赤岳鉱泉周辺で30~50㎝、吹き溜まりは腿の辺りまで積雪が増え、鉱泉周辺の積雪110cm。雪や氷の状態が不安定なため十分注意必要。
天気・気温
山と周辺の状況
昨日10日は晴れのち曇り、最低気温-2℃、最高気温+8℃。
赤岳鉱泉で積雪約110㎝に増えました。
一昨日から降り続いた湿雪は、赤岳山荘~赤岳鉱泉までの木々をしならせ、倒木した箇所もあります。
しかし、通行には問題ありませんのでご心配なく。
赤岳鉱泉周辺で30~50㎝、吹き溜まりは腿の辺りまで積雪が増えました。
3月らしい春の雪によって、やっと冬らしくなってきましたね。
今週末もアイスキャンディは営業しています。
12日(土)に開催する山岳ガイドアイスクライミング講習会と13日(日)に開催する初心者アイスクライミング体験会は予定通り実施します。
アイスキャンディは一般開放していますが、一部使用出来ないエリアがございます。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
アイスキャンディの氷結状況は、氷からザラメに変わりつつあります。
アックスの刺さりは良いですが、つららが集合して凍っている箇所は、氷がもろかったり、アックスが氷を切ってしまったりする危険性があるので、注意が必要です。
赤岳山荘まで車で入る方は、4輪駆動車と金属製のタイヤチェーン装着をお願いします。
登山道の状況
・今の時期は、雪が不安定で凍結箇所も多く、融雪が進むと、岩稜帯の雪が硬く薄くなり、脆くなってくるため十分にご注意ください。
・大同心稜
昨日、山岳ガイドさんが行ってきたようですが、ずっとラッセルだったそうです。
トラバースする箇所で300mほど雪崩れたとのこと。
雪はやみましたが、雪崩のリスクはまだあります。
・赤岳山荘~堰堤広場
山の神の下にある迂回路を歩く林道をショートカットする道は、根雪が融けてアイスバーンになった上に雪が降り積もっています。チェーンアイゼンではなくアイゼンが必要です。
・美濃戸から鉱泉まではトレースはついています。
・バリエーションルートである赤岳主稜に関しては、とりつきあたりはラッセル覚悟です。
・赤岳方面の地蔵尾根は、吹き溜まりで膝上から腿までの雪。
・硫黄方面については、未確認のためトレースの有無はわかりません。
登山装備
美濃戸口~赤岳山荘の林道を車で通行される場合は、4駆、スタッドレスタイヤ、チェーン必須。
鉱泉までなら6本爪程度のアイゼン・ストック。
さらに上に行かれる場合は最低10本爪アイゼン装着とピッケルを必ず持参してください。
スパッツ又はビルトインゲイタータイプの冬靴着用を推奨します。
替え用の靴下も必ずお持ちください。
新雪が30~50cmほど降ったので、ワカンまたはスノーシューがあれば安心です。
完全冬山装備で防寒はしっかりと。
稜線は寒く、風が吹けばさらに体感気温は下がります。しっかりした防寒・防風対策をしてください。
地図、ヘッドランプ、帽子、手袋の替えは必携です。
どのような山行スタイルにも関わらず、冬の八ヶ岳ではアバランチビーコンの携帯をお願いします!
注意点
赤岳山荘まで自家用車で入山する方は、下記装備でお願いします。
・車高の高い4輪駆動車
・スタッドレスタイヤ
・タイヤチェーン最低2本
※ゴムバンドにピンスパイクが打ってあるものは美濃戸林道上では効かないことが多々ありますので、オール金属タイプのものを推奨します。
装備不良で林道へ入ると車が立ち往生して通行止にしてしまったり、登山者をひきそうになったりと、周りの登山者に迷惑をかけてしまう前例が多々あります。
日が少しずつ長くなっていますが、早出早着で無理のない行動計画を立ててください。
※悪天候時の強行登山はお控えください。
お知らせ
赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはこちら http://www.alles.or.jp/~akadake/
Facebook http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/
赤岳鉱泉周辺の過去の様子
赤岳鉱泉
- 現地連絡先:
- 0266-62-8100
- 電話番号:
- 090-4824-9986
- 連絡先住所:
- 長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716