宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

先週は気温も高く積雪もなかったため、少しずつ雪が溶けはじめています。縄文杉の展望デッキでは積雪10cmです。

リンゴツバキの花と果実 (2012.01.26 屋久島ガイド協会 )
リンゴツバキの花と果実 (2012.01.26 屋久島ガイド協会 )
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天気・気温

01/04(水) ■縄文杉コース(標高600~1300m)
1月3日 天気:ひょうまたはあられ。縄文杉デッキ(標高1300m)気温+1℃(11時20分時点)。縄文杉デッキの積雪10cm。登山者35名。
■白谷雲水峡コース(標高600~1070m)
1月3日 天気:雨。太鼓岩(標高1070m)気温+4℃(12時30分時点)。登山者90名。
鹿児島市の天気予報
明日
曇のち晴
24℃
16℃
明後日
26℃
17℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

新年あけましておめでとうございます。
山の方では、昨年降った雪がいまだに残っていますが、先週は気温も高く積雪もなかったため、少しずつ雪が溶けはじめています。
積雪は白谷雲水峡の苔むす森で0cm、太鼓岩までのルート状でちらほら雪が残っている程度です。
縄文杉の展望デッキでは積雪10cmです(2012年1月3日時点)。
先週は白谷雲水峡・縄文杉コースでは、通常通りツアーを催行することができ、多くの方が、屋久島の自然を堪能されていきました。
白谷雲水峡の苔むす森では、あざやかな緑の苔の中に白い雪が混ざり、幻想的な景観を楽しむことができました。
積雪が多くなるとせっかくの苔も隠れてしまいますが、現在は程よく雪が残っています。
今後、天候によっては、積雪や道路の通行止めなども考えられます。
ご自分の体力・技術にあったコース選び、装備の準備など安全登山に努めて、今年も山登りを楽しみましょう!
本年も現地から最新の情報を発信していきますので、こまめにご確認ください。

登山道の状況

■縄文杉ルート 
・トロッコ道や木道、特に橋の上などに降霜や凍結の可能性があります。
春~秋シーズンに比べ、十分な体力や登山スキルが求められます。
登山の経験の少ない方は、登山上級者か、ルートをよく知るガイドと一緒に行動して下さい。
ルート上に木道や階段が多く、スリップや雪の踏みぬきなどの危険がありますので、十分に注意して歩行して下さい。
・大王杉付近に設置されていた携帯トイレブースは平成24年3月まで撤去されます。
現在縄文杉ルート上には携帯トイレ専用のブースはありません。
荒川登山口トイレ、三代杉付近のバイオトイレ、トロッコ道終点のトイレ、また縄文杉より200m先の高塚小屋のトイレが使用可能です。
・荒川登山口までの車両乗り入れ規制が解除され、荒川三叉路から荒川登山口間の車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は、駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう十分配慮して駐車して下さい。
また、路面の凍結、積雪にも注意して下さい。
積雪のため車道通行止めになることもあります。
鹿児島県道路通行規制情報は、こちらをご覧ください
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

■宮之浦岳、黒味岳、縦走ルート
・これらのルートは数十㎝~1mを超える積雪の可能性があります。現時点での積雪状況については、
社団法人屋久島観光協会 → http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/ でご確認ください。
・凍結、積雪のため、十分な冬山登山の装備とスキルが必要です。
冬山経験の少ない方の入山は危険なので控えて下さい。
天候によっては吹雪いたり、数メートルの積雪になることもあります。
ルート上に木道や木の階段が多く、スリップや、雪の踏みぬきなどの危険がありますので、十分に注意して歩行して下さい。
・淀川登山口までの車道は、積雪、凍結時は車両通行止めになることもあります。
上記の鹿児島県道路通行規制情報をご覧ください。
・新高塚小屋の自己処理型トイレは、平成24年3月まで閉鎖されます。
・各避難小屋で宿泊をお考えの方は、小屋に入れない場合もありますので、必ずテントを持参してください。
避難小屋周辺以外では設営禁止ですので、注意して下さい。

登山装備

1月3日現在、屋久島の標高1000m以上では積雪があります。
縄文杉ルートでは、スノースパイクや軽アイゼン、スパッツ、ストックなどを装備して下さい。
宮之浦岳等奥岳のルートでは、本州の冬山と同様の装備が必要です。
アイゼン、ピッケル、ビバーク用の装備は必携です。
しっかりと現地情報を収集して入山して下さい。

屋久島では、登山用品のレンタル店のほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山用品のレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。

注意点

現在屋久島の日の出時刻は7:18分頃、日の入り時刻は17:27分ごろです。
低温のため電池の消耗が速くなります。照明等の予備電池もお忘れなく。

お知らせ

その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(TEL0997-49-4191 http://www.yakushima-guide.com/)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

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宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

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