするが、足場やホールドはしっかりしているので基本的な三点支持ができれば問題ない。いわゆる空中ハシゴも期待はずれで、手放しで写真撮影もできた。二峰北峰直前の岩稜帯がクライマックスで鎖場が続き、岩壁をへつった後に直登する。北峰からはもう鎖場はなくなって普通の岩稜帯歩きとなり、三峰をトラバースすると、やがて今までの静寂が嘘のように賑やかな唐松岳にたどり着く。
不帰キレットは「山と高原地図」では破線扱いだが、そこまでの難路ではないと思う。但し、唐松岳からの北上コースではほとんどの鎖場が下りになるので難しくなるし、荒天時には岩場が濡れて滑りやすくなるので更に要注意ではある。行き交ったパーティーの半数位はヘルメットを装着しており、登山ツアー会社の3パーティーは更にアンザイレンまでしていた。他のルートに比べると登山者も少ないので、経験と判断力は求められるだろう。
八方尾根は登ってくる人が多く、道を譲るために立ち止まることもしばしば。家族連れや学生の団体も多く、平均年齢は白馬岳方面よりも低そうだ。八方池からは観光客も目立ち始める。白馬三山はガスで見えなかったが、天狗ノ頭から唐松岳までの稜線が眺められ、数時間前まであそこを歩いていたのが不思議な気がした。
八方池山荘からリフトを乗り継いで八方へ。うわぁ、暑い! 駅から八方バスターミナルまで10分程歩くが、遠いし道案内も分かりづらいし、どうにかならないのだろうか? バスで栂池に戻るが、中央駐車場は空いており、第2駐車場には8台しか停まっていなかった。
フォトギャラリー:75枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | ナイフ |
健康保険証 | 医療品 | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
ライター | |||||
【その他】 半袖シャツ、ラジオ、エマージェンシーシート |
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