宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

毎年、淀川避難小屋や新高塚避難小屋に入りきらず、周辺にテント泊の人があふれますが、今年は・・・

ヒメツルアリドオシ (2010.06.29 屋久島ガイド協会 )
ヒメツルアリドオシ (2010.06.29 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

06/01(火) ■宮之浦岳(1936m) 晴れ時々霧雨。無風時々北東の微風。山頂の気温18℃。展望は時々有り。
■縄文杉コース(600~1300m) 曇時々晴れ。微風。爽やかで歩きやすい天候。
鹿児島市の天気予報
明日
晴時々曇
24℃
17℃
明後日
晴時々曇
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月6日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

宮之浦岳コースでは、ヤクシマ シャクナゲ シャクナゲ が七分咲きとなり、見頃を迎えています。6月上旬頃まで美しいピンクの花を堪能できるでしょう。
この時期、淀川~宮之浦~縄文杉~白谷雲水峡の屋久島の人気縦走路は、例年かなりの混雑がみられます。淀川避難小屋や新高塚避難小屋に入りきらず、周辺にテントを張って宿泊する人であふれますが、今年はそういった混雑が見られず、今のところほぼ無理なく小屋に入れています。

縄文杉コースでは、足元にエゴノキの白い花が散っています。優しい香りがするので、拾って鼻に近付けてみてください。
トロッコ道の横を流れる安房川の河原には、梅雨入りまでの短い晴れ間にサツキが鮮やかな朱色の花を一斉に咲かせています。シダの茂みの下やコケの中に目を向けると、ヤクシマミヤマ スミレ スミレ 、ヒメコナスビ、チャボシライトソウ、ヒメツルアリドオシなど、小さく可憐な花々を見つけることもできるでしょう。ミソサザイ、コマドリ、キビタキ等のさえずりも楽しめます。

登山道の状況

■宮之浦岳 淀川避難小屋脇の淀川歩道橋の基礎部の土砂が大雨により一部流出、環境省により緊急補強工事が実施されることになりました。今後の気象状況によっては登山道が通行止めになる可能性があります。この場合、淀川登山口からの入下山が不可能となります。06/01現在は通行出来ていますが、今後の情報にご注意ください。この件に関する問い合わせ先:環境省屋久島自然保護官事務所 TEL:0997-46-2992

■縄文杉ルート 荒川登山口より30分程の地点において落石のためトロッコ道が通行できず、迂回ルートを利用します。迂回ルートは金属の階段と山道からなり、約400m、所要時間片道15分程度です。現在、崩壊箇所の復旧の正確な見通しはたっていません。

登山装備

06/01現在、まだ屋久島の梅雨入りは発表されていませんが、雨の島屋久島を堪能できる季節です。晴れていても急に降りだすこともありますので、必ずしっかりとした雨具、シューズ、ザックカバーなどをご用意ください。また、湿度が高く、かなりの発汗量になります。速乾性の衣類や着替えの用意も重要です。また、スポーツドリンクなどを用意し、脱水や筋肉痙攣を防止しましょう。

注意点

例年シャクナゲの時期は山小屋がたいへん混雑します。小屋に入りきれない時を考慮して、必ずテントのご用意を。また、山小屋利用者間でのトラブルも発生しています。お互い配慮し合って、気持ちよく利用したいものです

お知らせ

03/1~11/30まで、環境負荷の軽減と混雑緩和のため、荒川登山口への車両乗り入れが終日規制されます。屋久杉自然館前で荒川登山バスに乗り換えるか、タクシーなどをご利用ください。
●詳しくは下記まで
屋久島町役場ホームページ/登山案内 http://www.yakushima-town.jp
屋久島山岳部車両運行対策協議会 http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

昨年の今頃の様子は?

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から