縄文杉コースはかなりの積雪、相当の体力と登山経験が必要。南国の雪山、体験するなら今がチャンス。
天気・気温
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
現在の縄文杉コースは、かなりの積雪があります。相当の体力と登山経験のある方以外はお勧めできません。チャレンジされる方には、ルートを熟知しているガイドの同行をお勧めします。
体力も奪われ、やっかいな雪ですが、雪のときにしか見られない風景や、体験できない事象があります。樹上の凍りついた雪が、日に照らされて輝きながら解けていく様子。空気は刺すように冷たいのに、歩くにつれ暑いほどに火照ってくる体。白銀の宮之浦岳の優雅な姿。雪上のヤクシカの足跡に、彼らの行動を推測してみるのも面白いです。南国の雪山、体験するなら今がチャンスです。
登山道の状況
※1/26現在の情報。天候により状況は大きく変化しますので、かならず事前に現地の最新情報を入手して下さい。
■宮之浦岳、花之江河、黒味岳など:相当の積雪あり。現在、荒川三叉路~ヤクスギランド~淀川登山口までの車道が積雪のため通行止めになっており、入山不可能な状態。開通までにはまだしばらくかかる見込みです。
■縄文杉ルート:・ルート上の橋の凍結にご注意ください。荒川登山口より小杉谷付近までは雪はありませんが、小杉谷辺りから足元に雪が見られ、三代杉辺りで15cm、トロッコ道終点のトイレで50~60cm、ウィルソン株で70cmほどの積雪があります。縄文杉付近で積雪は1m以上あり、気温の低い日が続いているので、しばらくこの積雪が消えることはないと思われます。ある程度のトレースがありますが、木道、階段などが雪に埋もれていて踏み抜く恐れがあり、非常に危険なので慎重に歩く必要があります。トロッコ道上の雪は気温の低いときにはカチカチに硬く、気温の高いときにはグズグズに崩れて、
何れにしろ歩きにくく、通常よりも歩行時間がかかる可能性があります。また、大株歩道に入ってから硬く締まった大量の積雪があり、アイゼンが必要になります。傾斜が急ですので、6本爪以上をお勧めします。ワカン、スノーシューは雪が固いため使いにくいでしょう。
かなりの体力、時間を要しますので、しっかりと下調べ、準備をして挑んでいただきたいと思います。
・現在、荒川登山口への登山バスは運休しており、利用できませんのでご注意ください。レンタカー等でのアプローチをお考えの方は、荒川登山口までのルートは積雪、凍結時には通行止めになりますので、事前に情報収集を行ってください。県道の通行規制情報はこちらで確認できます→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、混雑時は登山口手前に路上駐車をすることになります。スムーズな通行のために、しっかりと道端に寄せて駐車していただきますよう、ご協力をお願いいたします。
http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/tozaninfo/index.htm
登山装備
昨年末からの度重なる大量の降雪で、奥岳(島の高山地帯)は深く雪に閉ざされています。体力、冬山経験のない方の入山はお勧めできません。現在奥岳に入るには、相当な経験と装備が必要です。しっかりと事前の情報収集を行い、雪山の装備、ワカン、アイゼン、ストックなどをご用意ください。アイゼンは6本爪以上が良いです。屋久島の山岳は急傾斜ですので、スノーシューよりワカンの方が使いやすいです。
白谷雲水峡など、比較的低山に行かれる方も、ゴムスパイク、アイゼン、ストックが必要な場合があります。
北西の冷たい季節風が強く吹く日もあり、気温も0℃前後に下がっていますので、しっかりとした防寒対策が必要です。屋久島の雪は水気を含んで重く、崩れやすい雪質です。濡れてしまうと非常に危険ですので、下着、靴下、手袋などは替えを用意しておきましょう。また、靴はかならず防水性のトレッキングシューズをご用意ください。
なお、積雪の後の好天時には、樹上の雪が溶け落ちてきて、雨が降っているような状態になります。晴れているからと油断せず、防水対策をしっかりとお願いします。ビニールガッパ、ポンチョは役に立ちませんので、しっかりとした雨具をご用意ください。
空気がかなり乾燥していますので、水分、塩分補給は意識的に行いましょう。
現在、屋久島の日の出は午前7時15分ごろ、日の入りは午後5時40分ごろとなっていますが、天候の悪い時は日中でもかなり薄暗くなります。事前にコースの下調べを十分に行い、早めの入下山を心がけ、時間的に余裕のある登山計画を立て実行してください。必ずライト類を携帯しましょう。
※屋久島では、登山グッズレンタルショップ、幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルが可能です。
注意点
屋久島の各避難小屋は、電気、水道、暖房等ありません。小屋内は非常に冷え込みますが、火災の恐れがありますので、小屋内での火の使用は控えて下さい。
利用スペースはコンパクトに収め、騒音など、迷惑行為にご注意ください。利用後は必ず清掃し、利用前よりも美しい状態で、気持ちよく避難小屋を後にしましょう。
また、避難小屋内にはネズミが頻発しています。ザック内にも入りこみますので、食料は丈夫な食器に入れたり、吊るして保管するなど自衛してください。
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屋久島ガイド協会周辺の過去の様子
屋久島ガイド協会
- 電話番号:
- 0997-49-4191
- 連絡先住所:
- 〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56