秋を迎え、低山部ではドングリが沢山落ちているのに気付きます。今週後半は清々しい秋の登山が楽しめそう
天気・気温
10月3日、曇りのち雨。デッキの気温約25℃(標高約1300m)、風なし。登山者数200名程度
■宮之浦岳コース(標高1936m)
10月2日、快晴。山頂の気温23℃、北寄りの微風。登山者数30名程度
山頂の天気の閲覧、登山計画の保存などができるようになります。
山と周辺の状況
実りの秋を迎え、低山部では、足元にアカガシやウラジロガシのつやつや光るドングリが、たくさん落ちているのに気付きます。ジェージェーと騒いでいるヤクシマカケスも、きっとドンクリ集めで大忙しなのでしょう。
また、緑のコケの絨毯に散っている白いサザンカの花弁を見つけたら、ぜひ拾って鼻に近付けてみてください。ほんのりよい香りがします。ただこの香りにはスズメバチも誘われてやってきますので、サザンカの木の周辺では注意が必要です。
宮之浦岳コースなど、高山部では、可憐な秋の花が登山者を楽しませてくれています。
ヤクザサ群落の中に見られる上品な紫色の花は、屋久島の固有種、ハナヤマツルリンドウです。
湿り気のある岩のコケの中には、ヤクシマ
ウメバチソウ
ウメバチソウ
が1cm程の白い花を咲かせています。これは
ウメバチソウ
ウメバチソウ
が矮小化したと考えられる屋久島の固有品種で、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
をご存知の方は、その小ささに驚かれるかもしれません。
ぜひ足元を探してみてください。
今週後半からは天候が回復し、清々しい秋の登山が楽しめそうです。
登山道の状況
■縄文杉ルート
※3月から11月末までの期間、町道荒川線入口~荒川登山口の区間は、車両乗り入れ規制が実施されます。
登山バスでの移動になりますのでご注意ください。
車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
新高塚小屋にトイレが新設されました。使用上の注意など、詳細はこちらをご覧ください
→http://kyushu.env.go.jp/pre_2011/0704a.html
今の時期、各避難小屋で宿泊をお考えの方は、小屋に入れない場合もありますので、必ずテントを持参してください。
テントは避難小屋周辺以外では設営禁止ですので、注意して下さい。
登山装備
山岳部は朝夕、風のある日などにはかなり気温が低くなっています。日中の歩行中はまだ少々暑いですが、雨に濡れた時など、たいへん肌寒く感じることがあります。
屋久島の山岳部では、天気予報に関係なく雨が降ったり、非常に激しい雨になることが多々あります。ビニールカッパ(耐久性がなく長時間使用していると破ける)、ポンチョでは対応できません。必ず登山用の、通気性の良いしっかりした雨具をご用意ください。ザックカバーも必須アイテムです。
晴天時の登山では、帽子や日焼け止めなど、日焼け対策も必要です。
また、現在の日の出時刻は6時10分頃、日没は18時頃です。天候の悪い日にはさらに日が短くなります。山中泊はもちろん、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
注意点
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
お知らせ
その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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屋久島ガイド協会周辺の過去の様子
屋久島ガイド協会
- 電話番号:
- 0997-49-4191
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- 〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56