宮之浦岳・縄文杉 | 屋久島ガイド協会

山間部では強風や凍結、霧氷、積雪もあり軽アイゼン必要。雪山未経験者の入山は危険です。

奥岳稜線より御来光 (2013.01.01 屋久島ガイド協会 )
奥岳稜線より御来光 (2013.01.01 屋久島ガイド協会 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

12/18(火) ■縄文杉コース(標高600~1300m)
12月17日 天気:曇り、デッキの気温:10℃(12:00)(標高約1300m)、風:無風、登山者数:17名。
■太忠岳 (標高1497m)
12月15日 天気:雨、山頂の気温:11℃(12:00) 風:北の風強い、積雪:なし、登山者:なし。
■宮之浦岳 (標高1936m)
12月13日 天気:晴れ、積雪:10㎝ 山頂の気温:4℃(12:40) 風:微風、登山者:7名。
鹿児島市の天気予報
明日
曇のち晴
24℃
16℃
明後日
26℃
17℃
日本気象協会提供 2024年5月2日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■まもなくクリスマス。
屋久島の南部では道路脇に植えられたポインセチアの赤い色が目を引きます。ポインセチアといえば、卓上の鉢植えを思い浮かべますが、屋久島では、こんもりと3m!ほどの木に育っています。メキシコ原産ですので、暖かい屋久島の麓は生育に適しているのかもしれません。
一方、山間部では、先週は寒気の影響をうけ標高1000m以上ので降雪がありました。
12/13は青空が広がりましたが朝方は冷え込み、山頂近くの巨岩が真っ白い霧氷のマントを羽織っていました。宮之浦岳山頂付近の積雪は10㎝程度でした。その後は暖かい日が多く、雪もほとんど溶けましたが、今週半ば、再び寒気の影響を受けそうです。
このように寒暖を繰り返しながら屋久島も冬本番を迎えます。
山間部の雪と温暖な地域に育つ植物の情報を同時に提供できるのは、
南国でありながら九州最高峰の宮之浦岳を有する屋久島ならではと言えるかもしれません。
現在の屋久島の日の出時刻は07:10頃、日の入り時刻は17:20頃です。

登山道の状況

■縄文杉ルート 町道荒川線入口~荒川登山口の車両乗り入れ規制が解除され、荒川三叉路から荒川登山口までの車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。

冬期は積雪、路面凍結にご注意ください。積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。屋久島の道路通行規制情報はこちら http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

縄文杉の大枝の基部に約3m程度の長さの空洞が見つかり、大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。詳しい情報についてはこちらで確認できます。 九州森林管理局ホームページhttp://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/

宮之浦岳は歩道上凍結しているところがありり、軽アイゼン着用しましょう。

■縦走ルート
強い寒波が到来すると一夜で状況は一変します。天候やルート状況など最新の情報を確認して入山してください。

淀川登山口までの車道は、凍結や積雪により通行止めになることがあります。
登山道は積雪、凍結する可能性があります。12月以降は、雪山登山経験のない方の入山はお勧めできません。稜線では体が飛ばされそうなぐらい強い風が吹くことがありますのでご注意ください。とくに投石平付近は強風の吹きやすい場所です。

登山装備

冬期はスノースパイクやアイゼン、ストック、ピッケル等の雪山装備をご用意ください。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。

注意点

屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

お知らせ

登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。

昨年の今頃の様子は?

先週は低気圧の大雨のため交通規制もありましたが、一昨日昨日は春らしい陽気となりました2023.04.19

縄文杉ルートでサクラツツジが見頃。GWは時間と気持ちに余裕を持って新緑の森を楽しんで下さい2023.04.26

GW中の人気登山道は人多くすれ違いに注意し、行動時間に余裕を持つなど安全登山を心がけて2023.05.03

GWはコロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。小屋泊や色とりどりテントで賑わいました2023.05.10

シャクナゲ登山が増える時期。車は現地の表示に従い、駐車禁止区域に駐めないで下さい2023.05.17

屋久島もそろそろ梅雨入りの時期。傘と雨具は必携です。島内の交通機関や道路の最新情報に注意2023.05.24

5/30梅雨入り。台風の影響によるフェリーの運行に注意。装備整えて雨下に輝く木々や苔を楽しんで2023.05.31

屋久島ガイド協会周辺の過去の様子

  • 縄文杉ルートのトロッコ道沿いに咲くマムシグサ
  • アオモジ
  • ヒサカキ
  • ヤクシマオナガカエデの新芽
  • ヤクシマオナガカエデの新緑
  • ヤクシマゴケ
  • 隣の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット 屋久島から見えました
  • ヤクシマゴケ
  • 春を告げるサツマイナモリの花
  • 桜とモッチョム岳
  • 冬の苔むす森。森の中は雪の白さで普段より明るく感じます。
  • スギバゴケの仲間

屋久島ガイド協会

電話番号:
0997-49-4191
連絡先住所:
〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町1436-56

地図で見る
http://www.yakushima-guide.com/

施設の詳細を見る

関連する山

鹿児島県 / 大隈諸島 屋久島

宮之浦岳 標高 1,936m

 屋久島のほぼ中央に位置し、九州の最高峰。山体は四万十層の基盤岩に貫入した花崗岩で、山容は女性的である。  屋久島は九州本土最南端の佐多岬から70kmの黒潮洗う中にある。南北25km、東西27km、周囲わずか105kmのハート型をしたこの島には、1500m以上の高峰が11座、1000mを超える山が30座以上もあり、洋上のアルプスである。  海岸線からは、宮之浦岳などの高峰は見ることができないので、奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。また、宮之浦岳、永田岳、黒味岳を三岳(みたけ)、または御岳と呼び、翁岳、安房岳(あんぼうだけ)、投石岳(なげしだけ)、筑紫岳(ちくしだけ)を含めて八重岳とも呼んでいる。  屋久島の骨格をなす山々の稜線は、宮之浦岳からほぼ四方に延びる。全山花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩、怪石が多い。一帯は低いヤクザサに覆われ、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在し、花期の6月上旬には登山者の目を楽しませてくれる。  豊富な雨量により渓谷も発達し、山肌を深く浸食しながら島の中央から無数の河川が海に注ぐ。宮之浦岳を源流とする宮之浦川、小揚子川、安房川などは日本有数の峻険な谷である。  山頂西側の花崗岩の割れ目には、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭る宝珠大権現の社があり、宮之浦にある益枚(やく)神社の奥宮として、古くから島民の岳参り信仰の中心となった。春は日帰りで五穀豊穣、国家安穏、延命息災を祈願し、秋は大願成就のため2泊3日で参詣した。必ず各集落から参拝し、女人禁制で登られていた。  昭和40年代まで安房川中流域小杉谷を中心に、伐採が盛んに行われた。島の南東の安房集落から小杉谷まで軌道が敷かれ、トロッコによって屋久杉を運搬していた。現在では輸送手段がトラックに変わり、島の四周に林道が延び、これを利用した登山コースが多い。  花崗岩の山頂からの展望は抜群。島とは思えない雄大なスケールで、島の山岳はもとより、晴天時には遠く九州本土佐田岬や開聞岳、口永良部(くちのえらぶ)島、種子島も浮かんで見える。  島の中央宮之浦岳への登山道は四方に拓かれ、代表的なコースは、楠川―小杉谷―縄文杉を眺め、宮之浦岳まで約20km、12時間。永田―鹿之沢―永田岳―宮之浦岳は約14km、9時間。他に栗生―花山歩道―鹿之沢。湯泊―湯泊歩道―花之江河(はなのえごう)―宮之浦岳。尾之間―尾之間歩道―花之江河。屋久杉ランド―安房歩道―花之江河などがあるが、一般日帰りコースは、淀川登山口(よどごうとざんぐち)―花之江河―宮之浦岳、約8km、所要5時間などである。山小屋は淀川、石塚、鹿之沢、高塚にある。

ユーザーの登山記録から